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公開番号2024088828
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-03
出願番号2022203814
出願日2022-12-21
発明の名称車体前部構造
出願人株式会社SUBARU
代理人個人
主分類B62D 25/20 20060101AFI20240626BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】車両前方側から衝突が発生した際の車体前部の剛性を保ちつつ、車体前部を軽量化する。
【解決手段】アッパートーボード210の車両下側辺部と、ロアトーボード220の車両上側辺部と、が重ね合わせられて結合されているトーボード部200と、車幅方向両側に延在されたメインフレーム110と、トーボード部200の車幅方向両側外側に、車両上下方向に延在されたフロントピラー160と、を備え、トーボード部200には、アッパートーボード210と、ロアトーボード220と、を重ね合わせられた箇所に、メインフレーム110とトーボード部200との結合部WJの断面積よりも広い面積を有して車両前後方向に突出し、車幅方向両側に向けて延在した閉断面TCが形成され、閉断面TCの車幅方向両端部は、フロントピラー160と結合され、メインフレーム110は、車両正面視において、閉断面TCに重複する位置にトーボード部200と結合されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
車体前部と車室とを隔て、車両上方側に配設されたアッパートーボードの車両下側辺部と、車両下方側に配設されたロアトーボードの車両上側辺部と、が重ね合わせられて結合されているトーボード部と、
前記車体前部の車幅方向両側に設けられ、車両前後方向に延在するメインフレームと、
前記トーボード部の車幅方向両側外側に、車両上下方向に延在されたフロントピラーと、
を備え、
前記トーボード部には、前記アッパートーボードと、前記ロアトーボードと、を重ね合わせた箇所に、前記メインフレームと前記トーボード部との結合部の断面積よりも広い面積を有して車両前後方向に突出し、車幅方向両側に向けて延在された閉断面が形成され、
前記閉断面の車幅方向両端部は、前記フロントピラーに結合され、
前記メインフレームは、車両正面視において、前記閉断面と重複する位置にトーボード部と結合されていることを特徴とする車体前部構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車体前部構造に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、車両の前面衝突においては、乗員への影響を低減させるために、乗員の搭乗空間であるキャビンを変形させない事が効果的であり、そのための様々な手段が設けられている。
これらの手段のひとつとして、近年、キャビンより前方の車体前部に設けられた構造体によって、衝突エネルギーを吸収させる構造が採用されている。
また、キャビンと車体前部との間にトーボード(ダッシュパネル)を配設させ、キャビンと車体前部とを隔てるとともに、車体前部の剛性を向上させることによって、車両が走行している際に発生する振動、騒音を減少させ、車両が衝突した際にキャビンが変形することを防止する構造も導入されている。
【0003】
例えば、特許文献1においては、ダッシュアッパパネル(アッパートーボード)とダッシュロアパネル(ロアトーボード)とで車両幅方向に見た断面視で閉断面を成しかつ車両幅方向に延在する閉断面構造部が構成されており、ダッシュパネル(トーボード)の全体の剛性が確保されている。また、ダッシュパネルに設けられた第1補強ビード部によって、ダッシュパネルに発生する車両前後方向の振動を抑制することができる。さらに、第1補強ビード部の一端部が閉断面構造部に接続されているため、第1補強ビード部の一端部を閉断面構造部で支持する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-64732号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の技術においては、車体前部の骨格を構成するフロントサイドクロスメンバは、トルクボックスを介してフロントピラーと連結され、トーボードは、フロントピラーの間に構成されているために、車両前面から衝突エネルギーが伝達された場合には、トーボードに形成されたダッシュクロスメンバとしての閉断面が、キャビンの変形に対して機能しない虞があるという課題があった。また、第1補強ビード部を設けることによって、重量が増加する虞があるという課題があった。
【0006】
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであって、車両前方側から衝突が発生した際の車体前部の剛性を保ちつつ、車体前部を軽量化する車体前部構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
形態1;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、車体前部と車室とを隔て、車両上方側に配設されたアッパートーボードの車両下側辺部と、車両下方側に配設されたロアトーボードの車両上側辺部と、が重ね合わせられて結合されているトーボード部と、前記車体前部の車幅方向両側に設けられ、車両前後方向に延在するメインフレームと、前記トーボード部の車幅方向両側外側に、車両上下方向に延在されたフロントピラーと、を備え、前記トーボード部には、前記アッパートーボードと、前記ロアトーボードと、を重ね合わせた箇所に、前記メインフレームと前記トーボード部との結合部の断面積よりも広い面積を有して車両前後方向に突出し、車幅方向両側に向けて延在された閉断面が形成され、前記閉断面の車幅方向両端部は、前記フロントピラーに結合され、前記メインフレームは、車両正面視において、前記閉断面と重複する位置にトーボード部と結合されている車体前部構造を提案している。
【発明の効果】
【0008】
本発明の1またはそれ以上の実施形態によれば、車両前方側から衝突が発生した際の車体前部の剛性を保ちつつ、車体前部を軽量化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態に係る車体前部を上方から見た斜視図である。
図1に示された車体前部を前輪とパワーユニットをはずして上方から見た斜視図である。
本発明の実施形態に係る車体前部のトーボード部の分解図である。
本発明の実施形態に係る車体前部のトーボード部とメインフレームとを上方から見た斜視図である。
図4に示されたA-A線における車両上下方向の断面をA方向から見た断面図である。
図4に示されたB-B線における車両上下方向の断面をB方向から見た断面図である。
本発明の実施形態に係る車体前部に、車両前方側から衝突が発生した際の前部フレーム部を上方から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図1から図7を用いて、本実施形態に係る車体前部構造Sが適用された車両Vについて説明する。なお、図面に適宜示される矢印FRは、図1に示す車両前方(正面)を示し、矢印UPは正面視上方を示し、矢印LHは正面視左方を示している。また、以下の説明において、上下、前後、左右の方向を用いて説明するときには、特に断りのない限り、正面視での上下方向、正面視での前後方向、正面視での左右方向を示すものとする。
(【0011】以降は省略されています)

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