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公開番号2024088456
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-02
出願番号2022203641
出願日2022-12-20
発明の名称乗客コンベア
出願人東芝エレベータ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B66B 31/02 20060101AFI20240625BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】手摺ベルトを効果的に除菌しつつ、除菌装置の作動時間を低減させることが可能な乗客コンベアを提供する。
【解決手段】乗客コンベア1は、複数の踏段5と、手摺ベルト30と、検知部と、除菌装置40と、を備えている。複数の踏段は、環状に連結されて循環走行する。手摺ベルトは、環状に形成され、複数の踏段と同期して循環走行する。検知部は、各乗客の踏段への乗り込みを検知する。除菌装置は、手摺ベルトを除菌する。除菌装置は、除菌部と、除菌制御部45と、を有する。除菌部は、手摺ベルトの軌道38の一部39に対面して配置され、手摺ベルトに対して除菌処理を施す。除菌制御部は、除菌部を制御する。検知部は、踏段への乗客の乗り込みを検知すると、除菌制御部に信号を入力する。除菌制御部は、検知部からの各入力から第1時間長が経過すると、除菌部を第2時間長にわたって作動させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1乗降口から第2乗降口に向かって、又は、第2乗降口から第1乗降口に向かって、長手方向に沿って乗客を搬送する乗客コンベアであって、
前記長手方向に延びる欄干と、
環状に連結され、前記欄干に沿って循環走行する複数の踏段と、
環状に形成され、前記欄干の縁部の周囲を、複数の前記踏段と同期して循環走行する手摺ベルトと、
各乗客の前記踏段への乗り込みを検知する検知部と、
前記手摺ベルトを除菌する除菌装置と、
を備え、
前記除菌装置は、
前記手摺ベルトの軌道の一部に対面して配置され、前記手摺ベルトに対して除菌処理を施す除菌部と、
前記除菌部を制御する除菌制御部と、
を含み、
前記検知部は、前記踏段への乗客の乗り込みを検知すると前記除菌制御部に信号を入力し、
前記除菌制御部は、前記検知部からの各入力から第1時間長が経過すると、前記除菌部を第2時間長にわたって作動させる、乗客コンベア。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
前記除菌制御部は、前記検知部からの各入力から前記第1時間長が経過した後、さらに第3時間長が経過すると、再び前記除菌部を前記第2時間長にわたって作動させる、請求項1に記載の乗客コンベア。
【請求項3】
前記除菌制御部は、前記検知部からの各入力から前記第1時間長が経過した後、第3時間長間隔で複数回、前記除菌部を前記第2時間長にわたって作動させる、請求項1に記載の乗客コンベア。
【請求項4】
前記検知部からの各入力に対応して前記除菌部を作動させるタイミングを記憶する記憶部を備えた、請求項1に記載の乗客コンベア。
【請求項5】
前記手摺ベルトは、各々が複数の踏段の各々に対応する複数のベルト要素からなり、
前記手摺ベルトの軌道は、前記除菌部と対面する領域である除菌領域を含み、
前記第1時間長は、前記検知部からの入力の原因となった乗客が乗り込んだ踏段に対応するベルト要素が当該入力から前記除菌領域に到達するまでにかかる時間長に応じた時間長であり、
前記第2時間長は、各ベルト要素が前記除菌領域を通過するのにかかる時間長に応じた時間長である、請求項1に記載の乗客コンベア。
【請求項6】
前記第3時間長は、前記手摺ベルトが前記軌道を一周するのに要する時間長である、請求項2又は3に記載の乗客コンベア。
【請求項7】
第1乗降口から第2乗降口に向かって、又は、第2乗降口から第1乗降口に向かって、長手方向に沿って乗客を搬送する乗客コンベアであって、
前記長手方向に延びる欄干と、
環状に連結され、前記欄干に沿って循環走行する複数の踏段と、
環状に形成され、前記欄干の縁部の周囲を、複数の前記踏段と同期して循環走行する手摺ベルトと、
複数の前記踏段及び前記手摺ベルトの走行を制御する運転制御部であって、複数の前記踏段及び前記手摺ベルトを所定速度で走行させる通常運転モード並びに複数の前記踏段及び前記手摺ベルトを前記所定速度よりも低速でまたは間欠的に走行させる除菌運転モードのいずれかで、複数の前記踏段及び前記手摺ベルトを走行させる運転制御部と、
