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公開番号2024085616
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022200222
出願日2022-12-15
発明の名称タイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人弁理士法人サンクレスト国際特許事務所
主分類B60C 5/14 20060101AFI20240620BHJP(車両一般)
要約【課題】カーカスコード62の防錆効果を維持しながら、質量増加を最小限に抑制して、アンジュレーションの発生を効果的に抑制できる、タイヤ22の提供。
【解決手段】このタイヤ22は、一対のビード30と、カーカス32と、インナーライナー42とを備える。カーカス32はカーカスコード62を含む。カーカスコード62はスチールコードである。カーカスコード62はその外周面をなす外側シース68を備える。外側シース68は複数の外側シース線66sを含む。複数の外側シース線66sはカーカスコード62の外周に沿って並び、隣接する外側シース線66sの間隔の総和が、外側シース線66sの外径よりも小さい。インナーライナー42の空気透過係数は、12×10-11cc・cm/cm2・sec・cmHg以下である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
一対のビードと、前記一対のビードの、第一のビードと第二のビードとの間を架け渡すカーカスと、前記カーカスの内側に位置するインナーライナーとを備え、前記カーカスがカーカスプライを備え、前記カーカスプライがカーカスコードを含む、タイヤであって、
前記カーカスコードがスチールコードであり、
前記カーカスコードがその外周面をなす外側シースを備え、
前記外側シースが複数の外側シース線を含み、複数の前記外側シース線が前記カーカスコードの外周に沿って並び、
隣接する前記外側シース線の間隔の総和が、前記外側シース線の外径よりも小さく、
前記インナーライナーが前記タイヤの内面を構成し、
前記インナーライナーの空気透過係数が、12×10
-11
cc・cm/cm

・sec・cmHg以下である、
タイヤ。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記カーカスコードがトッピングゴムで覆われ、
前記カーカスコードにおける前記トッピングゴムの浸入率が30%未満である、
請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
前記タイヤを正規リムに組み、前記タイヤの内圧を正規内圧に調整し、前記タイヤに荷重をかけていない状態において、
前記タイヤの断面高さの、前記タイヤの断面幅に対する比率が90%以上である、
請求項1又は2に記載のタイヤ。
【請求項4】
前記カーカスコードが、前記外側シースの内側に中間シースを備え、
前記中間シースが複数の中間シース線を含み、複数の前記中間シース線が前記外側シースに沿って並び、
前記中間シースにおける中間シース線のより方向が、前記外側シースにおける外側シース線のより方向と同じである、
請求項1又は2に記載のタイヤ。
【請求項5】
前記カーカスコードが、前記カーカスコードの中心にコアを備え、
前記中間シースが、前記コアと前記外側シースとの間に位置し、
前記コアが1本の心線からなり、
前記中間シースに含まれる中間シース線の本数が6本であり、
前記外側シースに含まれる外側シース線の本数が12本であり、
前記芯線、前記中間シース線及び前記外側シース線が同じ外径を有する、
請求項4に記載のタイヤ。
【請求項6】
前記カーカスコードと前記タイヤの内面との間に位置するゴム成分の厚さが4.5mm以上である、
請求項1又は2に記載のタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤに関する。詳細には、本発明は、カーカスコードとしてスチールコードを採用したタイヤに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
タイヤのカーカスは少なくとも1枚のカーカスプライで構成される。カーカスプライは多数のカーカスコードを含む。トラックやバス等に用いられる重荷重用タイヤの場合、カーカスコードに通常、スチールコードが用いられる。
【0003】
図5はカーカスコード2の一例を示す。図5のカーカスコード2は層撚り構造を有する。カーカスコード2はコア4、中間シース6及び外側シース8を備える。コア4はストランドである。コア4は3本の素線10(以下、芯線10c)からなる。中間シース6は8本の素線10(以下、中間シース線10m)を含む。外側シース8は13本の素線10(以下、外側シース線10s)を含む。図5に示されたカーカスコード2では、芯線10c、中間シース線10m及び外側シース線10sは同じ外径を有する。
図示されないが、コア4における素線10のより方向はSよりである。中間シース6における素線10のより方向はSよりである。外側シース8における素線10のより方向はZよりである。
【0004】
図5に示されるように、中間シース6において隣接する中間シース線10mの間には隙間が存在する。外側シース8において隣接する外側シース線10sの間には隙間が存在する。コア4と中間シース6との間、そして中間シース6と外側シース8との間にも隙間が存在する。
カーカスコード2はその内部に空間を含む。図示されないが、タイヤにおいてカーカスコード2はゴムで覆われる。カーカスコード2の内部にはゴムが浸入する。
【0005】
図5に示されたカーカスコード2では、隣接する外側シース線10sの間隔の総和は外側シース線10sの外径よりも大きい。このカーカスコード2はオープンコードとも呼ばれる。これに対して、外側シース線10sの間隔の総和が外側シース線10sの外径よりも小さいスチールコードは、クローズコードとも呼ばれる。オープンコードでは、クローズコードよりもその内部にゴムが浸入しやすい。
【0006】
タイヤの内側には空気が充填される。空気には水分が含まれる。この水分がタイヤの内部に浸透し、カーカスコードの内部に浸入した場合、カーカスコードに錆が生じる恐れがある。前述したように、オープンコードにはゴムが浸入しやすい。そこで、カーカスコードの防錆効果を高めるために、オープンコードをカーカスコードとして用い、カーカスコードの内部にゴムを浸入させて、水の浸入を防ぐ対策が施されている。このようなカーカスコードを用いたタイヤが下記の特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2009-127160号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、オープンコードの初期伸度はクローズコードのそれに比べて大きい。そのため、オープンコードをカーカスコードとして用いた場合、タイヤのショルダー部に溝を設け、その厚さを減じると、溝を設けた部分とそうでない部分とでカーカスコードの長さに違いが生じることが懸念される。カーカスコードの長さの違いは、タイヤを膨張させたときに、サイド部表面に凹凸(アンジュレーションとも呼ばれる。)として現れる。アンジュレーションはタイヤの外観品質を損ねる。
【0009】
例えばサイドウォールに厚いサイドウォールを採用すれば、アンジュレーションの発生を抑制できる。しかしこの場合、タイヤの質量が増加する。質量の増加は車両の燃費性能を低下させる。そのため、サイドウォールを厚くすることなくアンジュレーションの発生を抑制できる技術の確立が求められている。
【0010】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、カーカスコードの防錆効果を維持しながら、質量増加を最小限に抑制して、アンジュレーションの発生を効果的に抑制できる、タイヤを提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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