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公開番号2024072485
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-28
出願番号2022183325
出願日2022-11-16
発明の名称印刷機のインキ膜厚測定装置およびインキ膜厚測定方法
出願人東洋製罐株式会社
代理人個人,個人
主分類B41F 31/02 20060101AFI20240521BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】 インキ装置を搭載した印刷機について、インキ装置のローラ上におけるインキ膜厚を、当該インキ装置の駆動時に自動的に高い精度で測定することができ、高い印刷生産効率が得られる印刷機のインキ膜厚測定装置の提供。
【解決手段】 印刷機のインキ膜厚測定装置は、印刷機に搭載されたインキ装置のローラ上のインキ層の膜厚を測定する印刷機のインキ膜厚測定装置であって、前記インキ装置は、前記インキ装置におけるローラ群のうち少なくとも一つの測定対象ローラ上のインキ層の膜厚を測定する、前記測定対象ローラの周面に対向して非接触で設けられたインキ膜厚測定用センサを有し、前記測定対象ローラは、金属製のものであり、かつ、軸方向に揺動しないものであることを特徴とする。
【選択図】図3


特許請求の範囲【請求項1】
印刷機に搭載されたインキ装置のローラ上のインキ層の膜厚を測定する印刷機のインキ膜厚測定装置であって、
前記インキ装置は、前記インキ装置におけるローラ群のうち少なくとも一つの測定対象ローラ上のインキ層の膜厚を測定する、前記測定対象ローラの周面に対向して非接触で設けられたインキ膜厚測定用センサを有し、
前記測定対象ローラは、金属製のものであり、かつ、軸方向に揺動しないものであることを特徴とする印刷機のインキ膜厚測定装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記インキ膜厚測定用センサが、マルチカラー共焦点方式のものであることを特徴とする請求項1に記載の印刷機のインキ膜厚測定装置。
【請求項3】
前記インキ膜厚測定用センサは、前記測定対象ローラの回転軸と平行な測定ラインに沿ってリニア移動可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の印刷機のインキ膜厚測定装置。
【請求項4】
前記インキ膜厚測定装置は、前記インキ膜厚測定用センサを前記測定ラインに沿って移動させる制御部を有し、
前記制御部においては、前記測定対象ローラ上のインキ層における最も厚みの大きい部分の膜厚が検出されることを特徴とする請求項3に記載の印刷機のインキ膜厚測定装置。
【請求項5】
前記インキ装置の駆動時において前記測定対象ローラ上のインキ層の膜厚を測定可能であることを特徴とする請求項1に記載の印刷機のインキ膜厚測定装置。
【請求項6】
前記インキ装置は、インキの供給源であるインキファウンテンを有し、前記インキファウンテンとインキの供給先である版胴との間に、前記インキファウンテンに接近する上流側に前記インキファウンテンからインキを供給する機能を有するインキ供給機能ローラ群が配置されるとともに、前記版胴に接近する下流側にインキを均す機能を有するインキ均し機能ローラ群が配置され、
前記インキ供給機能ローラ群が、上流側から下流側に向かってファウンテンローラ、ダクターローラおよびトランスファローラがこの順で配置され、
前記測定対象ローラが、前記トランスファローラであることを特徴とする請求項1に記載の印刷機のインキ膜厚測定装置。
【請求項7】
一の印刷機に搭載された複数の前記インキ装置の各々に対応して設けられることを特徴とする請求項1に記載の印刷機のインキ膜厚測定装置。
【請求項8】
印刷機において、当該印刷機に搭載されたインキ装置のローラ上のインキ層の膜厚を、前記インキ装置を駆動しながら測定するインキ膜厚測定方法であって、
前記インキ装置として、前記インキ装置におけるローラ群のうち少なくとも一つの測定対象ローラ上のインキ層の膜厚を測定する、前記測定対象ローラの周面に対向して非接触で設けられたインキ膜厚測定用センサを有するものを用い、
