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公開番号2024087420
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-01
出願番号2022202242
出願日2022-12-19
発明の名称オフセット印刷方法及び装置、筒状体
出願人東洋製罐株式会社
代理人個人,個人
主分類B41M 1/40 20060101AFI20240624BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】簡単な構成で、成形後の筒状体のテーパ面で構成された印刷面に対しても、印刷ムラがない良好なオフセット印刷が可能なオフセット印刷方法を提供すること。
【解決手段】有底略円錐台形状に形成された金属製の筒状体140を回転可能に保持する回転保持手段111と、転写位置Pで回転保持手段111で保持した筒状体140の印刷面142を押圧しながら移動してインキTを転写する押圧転写手段121とを有するオフセット印刷方法であって、押圧転写手段121は、転写位置Pで回転保持手段111に保持された筒状体140の回転軸Ccに対して所定の傾きで押圧すること。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
有底略円錐台形状に形成された金属製の筒状体を回転可能に保持する回転保持手段と、転写位置で前記回転保持手段で保持した筒状体の印刷面を押圧しながら移動してインキを転写する押圧転写手段とを有するオフセット印刷方法であって、
前記押圧転写手段は、転写位置で前記回転保持手段に保持された筒状体の回転軸に対して所定の傾きで押圧することを特徴とするオフセット印刷方法。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記押圧転写手段は、転写位置で前記回転保持手段に保持された筒状体の回転軸に対して0度より大きく15度以下の角度いた方向から押圧することを特徴とする請求項1に記載のオフセット印刷方法。
【請求項3】
前記押圧転写手段は、転写位置で前記回転保持手段に保持された筒状体の印刷面よりも広範囲を押圧することを特徴とする請求項1に記載のオフセット印刷方法。
【請求項4】
筒状体の印刷面に隣接する上部および下部には、印刷面の傾斜角度と異なる傾斜角度で形成された開口側接続面および/又は底部側接続面を有し、
前記押圧転写手段は、転写位置で前記回転保持手段に保持された筒状体の印刷面と開口側接続面と底部側接続面とを同時に押圧することを特徴とする請求項3に記載のオフセット印刷方法。
【請求項5】
有底略円錐台形状に成形された金属製の筒状体を回転可能に保持するマンドレルと、前記マンドレルを外周縁に装着して回転するマンドレルターレットと、転写位置で前記マンドレルに保持された筒状体の印刷面に転写面を押圧しながら移動してインキを転写するブランケットと、前記ブランケットを外周面に装着して回転するブランケットホイールとを有するオフセット印刷装置であって、
前記マンドレルの回転軸と前記マンドレルターレットの回転軸は略平行であり、
前記ブランケットホイールの回転軸は、転写位置の前記マンドレルの回転軸と所定の傾きを有するように配置されていることを特徴とするオフセット印刷装置。
【請求項6】
前記ブランケットホイールの回転軸は、転写位置の前記マンドレルの回転軸と0度より大きく15度以下の角度傾くように配置されていることを特徴とする請求項5に記載のオフセット印刷装置。
【請求項7】
前記マンドレルは、筒状体の印刷面の内面側に沿って筒状体を支持する支持面をさらに有し、
前記ブランケットホイールは、転写位置で前記ブランケットの前記転写面を前記支持面に対して所定の角度傾けて押圧することを特徴とする請求項5に記載のオフセット印刷装置。
【請求項8】
前記ブランケットホイールは、転写位置で前記ブランケットの前記転写面を前記支持面と0度より大きく15度以下の角度傾くように配置されていることを特徴とする請求項7に記載のオフセット印刷装置。
【請求項9】
前記ブランケットの前記転写面の幅は、前記マンドレルに保持された筒状体の印刷面の幅よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項5に記載のオフセット印刷装置。
【請求項10】
筒状体の印刷面に隣接する上部および下部には、印刷面の傾斜角度と異なる傾斜角度で形成された開口側接続面および底部側接続面を有し、
前記ブランケットホイールは、転写位置で前記ブランケットの前記転写面を、前記マンドレルに保持された筒状体の印刷面と開口側接続面および/又は底部側接続面とを同時に押圧することを特徴とする請求項9に記載のオフセット印刷装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、有底略円錐台形状に成形された金属製の筒状体の表面にオフセット印刷するオフセット印刷方法及び装置、金属製筒状体に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、飲料容器等の表面に文字や絵等を印刷する方法として、円筒状の筒状体(被印刷物8)を回転可能に保持する回転保持手段であるマンドレル(2)および、マンドレル(2)を外周縁に装着して回転するマンドレルターレット(タレット1)と、転写位置(インク転移位置)でマンドレル(2)に保持された筒状体(被印刷物8)に転写面を押圧しながら移動してインキ(インク材)を転写する押圧転写手段であるブランケット(4)および、ブランケット(4)を外周面に装着して回転するブランケットホイール(ブランケットシリンダ5)とを有するオフセット印刷装置(曲面印刷装置)を用いたオフセット印刷方法(曲面印刷方法)が特許文献1で公知である。
