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公開番号2023118556
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-08-25
出願番号2022021564
出願日2022-02-15
発明の名称ハンドル
出願人豊田合成株式会社
代理人個人
主分類B62D 1/06 20060101AFI20230818BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】把持検知用の塗膜状のセンサ層と端子とを安定して接続できるハンドルを提供すること。
【解決手段】操舵時の把持を検知可能に、芯金の周囲に配設された軟質の被覆層10の表面側に、導電性材料を含有させた塗膜からなるセンサ層13、が配設され、センサ層が、把持検知回路に導通するリード線26の端子30を接続させるハンドルW1。端子は、センサ層13、被覆層10、及び、芯金6の各挿通孔16,11,8を挿通するねじ37により、押圧されてセンサ層に接続される。ねじは、頭部38と、ハンドルの構成部品に設けられた取付座21に締結される雄ねじ部40を有したねじ棒部39と、を備える。ねじの取付座への締結時に、頭部によって押圧する端子のセンサ層への圧接状態を維持可能に、押圧方向と逆方向に反発力を発揮するばね状部材33が、ねじ棒部の周囲に配設されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
ハンドル操舵時の把持を検知可能に、芯金の周囲に配設された軟質の被覆層の表面側に、導電性材料を含有させた塗膜からなるセンサ層、が配設され、
該センサ層が、把持を検知するための把持検知回路に導通するリード線の端子を接続させるハンドルであって、
前記端子が、前記センサ層、前記被覆層、及び、前記芯金の各挿通孔を挿通するねじにより、押圧されて前記センサ層に接続される構成とするとともに、前記ねじを挿通させる取付孔を備えて構成され、
前記ねじが、前記端子の前記取付孔の周縁を押圧可能な頭部と、該頭部から突出して前記取付孔と前記各挿通孔とを挿通可能として、ハンドルの構成部品に設けられた取付座に締結される雄ねじ部を有したねじ棒部と、を備え、
前記ねじの前記取付座への締結時に、前記頭部によって押圧する前記端子の前記センサ層への圧接状態を維持可能に、押圧方向と逆方向に反発力を発揮するばね状部材が、前記ねじ棒部の周囲に配設されていることを特徴とするハンドル。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記ばね状部材が、前記端子と前記ねじの前記頭部との間に配設された波型ワッシャとしていることを特徴とする請求項1に記載のハンドル。
【請求項3】
前記取付座が、前記ハンドルの下面側に配設されるロアカバーに、配設されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載のハンドル。
【請求項4】
前記センサ層が、前記芯金の周囲の前記被覆層の表裏を覆うように、前記被覆層の外周面の略全周に配設される構成とし、
前記取付座側の裏面側の前記センサ層が、前記ねじ棒部を挿通させたワッシャと波型ワッシャとを介在させて、前記ねじの前記取付座への締結時に、前記取付座側に押圧され、
前記ねじ、前記取付座、前記ワッシャ、及び、前記波型ワッシャが、導電性を有して構成されていることを特徴とする請求項2に記載のハンドル。
【請求項5】
前記センサ層が、前記芯金の周囲の前記被覆層の表裏を覆うとともに、相互に分離されて配設される前記ねじの頭部側の第1センサ層と、前記取付座側の第2センサ層と、を備えて構成され、
前記第2センサ層が、前記ねじ棒部を挿通させた第2端子と第2波型ワッシャとを介在させて、前記ねじの前記取付座への締結時に、前記取付座側に押圧される構成として、
前記第2端子と前記第2波型ワッシャとが、前記ねじと非導通状態として、構成されて、
前記第2端子が、前記第2センサ層側の把持を検知可能な把持検知回路に導通するリード線を接続させていることを特徴とする請求項2に記載のハンドル。
【請求項6】
前記センサ層が、