前記測定対象ローラとして、金属製のものであり、かつ、軸方向に揺動しないものを用いることを特徴とする印刷機のインキ膜厚測定方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷機に搭載されたインキ装置のローラ上のインキ層の膜厚を測定する印刷機のインキ膜厚測定装置およびインキ膜厚測定方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
飲料等の内容物を収容可能な2ピース缶に各種の印刷を施す印刷システムにおいては、印刷層は、一般にオフセット方式の印刷機で缶体の外周面に施される。その印刷に際しては、缶体上に最終的に転写されるインキ層の厚みを最適化するために、各種のインキ条件(インキ転写量やインキ層の膜厚)を測定することが求められている。
例えば特許文献1には、缶胴に転写されるインキ塗布厚さを設定値(見本缶のインキ塗布厚さ)に等しくするための印刷条件を予め定めるために、インキ転写量を実機と同様の条件で別途測定することができるインキ塗膜量試験装置が開示されている。
また従来、インキ膜厚を測定する場合は、インキ濃度を各種調整して見本缶を作成し、その際のインキ装置のローラ上におけるインキ膜厚を現場で作業者がロータリーゲージによって手作業で測定して最適な印刷条件を決定していた。
【0003】
しかしながら、例えば手作業によるインキ膜厚の測定では測定精度にバラツキが生じることがあり、また、測定作業が人手を介するために煩雑で、さらにインキ装置の駆動中は測定することができないため印刷生産効率が低い、という問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平8-318617号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、その目的は、インキ装置を搭載した印刷機について、インキ装置のローラ上におけるインキ膜厚を、当該インキ装置の駆動時に自動的に高い精度で測定することができ、高い印刷生産効率が得られる印刷機のインキ膜厚測定装置およびインキ膜厚測定方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の印刷機のインキ膜厚測定装置は、印刷機に搭載されたインキ装置のローラ上のインキ層の膜厚を測定する印刷機のインキ膜厚測定装置であって、
前記インキ装置は、前記インキ装置におけるローラ群のうち少なくとも一つの測定対象ローラ上のインキ層の膜厚を測定する、前記測定対象ローラの周面に対向して非接触で設けられたインキ膜厚測定用センサを有し、
前記測定対象ローラは、金属製のものであり、かつ、軸方向に揺動しないものであることを特徴とする。
【0007】
また、本発明の印刷機のインキ膜厚測定装置においては、前記インキ膜厚測定用センサが、マルチカラー共焦点方式のものであることが好ましい。
【0008】
また、本発明の印刷機のインキ膜厚測定装置においては、前記インキ膜厚測定用センサは、前記測定対象ローラの回転軸と平行な測定ラインに沿ってリニア移動可能に設けられた構成とすることができる。
また、本発明の印刷機のインキ膜厚測定装置においては、前記インキ膜厚測定装置は、前記インキ膜厚測定用センサを前記測定ラインに沿って移動させる制御部を有し、
前記制御部においては、前記測定対象ローラ上のインキ層における最も厚みの大きい部分の膜厚が検出されることが好ましい。
また、本発明の印刷機のインキ膜厚測定装置においては、前記インキ装置の駆動時において前記測定対象ローラ上のインキ層の膜厚を測定可能であることが好ましい。
【0009】
また、本発明の印刷機のインキ膜厚測定装置においては、前記インキ装置は、インキの供給源であるインキファウンテンを有し、前記インキファウンテンとインキの供給先である版胴との間に、前記インキファウンテンに接近する上流側に前記インキファウンテンからインキを供給する機能を有するインキ供給機能ローラ群が配置されるとともに、前記版胴に接近する下流側にインキを均す機能を有するインキ均し機能ローラ群が配置され、
前記インキ供給機能ローラ群が、上流側から下流側に向かってファウンテンローラ、ダクターローラおよびトランスファローラがこの順で配置され、
前記測定対象ローラが、前記トランスファローラであることが好ましい。
【0010】
また、本発明の印刷機のインキ膜厚測定装置においては、一の印刷機に搭載された複数の前記インキ装置の各々に対応して設けられることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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