【0003】
特許文献1で公知のオフセット印刷装置(曲面印刷装置)を用いたオフセット印刷方法(曲面印刷方法)は、回転保持手段であるマンドレルターレット(タレット1)を回動操作してマンドレル(2)で保持した筒状体(被印刷物8)を転写位置(インク転移位置)まで移動させた後、転写位置(インク転移位置)でマンドレル(2)を自転させるとともに、押圧転写手段であるブランケットホイール(ブランケットシリンダ5)を回転させてインキ(インク材)を載せたブランケット(4)を転写位置(インク転写位置)まで移動し、筒状体(被印刷物8)を保持したマンドレル(2)と回転を同期させながら筒状体(被印刷物8)にブランケット(4)を移動しながら押圧することで、ブランケット(4)の表面に塗布されていたインキ(インク材)が転写されて筒状体(被印刷物8)の表面に印刷できるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平2-277638号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献で公知のオフセット印刷装置を用いたオフセット印刷方法は、未だ改善の余地があった。
【0006】
すなわち、特許文献1で公知のオフセット印刷方法は、多くの飲料缶等の全面均一な外径の円筒面を印刷面とする筒状体であれば良好なオフセット印刷が可能だが、例えば、アルミカップのような略円錐台形状のテーパ面を印刷面とする筒状体にオフセット印刷をする場合、マンドレルの回転軸と略平行な向きからテーパ面をブランケットで押圧すると、テーパ面の大径側に向かうに従ってブランケットからの押圧力が高くなるとともに、テーパ面の小径側に向かうに従ってブランケットからの押圧力が低くなるため、過剰にブランケットを押し付けられて印刷面上に転写された模様や文字が潰れてしまう箇所が発生したり、押圧力が弱くブランケットから印刷面に十分にインキが転写されない箇所が発生する等、印刷面の位置によってブランケットからのインキの転写量が不安定になり印刷ムラが発生する虞があった。
【0007】
また、成形途中の均一な外径を有した状態の印刷面にオフセット印刷をした後、円筒部をテーパ状に加工して略円錐台形状にすることも考えられるが、追加工を施す際の印刷面を保護するためのコーティング材をオフセット印刷後に使用する必要があり、環境負荷が高くなってしまう虞や、工程が増加してコストアップしてしまう虞があった。
【0008】
本発明はこれらの問題点を解決するものであり、簡単な構成で、成形後の筒状体のテーパ面で構成された印刷面に対しても、印刷ムラがない良好なオフセット印刷が可能なオフセット印刷方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のオフセット印刷方法は、有底略円錐台形状に形成された金属製の筒状体を回転可能に保持する回転保持手段と、転写位置で前記回転保持手段で保持した筒状体の印刷面を押圧しながら移動してインキを転写する押圧転写手段とを有するオフセット印刷方法であって、前記押圧転写手段は、転写位置で前記回転保持手段に保持された筒状体の回転軸に対して所定の傾きで押圧することにより、前記課題を解決するものである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に係るオフセット印刷方法は、押圧転写手段は、転写位置で回転保持手段に保持された筒状体の回転軸に対して所定の傾きで押圧するため、例えば、押圧転写手段によって筒状体の印刷面のうち小径側に近づくように傾けて押圧することで、押圧転写手段が転写位置で回転保持手段に保持された筒状体の回転軸に対して略平行な向きで筒状体の印刷面を押圧する場合に比べて、筒状体の印刷面のうち大径側に対する押圧転写手段からの押圧力を低減するとともに、筒状体の印刷面のうち小径側に対する押圧転写手段からの押圧力を増加することができる。
これによって、印刷面全体に対する押圧転写手段の転写圧力を安定化できるため、模様や文字が局所的に潰れることなく印刷面に転写できる。
また、筒状体の胴部をテーパ形状まで成形してからオフセット印刷しているため、オフセット印刷後に胴部をテーパ形状に成形する際の保護コーティング材を塗布する必要がなく、工数や製造コストの低減や、環境負荷を低減できる。
なお、押圧転写手段は、転写位置で回転保持手段に保持された筒状体の回転軸に対して0度より大きく15度以下の角度傾いた方向から押圧するのが好適である。
(【0011】以降は省略されています)

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