TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024089771
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022205166
出願日2022-12-22
発明の名称感温センサー
出願人株式会社ジークエスト
代理人個人
主分類G01K 11/06 20060101AFI20240627BHJP(測定;試験)
要約【課題】
化学物質やワックスなどの融解現象を利用した従来の温度感知シールでは、設定温度超過の事実は、この温度感知シールの設置場所において、直接目視しなければ知ることが出来ず、遠隔地や高い場所、狭隘箇所あるいは人体に有害な環境下にある場所などでの温度管理は、この従来の温度感知シールでは無理だった。
【手段】
一方の板にのみに表裏を貫通した透孔が形成されている一対の導電性金属板を、直鎖状炭化水素を主成分とするワックスを素材とし、任意の設定温度で融解する固形板状の融解物質を挟んだ状態で絶縁性の密閉容器の内部空間に位置させると共に、前記内部空間はその体積を、前記融解物質が融解した際の体積より小さくなる様に形成し、設定温度超過により、融解物質が融解した際の体積膨張に伴う密閉容器の内圧の上昇により、一対の導電性金属板を圧接させて両者を電気的に接続する様にした。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
一方の板にのみに表裏を貫通した透孔が形成されている一対の導電性金属板が、直鎖状炭化水素を主成分とするワックスを素材とし、任意の設定温度で融解する固形かつ板状の融解物質を挟んだ状態で絶縁性の密閉容器の内部空間に位置せしめられていると共に、前記内部空間はその体積が、前記融解物質が融解して液状化した際の体積より小さくなる様に形成されており、前記密閉容器の壁面を貫通して密閉容器外から前記一対の導電性金属板にそれぞれ導線が接続されており、設定温度超過により、それまで固形であった融解物質が融解して液状化する際の体積膨張現象に伴う密閉容器の内部空間の内圧の上昇により、一対の導電性金属板を外側方向から圧接させて両者を電気的に接続し、設定温度超過の事実を前記導線を介して電気信号として取り出せる様にしたことを特徴とした感温センサー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は感温センサー、詳しくは、温度管理を必要とする各種機器類に取り付け、あらかじめ設定された温度に達したとき、その事実を不可逆的に表示する感温センサーに関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
各種機器類の温度管理は、機器類の安定的な稼動の為に重要であることは言うまでもなく、あらかじめ設定された温度に達したとき、発色現象によってその事実を表示する温度感知シールを対象機器類に貼付して温度管理の用に供することは、従来から広く行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4789083号公報
【非特許文献】
【0004】
なし
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
現在主流となっている温度感知シールは、あらかじめ設定された設定温度で融解して固体から液体に変化する化学物質やワックスなどの融解物質を浸み込ませたシート状の感温材と色紙とを重畳し、この融解物質の融解現象によって、それまで外部から遮蔽され見えなかった色紙の彩色面が透けて見える様にすることにより、設定温度超過の事実を不可逆的に表示するものであり、各種機器類の所望部位に簡単に貼付出来、狭いスペースにも適用可能で、電源等を必要とせず、安価であるので、あらゆる産業界において広く用いられている。
【0006】
しかし、この温度感知シールによる温度管理の場合、これを設置した場所において直接目視しなければ設定温度超過の事実を知ることが出来ず、遠隔地や高い場所、狭隘箇所、あるいは人体に有害な環境下にある場所などでの温度管理は、この温度感知シールでは無理であった。
【0007】