導電性材料を含有したウレタン系塗料からなるモールドコート剤から形成され、前記被覆層の成形時に、前記被覆層の表面側に、配設される構成としていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のハンドル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、運転者が操舵時に把持する部位に、把持を検出可能なセンサ層が配設されて構成されるハンドルに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種のハンドルでは、操舵時に把持する把持部に、静電容量の増加により、把持を検知可能なシート状の導電性部材からなるセンサ層、が配設されて構成されていた(例えば、特許文献1参照)。センサ層は、ハンドルの把持部の表面側に配設されて、把持を検知する把持検知回路から延びるリード線の端子を、リベット止めしていた。センサ層は、ハンドルの把持部の芯金周囲の被覆層の表面側に、貼着等して配設されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-63761号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、把持を検知するセンサ層が、芯金の周囲の被覆層の表面に、薄い塗膜のように配設されている場合には、センサ層の表面側に端子を配置させても、センサ層の裏面側に、貫通させたリベットの先端側を拡径させて、端子をセンサ層にリベット止めするようなスペースがなく、塗膜状のセンサ層と端子とを円滑に接続できない。この場合、センサ層の表面側に端子を載せた状態で、被覆層や芯金を貫通するように、リベットやねじ等の締結手段を貫通させて、締結させることが考えられる。しかしながら、この場合でも、センサ層が、被覆層の表面側に配設されており、締結時、リベットやねじの頭部が、センサ層を被覆層側に押し付ければ、端子の接触するセンサ層の部位が、センサ層の裏面側の被覆層の弾性変形により、破断等の亀裂を招く虞れが生じ、安定して、センサ層に端子を接続できず、センサ層と端子との安定した導通状態を確保し難い。特に、芯金を被覆する被覆層は、通常、発泡ウレタン等の軟質材から形成されており、被覆層の弾性変形が大きいことから、端子の接触するセンサ層の部位が、被覆層の弾性変形により、一層、破断等することとなって、安定してセンサ層に端子を接続できない。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、把持検知用の塗膜状のセンサ層と端子とを安定して接続できるハンドルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るハンドルでは、操舵時の把持を検知可能に、芯金の周囲に配設された軟質の被覆層の表面側に、導電性材料を含有させた塗膜からなるセンサ層、が配設され、
該センサ層が、把持を検知するための把持検知回路に導通するリード線の端子を接続させるハンドルであって、
前記端子が、前記センサ層、前記被覆層、及び、前記芯金の各挿通孔を挿通するねじにより、押圧されて前記センサ層に接続される構成とするとともに、前記ねじを挿通させる取付孔を備えて構成され、
前記ねじが、前記端子の前記取付孔の周縁を押圧可能な頭部と、該頭部から突出して前記取付孔と前記各挿通孔とを挿通可能として、ハンドルの構成部品に設けられた取付座に締結される雄ねじ部を有したねじ棒部と、を備え、
前記ねじの前記取付座への締結時に、前記頭部によって押圧する前記端子の前記センサ層への圧接状態を維持可能に、押圧方向と逆方向に反発力を発揮するばね状部材が、前記ねじ棒部の周囲に配設されていることを特徴とする。
【0007】
本発明に係るハンドルでは、センサ層に端子を載せ、ねじを、端子の取付孔、センサ層、被覆層、及び、芯金の各挿通孔に挿通させて、ねじ棒部の周囲に配設されたばね状部材の反発力に抗しつつ、かつ、端子がセンサ層を破断しない範囲内の締結力で、取付座に締結すれば、端子を、導通状態を安定して確保しつつ、センサ層に接続させることができる。すなわち、この締結状態では、ばね状部材が緩衝材の役目を果して、センサ層が、軟質の被覆層の変形に追従して破断しない程度に、端子を圧着させて、端子との安定した導通状態を維持可能となる。
【0008】
したがって、本発明に係るハンドルでは、把持検知用の塗膜状のセンサ層と端子とを安定して接続することができて、良好な把持検知が可能となる。
【0009】
そして、本発明に係るハンドルでは、前記ばね状部材が、前記端子と前記ねじの前記頭部との間に配設された波型ワッシャとしていることが望ましい。
【0010】
このような構成では、切欠きを有したばねワッシャを使用する場合に比べて、端子の取付孔周縁を、均等に、センサ層に押圧することができて、一層、センサ層の破断を防止して、端子をセンサ層に接続させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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