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公開番号2024069805
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-22
出願番号2022180020
出願日2022-11-10
発明の名称パルスアーク溶接・短絡移行アーク溶接切換制御方法
出願人株式会社ダイヘン
代理人
主分類B23K 9/12 20060101AFI20240515BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】パルスアーク溶接と短絡移行アーク溶接とを交互に切り換えて溶接するパルスアーク溶接・短絡移行アーク溶接切換制御方法において、溶接方法の切り換えを円滑に行うこと。
【解決手段】溶接ワイヤを第1送給速度で送給して時刻t1~t2のパルスアーク溶接を行う期間と、溶接ワイヤを第1送給速度よりも小さな値の第2送給速度で送給して時刻t2~t3の短絡移行アーク溶接を行う期間とを交互に切り換えて溶接するパルスアーク溶接・短絡移行アーク溶接切換制御方法において、時刻t1にパルスアーク溶接の期間が開始した時点から、時刻t1~t11のパルス初期期間中は、溶接ワイヤを第1送給速度よりも小さな値のパルス初期送給速度で送給Fwする。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
溶接ワイヤを第1送給速度で送給してパルスアーク溶接を行う期間と、前記溶接ワイヤを前記第1送給速度よりも小さな値の第2送給速度で送給して短絡移行アーク溶接を行う期間とを交互に切り換えて溶接するパルスアーク溶接・短絡移行アーク溶接切換制御方法において、
前記パルスアーク溶接の期間が開始した時点からパルス初期期間中は、前記溶接ワイヤを前記第1送給速度よりも小さな値のパルス初期送給速度で送給する、
ことを特徴とするパルスアーク溶接・短絡移行アーク溶接切換制御方法。
続きを表示(約 190 文字)【請求項2】
前記パルス初期送給速度は前記第2送給速度以下の値とする、
ことを特徴とする請求項1に記載のパルスアーク溶接・短絡移行アーク溶接切換制御方法。
【請求項3】
前記パルス初期送給速度から前記第1送給速度へとスロープを有して切り換える、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のパルスアーク溶接・短絡移行アーク溶接切換制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、パルスアーク溶接を行う期間と短絡移行アーク溶接を行う期間とを交互に切り換えて溶接するパルスアーク溶接・短絡移行アーク溶接切換制御方法に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
溶接ワイヤを送給し、パルスアーク溶接を行う期間と短絡移行アーク溶接を行う期間とを交互に切り換えて溶接する方法が使用されている(例えば、特許文献1参照)。この場合の切換周波数は、0.1~10Hz程度である。この溶接方法では、ウロコ状の美麗なビードを形成することができる。さらには、この溶接方法では、パルスアーク溶接の期間と短絡移行アーク溶接の期間との比率を調整することによって、母材への入熱制御を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-93403号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術では、パルスアーク溶接と短絡移行アーク溶接との切換時に、溶滴移行形態がスプレー移行と短絡移行とに変化するために、溶接状態が不安定になるという問題がある。
【0005】
そこで、本発明では、パルスアーク溶接と短絡移行アーク溶接との切り換えを円滑に行うことができるパルスアーク溶接・短絡移行アーク溶接切換制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、
溶接ワイヤを第1送給速度で送給してパルスアーク溶接を行う期間と、前記溶接ワイヤを前記第1送給速度よりも小さな値の第2送給速度で送給して短絡移行アーク溶接を行う期間とを交互に切り換えて溶接するパルスアーク溶接・短絡移行アーク溶接切換制御方法において、
前記パルスアーク溶接の期間が開始した時点からパルス初期期間中は、前記溶接ワイヤを前記第1送給速度よりも小さな値のパルス初期送給速度で送給する、
ことを特徴とするパルスアーク溶接・短絡移行アーク溶接切換制御方法である。
【0007】
請求項2の発明は、
前記パルス初期送給速度は前記第2送給速度以下の値とする、
ことを特徴とする請求項1に記載のパルスアーク溶接・短絡移行アーク溶接切換制御方法である。
【0008】
請求項3の発明は、
前記パルス初期送給速度から前記第1送給速度へとスロープを有して切り換える、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のパルスアーク溶接・短絡移行アーク溶接切換制御方法である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、パルスアーク溶接と短絡移行アーク溶接との切り換えを円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施の形態に係るパルスアーク溶接・短絡移行アーク溶接切換制御方法を実施するための溶接電源のブロック図である。
本発明の実施の形態に係るパルスアーク溶接・短絡移行アーク溶接切換制御方法を示す図1の溶接電源における各信号のタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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