前記手摺ベルトを除菌する除菌装置と、
を備え、
前記除菌装置は、
前記手摺ベルトの軌道の一部に対面して配置され、前記手摺ベルトに対して除菌処理を施す除菌部と、
前記除菌部を制御する除菌制御部と、
を含み、
前記運転制御部が前記除菌運転モードで複数の前記踏段及び前記手摺ベルトを走行させる間、前記除菌制御部は、前記除菌部を作動させる、乗客コンベア。
【請求項8】
第1乗降口から第2乗降口に向かって、又は、第2乗降口から第1乗降口に向かって、長手方向に沿って乗客を搬送する乗客コンベアであって、
前記長手方向に延びる欄干と、
環状に連結され、前記欄干に沿って循環走行する複数の踏段と、
環状に形成され、前記欄干の縁部の周囲を、複数の前記踏段と同期して循環走行する手摺ベルトと、
各乗客の前記踏段への乗り込みを検知する検知部と、
複数の前記踏段及び前記手摺ベルトの走行を制御する運転制御部であって、複数の前記踏段及び前記手摺ベルトを所定速度で走行させる通常運転モード並びに複数の前記踏段及び前記手摺ベルトを間欠的に走行させる除菌運転モードのいずれかで、複数の前記踏段及び前記手摺ベルトを走行させる運転制御部と、
前記手摺ベルトを除菌する除菌装置と、
前記検知部からの入力に基づいて各踏段への乗り込み人数を記録する記憶部と、
を備え、
前記除菌装置は、
前記手摺ベルトの軌道の一部に対面して配置され、前記手摺ベルトに対して除菌処理を施す除菌部と、
前記除菌部を制御する除菌制御部と、
を含み、
前記手摺ベルトは、各々が複数の前記踏段のいずれかに対応する複数のベルト要素からなり、
前記運転制御部は、前記除菌運転モードで複数の前記踏段及び前記手摺ベルトを走行させる間、乗り込み人数が所定の人数以上の踏段に対応するベルト要素が前記除菌部に対面する位置に配置されると、複数の前記踏段及び前記手摺ベルトを所定時間長だけ停止させ、
前記運転制御部が前記除菌運転モードで複数の前記踏段及び前記手摺ベルトを走行させる間、前記除菌制御部は、複数の前記踏段及び前記手摺ベルトが停止すると除菌部を作動させる、乗客コンベア。
【請求項9】
各乗客の前記踏段への乗り込みを検知する検知部を備え、
前記検知部は、前記踏段への乗客の乗り込みを検知すると前記除菌制御部に信号を入力し、
前記運転制御部が前記通常運転モードで複数の前記踏段及び前記手摺ベルトを走行させる間、前記除菌制御部は、前記検知部からの各入力から第1時間長が経過すると、前記除菌部を第2時間長にわたって作動させる、請求項7又は8に記載の乗客コンベア。
【請求項10】
前記除菌制御部は、前記検知部からの各入力から前記第1時間長が経過した後、さらに第3時間長が経過すると、再び前記除菌部を前記第2時間長にわたって作動させる、請求項9に記載の乗客コンベア。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施の形態は、乗客コンベアに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されているように、従来、手摺ベルトを除菌する除菌装置を備えた乗客コンベアが知られている。特許文献1の除菌装置は、乗客コンベアの運転スイッチが投入されると作動し、手摺ベルトの除菌処理を行う。一方、特許文献1の除菌装置は、乗客コンベアのスイッチを切ると停止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平9-208173号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、手摺ベルトに紫外線を照射する除菌装置は、高価である。また、このような除菌装置は、寿命が短く、例えば累積作動時間が10,000時間を超えると所望の除菌効果を得ることができなくなる。このことは、除菌装置を備えた乗客コンベアの普及に歯止めをかけている。このため、手摺ベルトを効果的に除菌しつつ、除菌装置の作動時間を低減させることが求められている。
【0005】
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、手摺ベルトを効果的に除菌しつつ、除菌装置の作動時間を低減させることが可能な乗客コンベアを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本実施の形態による乗客コンベアは、
第1乗降口から第2乗降口に向かって、又は、第2乗降口から第1乗降口に向かって、長手方向に沿って乗客を搬送する乗客コンベアであって、
前記長手方向に延びる欄干と、
環状に連結され、前記欄干に沿って循環走行する複数の踏段と、
環状に形成され、前記欄干の縁部の周囲を、複数の前記踏段と同期して循環走行する手摺ベルトと、