設置個所の温度変化を電気的に感知し、電気信号に変え、外部に発出出来る様にするなら、遠隔地や高い場所、狭隘箇所あるいは人体に有害な環境下にある場所などでの温度感知も可能となるが、その為には、発色現象を用いた上述の温度感知シールよりはるかに複雑な構造のものを必要とし、それに伴い製造コストも上昇するので、安価なことが大きなメリットである従来の温度感知シールの代替には到底なり得なかった。
【0008】
本発明者は、遠隔地や高い場所、狭隘箇所あるいは人体に有害な環境下など、従来の温度感知シールを用いることが困難な場所でも、低コストかつ高精度で不可逆的な温度感知が可能となる感温センサーを実現すべく鋭意研究を行った結果、従来の温度感知シールと同等の手軽さで設置出来、感知結果を離れた場所でも知ることが出来る画期的な感温センサーを開発することに成功し、本発明としてここに提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一方の板にのみに表裏を貫通した透孔が形成されている一対の導電性金属板が、直鎖状炭化水素を主成分とするワックスを素材とし、任意の設定温度で融解する固形かつ板状の融解物質を挟んだ状態で絶縁性の密閉容器の内部空間に位置せしめられていると共に、前記内部空間はその体積が、前記融解物質が融解して液状化した際の体積より小さくなる様に形成されており、前記密閉容器の壁面を貫通して密閉容器外から前記一対の導電性金属板にそれぞれ導線が接続されており、設定温度超過により、それまで固形であった融解物質が融解して液状化する際の体積膨張現象に伴う密閉容器の内部空間の内圧の上昇により、一対の導電性金属板を外側方向から圧接させて両者を電気的に接続する様にしたことにより、上記課題を解決した。
【発明の効果】
【0010】
導電性金属板を内蔵した密閉容器を温度測定しようとする機器類の所望部位に貼付したり、所望箇所に載置すると共に、導電性金属板に一端が接続された導線を所望の観測地点まで延設し、観測地点に電球などの表示手段を配置して使用に供するものであり、機器類の貼付部位や載置箇所があらかじめ設定された設定温度を超えると、密閉容器内において導電性金属板に挟まれていた直鎖状炭化水素を主体とするワックスを素材とした固形状の融解物質は融解して液状化し、その体積を大きく膨張させ、内部空間内に充満し、内部空間の内圧を上昇させる。
その際、導電性金属板の一方にはその表裏を貫通した透孔が形成されているので、導電性金属板に挟まれていた融解物質は液状化と共に、この透孔を通って導電性金属板の外側に移動し、内圧の上昇と共に、外側方向から導電性金属板を押圧してこれを接合させ、両者を電気的に接続させる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日東精工株式会社
検査装置
3日前
オンキヨー株式会社
システム
19日前
横河電機株式会社
光学プローブ
19日前
個人
歩行者音声ガイドシステム
1か月前
株式会社ヨコオ
検査治具
1か月前
個人
回転動作検出システム
5日前
大和製衡株式会社
組合せ秤
3日前
太陽誘電株式会社
検出装置
26日前
大和製衡株式会社
重量選別機
24日前
アズビル株式会社
流量センサ
4日前
株式会社ニシヤマ
物品取付装置
27日前
株式会社ニシヤマ
物品取付装置
27日前
株式会社ヨコオ
接続装置
4日前
矢崎総業株式会社
センサ
26日前
株式会社東芝
センサ
11日前
日本電気株式会社
LiDAR装置
3日前
大同特殊鋼株式会社
形状検出装置
26日前
TDK株式会社
磁気センサ
1か月前
株式会社テイエルブイ
流量推定システム
5日前
個人
氷河融雪水流出量の推定方法
18日前
ローム株式会社
磁気検出装置
3日前
トヨタ自動車株式会社
劣化推定装置
27日前
三菱マテリアル株式会社
温度センサ
27日前
株式会社島津製作所
分析装置
26日前
三晶エムイーシー株式会社
試料容器
12日前
フォロフライ株式会社
情報処理装置
3日前
三菱マテリアル株式会社
温度センサ
6日前
株式会社ジークエスト
感温センサー
3日前
富士電機株式会社
エンコーダ
3日前
ミツミ電機株式会社
測距装置
4日前
三菱マテリアル株式会社
温度センサ
19日前
トヨタ自動車株式会社
温度計測装置
6日前
船井電機株式会社
液体分注装置
4日前
株式会社イシダ
計量装置
3日前
東海電子株式会社
アルコール測定装置
19日前
株式会社ダイヘン
異常検出装置
24日前
続きを見る