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公開番号2024090931
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022207126
出願日2022-12-23
発明の名称弾性クローラ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B62D 55/253 20060101AFI20240627BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】 質量の増加を抑制しつつ振動性能を向上し得る弾性クローラを提供する。
【解決手段】 クローラ本体2と、クローラ本体2に埋設された芯材3と、クローラ本体2から突出して接地面5を形成するラグ4とを含む、弾性クローラ1である。クローラ本体2は、クローラ幅方向bの第1エッジ2a及び第2エッジ2bを有している。ラグ4は、第1エッジ2a側に配される第1ラグ4Aと、第1ラグ4Aとは独立して第2エッジ2b側に配される第2ラグ4Bと、第1ラグ4Aと第2ラグ4Bとの間に配される中央ラグ4Cとを含んでいる。中央ラグ4Cは、芯材3と重なる領域に設けられている。接地面5は、第1ラグ4Aに形成された第1接地面5Aと、第2ラグ4Bに形成された第2接地面5Bと、中央ラグ4Cに形成された中央接地面5Cとを含んでいる。中央接地面5Cは、第1接地面5A及び第2接地面5Bと同一平面を構成している。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
弾性クローラであって、
弾性体からなる無端帯状のクローラ本体と、
前記クローラ本体に埋設された複数の芯材と、
前記クローラ本体からクローラ外周側に突出してクローラ厚さ方向の最外面である接地面を形成する複数のラグとを含み、
前記クローラ本体は、クローラ幅方向の第1エッジ及び第2エッジを有し、
前記複数のラグは、クローラ中心よりも前記第1エッジ側に配される複数の第1ラグと、前記複数の第1ラグとは独立して前記クローラ中心よりも前記第2エッジ側に配される複数の第2ラグと、クローラ幅方向において前記複数の第1ラグと前記複数の第2ラグとの間に配される複数の中央ラグとを含み、
前記複数の中央ラグのそれぞれは、前記クローラ本体の平面視において、前記複数の芯材のそれぞれと重なる領域に設けられ、
前記接地面は、前記複数の第1ラグのそれぞれに形成された第1接地面と、前記複数の第2ラグのそれぞれに形成された第2接地面と、前記複数の中央ラグのそれぞれに形成された中央接地面とを含み、
前記中央接地面は、前記第1接地面及び前記第2接地面と同一平面を構成する、
弾性クローラ。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
前記複数の第1ラグ及び前記複数の第2ラグは、それぞれ、前記クローラ本体の平面視において、前記複数の芯材のうちクローラ周方向に隣接する一対の芯材と重なる領域に設けられる、請求項1に記載の弾性クローラ。
【請求項3】
前記中央接地面は、前記第1接地面又は前記第2接地面のいずれか一方に連続している、請求項1に記載の弾性クローラ。
【請求項4】
前記複数の第1ラグ及び前記複数の第2ラグは、クローラ周方向に千鳥状に設けられる、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の弾性クローラ。
【請求項5】
前記第1接地面は、前記クローラ中心側の第1内端と、前記第1エッジ側で前記第1内端よりもクローラ周方向の長さが小さい第1外端とを有し、
前記第2接地面は、前記クローラ中心側の第2内端と、前記第2エッジ側で前記第2内端よりもクローラ周方向の長さが小さい第2外端とを有する、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の弾性クローラ。
【請求項6】
前記第1接地面は、前記第1内端から前記第1外端にかけてクローラ周方向の長さが漸減し、
前記第2接地面は、前記第2内端から前記第2外端にかけてクローラ周方向の長さが漸減する、請求項5に記載の弾性クローラ。
【請求項7】
前記第1内端と前記第2内端とは、クローラ周方向の長さが互いに等しく、
前記第1外端と前記第2外端とは、クローラ周方向の長さが互いに等しい、請求項5に記載の弾性クローラ。
【請求項8】
前記複数のラグは、互いに同一のゴム材から形成される、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の弾性クローラ。
【請求項9】
前記複数の芯材のそれぞれは、駆動輪からの駆動力が作用する芯材本体を含み、
前記中央接地面のクローラ周方向の長さは、前記芯材本体のクローラ周方向の長さの60%以上である、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の弾性クローラ。
【請求項10】
前記複数の芯材のそれぞれは、前記芯材本体からクローラ内周側に突出して転動面を形成する一対のガイド突起を含む、請求項9に記載の弾性クローラ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、無端帯状の弾性体を含む弾性クローラに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、弾性体からなる無端帯状のクローラ本体と、クローラ本体に埋設された芯材と、クローラ本体から突出するラグとを含む弾性クローラが知られている。例えば、下記特許文献1は、芯材とラグの形状を特定することで、質量の増加を抑制しつつ耐久性能を向上した弾性クローラを提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-196058号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、近年、舗装路面等の硬い路面を走行機会の増加に伴い、振動性能に関する期待が高まっており、特許文献1の弾性クローラにおいても、振動性能に対して更なる改善の要望があった。
【0005】
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、質量の増加を抑制しつつ振動性能を向上し得る弾性クローラを提供することを主たる目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、弾性クローラであって、弾性体からなる無端帯状のクローラ本体と、前記クローラ本体に埋設された複数の芯材と、前記クローラ本体からクローラ外周側に突出してクローラ厚さ方向の最外面である接地面を形成する複数のラグとを含み、前記クローラ本体は、クローラ幅方向の第1エッジ及び第2エッジを有し、前記複数のラグは、クローラ中心よりも前記第1エッジ側に配される複数の第1ラグと、前記複数の第1ラグとは独立して前記クローラ中心よりも前記第2エッジ側に配される複数の第2ラグと、クローラ幅方向において前記複数の第1ラグと前記複数の第2ラグとの間に配される複数の中央ラグとを含み、前記複数の中央ラグのそれぞれは、前記クローラ本体の平面視において、前記複数の芯材のそれぞれと重なる領域に設けられ、前記接地面は、前記複数の第1ラグのそれぞれに形成された第1接地面と、前記複数の第2ラグのそれぞれに形成された第2接地面と、前記複数の中央ラグのそれぞれに形成された中央接地面とを含み、前記中央接地面は、前記第1接地面及び前記第2接地面と同一平面を構成する、弾性クローラである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の弾性クローラは、上述の構成を備えることにより、質量の増加を抑制しつつ振動性能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の弾性クローラの一実施形態を示す斜視図である。
図1の弾性クローラの平面図である。
図2のA-A線の断面図である。
他の実施形態の弾性クローラの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき詳細に説明される。
図1は、本実施形態の弾性クローラ1を示す斜視図である。図1に示されるように、本実施形態の弾性クローラ1は、無端帯状のクローラ本体2を含んでいる。本実施形態のクローラ本体2は、クローラ周方向aに連続して延びるゴム材等の弾性体からなる。
【0010】
ここで、本明細書において、クローラ周方向aは、弾性クローラ1の回転方向(長手方向)であり、クローラ幅方向bは、弾性クローラ1が車両に装着されるときの駆動輪(図示省略)の軸方向である。また、クローラ厚さ方向cは、クローラ周方向a及びクローラ幅方向bに直交する方向であり、クローラ厚さ方向cのうち、無端帯状の弾性クローラ1の内側が、クローラ内周側ciとされ、無端帯状の弾性クローラ1の外側が、クローラ外周側coとされる。なお、クローラ本体2のクローラ幅方向bの中央位置が、クローラ中心CLである。
(【0011】以降は省略されています)

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