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公開番号2024075327
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-03
出願番号2022186705
出願日2022-11-22
発明の名称判定方法及び電圧調整装置
出願人株式会社ダイヘン
代理人個人,個人
主分類H02J 3/12 20060101AFI20240527BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】送電方向をより精度よく判定する判定方法及び電圧調整装置を提供する。
【解決手段】判定方法は、自動電圧調整装置に備えられるコンピュータが、前記自動電圧調整装置が備えるタップ付き調整変圧器のタップが、複数のタップのうち、前記自動電圧調整装置における1次側から2次側へ最も大きく昇圧させる上限タップ、又は、1次側から2次側へ最も大きく降圧させる下限タップであるか否かを判断し、前記タップが前記上限タップ又は下限タップであると判断された場合、前記自動電圧調整装置における1次側から2次側へそのまま変圧せずに素通しする素通しタップ寄りのタップへ、タップを切り換え、タップが切り換わる際の前記自動電圧調整装置における1次側及び2次側の電圧の変化量の比較に基づき、送電方向を判定する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
自動電圧調整装置に備えられるコンピュータが、
前記自動電圧調整装置が備えるタップ付き調整変圧器のタップが、複数のタップのうち、前記自動電圧調整装置における1次側から2次側へ最も大きく昇圧させる上限タップ、又は、1次側から2次側へ最も大きく降圧させる下限タップであるか否かを判断し、
前記タップが前記上限タップ又は下限タップであると判断された場合、前記自動電圧調整装置における1次側から2次側へそのまま変圧せずに素通しする素通しタップ寄りのタップへ、タップを切り換え、
タップが切り換わる際の前記自動電圧調整装置における1次側及び2次側の電圧の変化量の比較に基づき、送電方向を判定する
判定方法。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記コンピュータは、
前記自動電圧調整装置の負荷側の電圧値が目標電圧値の許容範囲から逸脱し、且つ、前記タップが前記上限タップ又は下限タップのままである極限タップ状態が、所定のカウント上限値以上続いた場合に、前記素通しタップ寄りのタップへのタップの切り換え、及び、送電方向の判定を実行する
請求項1に記載の判定方法。
【請求項3】
前記コンピュータは、
前記極限タップ状態となる頻度に基づき、前記素通しタップ寄りのタップへのタップの切り換え、及び、送電方向の判定を実行する
請求項2に記載の判定方法。
【請求項4】
前記コンピュータは、
前回の送電方向の判定結果に基づき、送電元側の電圧のみについて不足電圧が検出されているか、又は、送電元側の電圧のみについて過大電圧が検出されている場合に、前記素通しタップ寄りのタップへのタップの切り換え、及び、送電方向の判定を実行する
請求項1に記載の判定方法。
【請求項5】
タップ付きの調整変圧器と、
1次側及び2次側の電圧をそれぞれ計測する電圧計測器と、
前記調整変圧器のタップを切り換えるタップ切換器と、
前記タップ切換器を制御する制御部と
を備え、
前記制御部は、
前記調整変圧器のタップが、複数のタップのうち、前記1次側から2次側へ最も大きく昇圧させる上限タップ、又は、1次側から2次側へ最も大きく降圧させる下限タップであるか否かを判断し、
前記タップが前記上限タップ又は下限タップであると判断された場合、前記1次側から2次側へそのまま変圧せずに素通しする素通しタップ寄りのタップへ、タップを切り換えるように前記タップ切換器へ指示し、
タップが切り換わる際の前記1次側及び2次側の電圧の変化量の比較に基づき、送電方向を判定し、
判定結果に基づき、負荷側の電圧値が目標電圧値となるように制御する
電圧調整装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電圧調整装置における送電方向の判定方法、及び、電圧調整装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