各乗客の前記踏段への乗り込みを検知する検知部と、
前記手摺ベルトを除菌する除菌装置と、
を備え、
前記除菌装置は、
前記手摺ベルトの軌道の一部に対面して配置され、前記手摺ベルトに対して除菌処理を施す除菌部と、
前記除菌部を制御する除菌制御部と、
を含み、
前記検知部は、前記踏段への乗客の乗り込みを検知すると前記除菌制御部に信号を入力し、
前記除菌制御部は、前記検知部からの各入力から第1時間長が経過すると、前記除菌部を第2時間長にわたって作動させる。
【0007】
あるいは、本実施の形態による乗客コンベアは、
第1乗降口から第2乗降口に向かって、又は、第2乗降口から第1乗降口に向かって、長手方向に沿って乗客を搬送する乗客コンベアであって、
前記長手方向に延びる欄干と、
環状に連結され、前記欄干に沿って循環走行する複数の踏段と、
環状に形成され、前記欄干の縁部の周囲を、複数の前記踏段と同期して循環走行する手摺ベルトと、
複数の前記踏段及び前記手摺ベルトの走行を制御する運転制御部であって、複数の前記踏段及び前記手摺ベルトを所定速度で走行させる通常運転モード並びに複数の前記踏段及び前記手摺ベルトを前記所定速度よりも低速でまたは間欠的に走行させる除菌運転モードのいずれかで、複数の前記踏段及び前記手摺ベルトを走行させる運転制御部と、
前記手摺ベルトを除菌する除菌装置と、
を備え、
前記除菌装置は、
前記手摺ベルトの軌道の一部に対面して配置され、前記手摺ベルトに対して除菌処理を施す除菌部と、
前記除菌部を制御する除菌制御部と、
を含み、
前記運転制御部が前記除菌運転モードで複数の前記踏段及び前記手摺ベルトを走行させる間、前記除菌制御部は、前記除菌部を作動させる。
【0008】
あるいは、本実施の形態による乗客コンベアは、
第1乗降口から第2乗降口に向かって、又は、第2乗降口から第1乗降口に向かって、長手方向に沿って乗客を搬送する乗客コンベアであって、
前記長手方向に延びる欄干と、
環状に連結され、前記欄干に沿って循環走行する複数の踏段と、
環状に形成され、前記欄干の縁部の周囲を、複数の前記踏段と同期して循環走行する手摺ベルトと、
各乗客の前記踏段への乗客の乗り込みを検知する検知部と、
複数の前記踏段及び前記手摺ベルトの走行を制御する運転制御部であって、複数の前記踏段及び前記手摺ベルトを所定速度で走行させる通常運転モード並びに複数の前記踏段及び前記手摺ベルトを間欠的に走行させる除菌運転モードのいずれかで、複数の前記踏段及び前記手摺ベルトを走行させる運転制御部と、
前記手摺ベルトを除菌する除菌装置と、
前記検知部からの入力に基づいて各踏段への乗り込み人数を記録する記憶部と、
を備え、
前記除菌装置は、
前記手摺ベルトの軌道の一部に対面して配置され、前記手摺ベルトに対して除菌処理を施す除菌部と、
前記除菌部を制御する除菌制御部と、
を含み、
前記手摺ベルトは、各々が複数の前記踏段のいずれかに対応する複数のベルト要素からなり、
前記運転制御部は、前記除菌運転モードで複数の前記踏段及び前記手摺ベルトを走行させる間、乗り込み人数が所定の人数以上の踏段に対応するベルト要素が前記除菌部に対面する位置に配置されると、複数の前記踏段及び前記手摺ベルトを所定時間長だけ停止させ、
前記運転制御部が前記除菌運転モードで複数の前記踏段及び前記手摺ベルトを走行させる間、前記除菌制御部は、複数の前記踏段及び前記手摺ベルトが停止すると除菌部を作動させる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の一実施形態による乗客コンベアの構成を模式的に示す側面図である。
図2は、除菌装置の構成を示すブロック図である。
図3は、図1に示す手摺ベルト及び除菌部の、手摺ベルトの走行方向に垂直な断面を示す図である。
図4は、記憶部に格納されたタイムテーブルの一例である。
図5は、変形例によるタイムテーブルの一例である。
図6は、他の変形例によるタイムテーブルの一例である。
図7は、図6に示す変形例において、記憶部に格納された各踏段の乗り込み人数を示す表の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明による乗客コンベアの実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態による乗客コンベア1の構成を、模式的に示す側面図である。図2は、除菌装置40の構成を示すブロック図である。図3は、除菌部41を示す断面図である。
(【0011】以降は省略されています)

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