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公開番号2024090179
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022205897
出願日2022-12-22
発明の名称空気入りタイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B60C 15/00 20060101AFI20240627BHJP(車両一般)
要約【要約】
【課題】
ビード部の耐久性を維持しながら、ビード部でのスーパーフィシャルクラックの発生を抑制する。
【解決手段】
複数の凹部9がタイヤ周方向に配列された空気入りタイヤ1である。凹部9は、ビード部4の外表面4sからタイヤ軸方向の内側に延びる側壁面11と、凹部9の深さを規定する底面12とを含む。タイヤ回転軸を含む凹部9の断面において、タイヤ半径方向外側に位置する側壁面と、底面12とは円弧部13を介して滑らかに接続されている。円弧部13は、凹部9の深さ以上の曲率半径を有する。
【選択図】
図2
特許請求の範囲【請求項1】
一対のビード部を含む空気入りタイヤであって、
前記一対のビード部の少なくとも一方の外表面には、複数の凹部がタイヤ周方向に配列されており、
前記複数の凹部は、それぞれ、前記外表面からタイヤ軸方向の内側に延びる側壁面と、前記凹部の深さを規定する底面とを含み、
前記複数の凹部の少なくとも1つは、タイヤ回転軸を含む前記凹部の断面において、
タイヤ半径方向外側に位置する前記側壁面と、前記底面とは円弧部を介して滑らかに接続されており、
前記円弧部は、前記凹部の深さ以上の曲率半径を有する、
空気入りタイヤ。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記円弧部の曲率半径は、1.8mm以上である、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
【請求項3】
前記側壁面と前記外表面との交差位置において、前記側壁面と前記外表面との間の角度は鈍角であり、かつ、前記交差位置に立てた前記外表面の法線と前記側壁面との間の角度は、10~30度である、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項4】
前記複数の凹部は、それぞれ、前記外表面に開口エッジを有し、
前記開口エッジは、タイヤ周方向に延びる第1エッジと、前記第1エッジのタイヤ半径方向の内側をタイヤ周方向に延びる第2エッジと、前記第1エッジと前記第2エッジとの間をタイヤ半径方向に延びる一対の第3エッジと、前記第1エッジと前記第2エッジとの間のタイヤ半径方向距離である凹部高さとを含み、
前記第1エッジと、前記一対の第3エッジとは、それぞれ、第1円弧エッジを介して滑らかに接続されており、
前記少なくとも一つの凹部の前記凹部高さは、前記第1円弧エッジの曲率半径の1~10倍である、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項5】
前記第2エッジと、前記一対の第3エッジとは、それぞれ、第2円弧エッジを介して滑らかに接続されており、
前記第1円弧エッジの前記曲率半径は、前記第2円弧エッジの曲率半径以上である、請求項4に記載の空気入りタイヤ。
【請求項6】
前記少なくとも一つの凹部の深さは、前記凹部高さの0.1~0.3倍である、請求項4に記載の空気入りタイヤ。
【請求項7】
前記複数の凹部は、タイヤ周方向に配列された複数の第1凹部と、前記第1凹部よりもタイヤ半径方向外側でタイヤ周方向に配列された複数の第2凹部とを含み、
前記第2凹部の前記第1円弧エッジの前記曲率半径は、前記第1凹部の前記第1円弧エッジの前記曲率半径よりも大きい、請求項5に記載の空気入りタイヤ。
【請求項8】
カーカスをさらに含み、
前記カーカスは、前記一対のビード部のそれぞれに埋設されたビードコアの間を延びる本体部と、前記ビードコアの回りをタイヤ軸方向の内側から外側に折り返された折返し部とを含むカーカスプライを含み、
前記少なくとも一つの凹部は、前記折返し部のタイヤ半径方向の外端を通るタイヤ軸方向線と交わる位置に設けられている、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項9】
前記折返し部のタイヤ軸方向外側に、タイヤ半径方向に延びるビード補強層がさらに配されており、
前記少なくとも一つの凹部は、前記折返し部のタイヤ半径方向の外端を通るタイヤ軸方向線と交わる位置に設けられている、請求項8に記載の空気入りタイヤ。
【請求項10】
前記複数の凹部は、タイヤ周方向に配列された複数の第1凹部と、前記第1凹部よりもタイヤ半径方向外側でタイヤ周方向に配列された複数の第2凹部とを含み、
前記複数の第2凹部の前記底面と前記ビード補強層との間の最短距離は、前記第2凹部の深さの2.5~5.5倍である、請求項9に記載の空気入りタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、空気入りタイヤに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、空気入りタイヤが記載されている。この空気入りタイヤは、ビード部に配されたビード補強層と、前記ビード部の外表面に形成された複数の凹部とを含んでいる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-151825号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の空気入りタイヤは、タイヤ走行時にビード部の周辺に乱流を発生させ、この乱流でビード部の内部に配された補強層を冷却することができる。したがって、前記補強層付近での発熱に起因した損傷を抑制するという効果が期待される。
【0005】
しかしながら、上述の空気入りタイヤのように、ビード部にタイヤ周方向に配列された複数の凹部を設けた場合、前記凹部の内部や前記凹部のタイヤ半径方向外側付近において、微細なクラックが生じやすいことが判明した。このような微細なクラックは、タイヤの表面付近に形成されることから、「スーパーフィシャルクラック」(Superficial Cracking)や「SFC」等と呼ばれており、タイヤ走行性能には直接的には影響しないものの、タイヤの外観を悪化させるという問題がある。
【0006】
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、ビード部の耐久性を維持しながら、ビード部でのスーパーフィシャルクラックの発生を抑制することができる空気入りタイヤを提供することを主たる目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、一対のビード部を含む空気入りタイヤであって、前記一対のビード部の少なくとも一方の外表面には、複数の凹部がタイヤ周方向に配列されており、前記複数の凹部は、それぞれ、前記外表面からタイヤ軸方向の内側に延びる側壁面と、前記凹部の深さを規定する底面とを含み、前記複数の凹部の少なくとも1つは、タイヤ回転軸を含む前記凹部の断面において、
タイヤ半径方向外側に位置する前記側壁面と、前記底面とは円弧部を介して滑らかに接続されており、前記円弧部は、前記凹部の深さ以上の曲率半径を有する、空気入りタイヤである。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、上記の構成を採用することで、ビード部の耐久性を維持しながら、ビード部でのスーパーフィシャルクラックの発生を抑制する(以下、このような効果を「耐SFC性能」という)ことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態の空気入りタイヤのタイヤ子午線断面図である。
図1の空気入りタイヤの部分斜視図である。
凹部の断面図である。
図1のビード部の拡大図である。
図1のビード部の拡大図である。
ビード部の正面図である。
ビード部の正面図である。
空気入りタイヤを製造するための加硫金型の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図面は、本発明の理解を助けるために、誇張表現や、実際の構造の寸法比とは異なる表現が含まれている。また、複数の実施形態がある場合、明細書を通して、同一又は共通する要素については同一の符号が付されており、重複する説明が省略される。
(【0011】以降は省略されています)

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