配電系統の系統電圧を設定された範囲に保つことが必要である。配電系統の電圧が変動する要因は基本的に、需要家の負荷変動である。それ以外の要因として、太陽光発電等による分散型電源の発電状況による変動がある。これらの変動を抑えて設定された範囲に保つために、タップを切り換える電圧調整装置(SVR:Step Voltage Regulator)や、無効電力調整によって系統電圧を調整する機器(SVC:Static Var Compensator)が用いられている。
【0003】
近年、太陽光発電設備などの自家発電設備が設置され、そのような自家発電設備が配電系統と連携するようになってきている。したがって配電系統は、事故やその他の都合によって系統切替を実施する、即ち変電所の接続を変更することがある。この場合、SVRにおける負荷側も切り換えられ、逆送電となることがある。これに伴い、サイリスタを用いてタップの切り換えの即応性を高めたサイリスタ式自動電圧調整器(TVR:Thyristor type step Voltage Regulator )も使用されている。
【0004】
このため、特許文献1のように、1次側と2次側の電圧、インピーダンス、無効電力等の変化量の比較によって、自律的に送電方向を判定し、負荷側の電圧を制御する機能を有するSVR,TVRが実現されている。送電方向(変電所方向)は、1次側と2次側とのうち、いずれが変電所側であっていずれが負荷側であるかを示す方向である。また、電流逆潮流発生時においては、分散型電源の発電によって負荷側の電圧が上昇するものとみなし、負荷側の電圧を低めのタップに固定する制御(逆送時固定タップ制御)を行なうSVRも提案されている。
【0005】
これらの動作方式が異なるSVR,TVRが、配電系統に繋がる配電線路の各所に点在し、連携して動作している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-133982号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
電圧調整装置における送電方向の判定は、分散型電源の発電状況や、他の電圧調整装置との連携の不整合等が複合的に重なることで、誤る可能性がゼロでない。送電方向を誤って判定した場合、電圧調整装置は、負荷側へ電圧を最も大きく昇圧させるためのタップ又は最も大きく降圧させるためのタップである極限タップにタップを張り付けてしまい、負荷側の過電圧、または不足電圧といったトラブルを発生させる可能性がある。このため、特許文献1に示すように、送電方向を判定する方法は、より正確であることが求められる。
【0008】
本発明は、送電方向をより精度よく判定する判定方法及び電圧調整装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一実施形態の判定方法は、自動電圧調整装置に備えられるコンピュータが、前記自動電圧調整装置が備えるタップ付き調整変圧器のタップが、複数のタップのうち、前記自動電圧調整装置における1次側から2次側へ最も大きく昇圧させる上限タップ、又は、1次側から2次側へ最も大きく降圧させる下限タップであるか否かを判断し、前記タップが前記上限タップ又は下限タップであると判断された場合、前記自動電圧調整装置における1次側から2次側へそのまま変圧せずに素通しする素通しタップ寄りのタップへ、タップを切り換え、タップが切り換わる際の前記自動電圧調整装置における1次側及び2次側の電圧の変化量の比較に基づき、送電方向を判定する。
【0010】
本開示の一実施形態の電圧調整装置は、タップ付きの調整変圧器と、1次側及び2次側の電圧をそれぞれ計測する電圧計測器と、前記調整変圧器のタップを切り換えるタップ切換器と、前記タップ切換器を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記調整変圧器のタップが、複数のタップのうち、前記1次側から2次側へ最も大きく昇圧させる上限タップ、又は、1次側から2次側へ最も大きく降圧させる下限タップであるか否かを判断し、前記タップが前記上限タップ又は下限タップであると判断された場合、前記1次側から2次側へそのまま変圧せずに素通しする素通しタップ寄りのタップへ、タップを切り換えるように前記タップ切換器へ指示し、タップが切り換わる際の前記1次側及び2次側の電圧の変化量の比較に基づき、送電方向を判定し、判定結果に基づき、負荷側の電圧値が目標電圧値となるように制御する。
(【0011】以降は省略されています)

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