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公開番号2024080351
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2022193476
出願日2022-12-02
発明の名称異常検出装置
出願人株式会社ダイヘン
代理人個人,個人
主分類G01R 29/18 20060101AFI20240606BHJP(測定;試験)
要約【課題】三相配線の接続異常を検出する際に、処理時間の変動を抑制できる異常検出装置を提供する。
【解決手段】異常検出装置A1において、三相配線の三相交流に基づく相電圧信号Vu,Vv,Vwをα軸電圧信号Vαおよびβ軸電圧信号Vβに変換する三相二相変換部21と、α軸電圧信号Vαに含まれる正相分の信号である正相分信号Vα’と、β軸電圧信号Vβに含まれる正相分の信号である正相分信号Vβ’とを、それぞれ抽出する正相分抽出部22と、α軸電圧信号Vαおよびβ軸電圧信号Vβに基づいて実効値Vを算出する実効値算出部23と、正相分信号Vα’,Vβ’に基づいて、実効値V’を算出する実効値算出部24と、実効値Vおよび実効値V’に基づく逆相割合kを算出する逆相割合算出部25と、逆相割合kと所定の閾値k0とを比較することで、三相配線の接続異常を判定する判定部26とを備えた。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
三相配線の三相交流に基づく3個の信号を第1の信号および第2の信号に変換する三相二相変換部と、
前記第1の信号に含まれる正相分の信号である第1の正相分信号と、前記第2の信号に含まれる正相分の信号である第2の正相分信号とを、それぞれ抽出する正相分抽出部と、
前記第1の信号および前記第2の信号に基づいて、第1実効値を算出する第1実効値算出部と、
前記第1の正相分信号および前記第2の正相分信号に基づいて、第2実効値を算出する第2実効値算出部と、
前記第1実効値および前記第2実効値に基づく割合を算出する割合算出部と、
前記割合と所定の閾値とを比較することで、前記三相配線の接続異常を判定する判定部と、
を備えている異常検出装置。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記割合算出部は、前記第1実効値に対する、前記第1実効値から前記第2実効値を減じた差の割合を算出する、
請求項1に記載の異常検出装置。
【請求項3】
前記閾値は、60%より大きく、100%より小さい、
請求項2に記載の異常検出装置。
【請求項4】
前記正相分抽出部は、複数の帯域通過型の複素係数フィルタと、帯域阻止型の複素係数フィルタとを用いて、前記第1の正相分信号および前記第2の正相分信号を抽出する、
請求項1ないし3のいずれかに記載の異常検出装置。
【請求項5】
三相配線の三相交流に基づく3個の信号を第1の信号および第2の信号に変換する三相二相変換部と、
前記第1の信号に含まれる正相分の信号である第1の正相分信号と、前記第2の信号に含まれる正相分の信号である第2の正相分信号とを、それぞれ抽出する正相分抽出部と、
前記第1の正相分信号および前記第2の正相分信号に基づいて、正相分実効値を算出する正相分実効値算出部と、
前記第1の信号に含まれる逆相分の信号である第1の逆相分信号と、前記第2の信号に含まれる逆相分の信号である第2の逆相分信号とを、それぞれ抽出する逆相分抽出部と、
前記第1の逆相分信号および前記第2の逆相分信号に基づいて、逆相分実効値を算出する逆相分実効値算出部と、
前記正相分実効値と前記逆相分実効値とから不平衡率を算出する不平衡率算出部と、
前記不平衡率と所定の閾値とを比較することで、前記三相配線の接続異常を判定する判定部と、
を備えている異常検出装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、三相配線の接続異常を検出する異常検出装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
例えばパワーコンディショナの交流出力または交流モータの入力などの三相配線を外部の三相配線に接続する場合、相順を誤って逆相に接続してしまう場合がある。逆相で接続された場合、機器が正しく動作しなかったり、故障してしまうおそれがある。これを防止するために、逆相接続を検出する方法が開発されている。例えば、基準相の電圧のゼロクロスを検出して、その時の判定相の電圧の極性によって、正相接続であるか逆相接続であるかを判定する方法がある。例えば、特許文献1には、基準相の電圧の一方の半サイクルの立ち上がりが検出されたときに、判定相の電圧の一方の半サイクルの有無によって、相回転の方向を判定する判定手段を備えた相回転検出装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開平1-180670号公報
特開2013-083566号公報
特開2013-101016号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような判定方法の場合、ゼロクロスを検出するために、基準相の現在の電圧情報以外に過去の電圧情報を記憶する必要がある。また、ゼロクロスのタイミングのときだけ処理内容が変わって、ソフトウエアの処理時間が延びるという問題がある。組み込みマイコンを利用する場合、演算速度の関係で、タイミングによって処理時間が異なることはできるだけ避けたいという事情がある。
【0005】
本発明は上述した事情のもとで考え出されたものであって、三相配線の接続異常を検出する際に、処理時間の変動を抑制できる異常検出装置を提供することをその目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0007】
本発明の第1の側面によって提供される異常検出装置は、三相配線の三相交流に基づく3個の信号を第1の信号および第2の信号に変換する三相二相変換部と、前記第1の信号に含まれる正相分の信号である第1の正相分信号と、前記第2の信号に含まれる正相分の信号である第2の正相分信号とを、それぞれ抽出する正相分抽出部と、前記第1の信号および前記第2の信号に基づいて、第1実効値を算出する第1実効値算出部と、前記第1の正相分信号および前記第2の正相分信号に基づいて、第2実効値を算出する第2実効値算出部と、前記第1実効値および前記第2実効値に基づく割合を算出する割合算出部と、前記割合と所定の閾値とを比較することで、前記三相配線の接続異常を判定する判定部と、を備えている。なお、「正相分の信号」とは、三相交流の基本波と周波数が同じで相順が同じ信号であり、「逆相分の信号」とは、三相交流の基本波と周波数が同じで相順が逆の信号である。
【0008】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記割合算出部は、前記第1実効値に対する、前記第1実効値から前記第2実効値を減じた差の割合を算出する。
【0009】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記閾値は、60%より大きく、100%より小さい。
【0010】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記正相分抽出部は、複数の帯域通過型の複素係数フィルタと、帯域阻止型の複素係数フィルタとを用いて、前記第1の正相分信号および前記第2の正相分信号を抽出する。
(【0011】以降は省略されています)

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