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公開番号2024086089
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022201002
出願日2022-12-16
発明の名称操舵装置
出願人日本精工株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類B62D 3/12 20060101AFI20240620BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】ラックハウジングに対するラックバーの回転をより抑制することが可能な操舵装置を提供すること。
【解決手段】操舵装置は、第1段差部を有するラックバーと、第1段差部に対応する第2段差部を有するラックブッシュと、を備える。ラックバーの第1段差部は、第1外周面部と、第1外周面部から内周側に向けて延びる第1側面部と、を有する。ラックブッシュの第2段差部は、第1外周面部に沿って延びる第1内周面部と、第1内周面部から内周側に向けて延び且つ第1側面部に対して周方向で対向する第2側面部と、を有する。ラックブッシュに対してラックバーが周方向に回転する場合に、第1側面部と第2側面部とが当接可能である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
中心軸の軸方向に延び且つ外周面に第1段差部を有するラックバーと、
前記ラックバーの外周側に配置され且つ内周面に前記第1段差部に対応する第2段差部を有するラックブッシュと、
前記ラックブッシュの外周側に配置され且つ前記ラックブッシュを保持するラックハウジングと、を備え、
前記ラックバーの前記第1段差部は、前記中心軸の軸回りの周方向に沿って延びる第1外周面部と、当該第1外周面部から内周側に向けて延びる第1側面部と、を有し、
前記ラックブッシュの前記第2段差部は、
前記ラックバーの前記第1外周面部の外周側に位置し且つ当該第1外周面部に沿って延びる第1内周面部と、当該第1内周面部から内周側に向けて延び且つ前記第1側面部に対して周方向で対向する第2側面部と、を有し、
前記ラックブッシュに対して前記ラックバーが周方向に回転する場合に、前記第1側面部と前記第2側面部とが当接可能である、
操舵装置。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記中心軸に交差する断面において、
前記第1段差部および前記第2段差部は、
前記中心軸を通る第1直線を挟んだ一方側と他方側とにそれぞれ設けられる、
請求項1に記載の操舵装置。
【請求項3】
前記中心軸に交差する断面において、
前記一方側の前記第2段差部の前記第2側面部から前記第1直線までの周方向に沿った周方向距離は、前記一方側の前記第1段差部の前記第1側面部から前記第1直線までの周方向に沿った周方向距離よりも小さく、
前記他方側の前記第2段差部の前記第2側面部から前記第1直線までの周方向に沿った周方向距離は、前記他方側の前記第1段差部の前記第1側面部から前記第1直線までの周方向に沿った周方向距離よりも小さい、
請求項2に記載の操舵装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、操舵装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
パワーステアリング装置は、例えば、筒状のハウジングと、ハウジングの内周側に挿入され且つラック歯を有するラックバーと、ラック歯に噛み合うピニオン歯を有するピニオン軸と、ピニオン軸に連結されるステアリングシャフトと、ステアリングシャフトに連結されるステアリングホイールと、を備える。ラックバーは中心軸の軸方向に延びている。ステアリングホイールを操舵してステアリングシャフトおよびピニオン軸を回転させることにより、ラックバーを車幅方向(車両の左右方向)に移動させて車輪を傾かせる。
【0003】
例えば、ラックバーに外力が加わり、ハウジングに対してラックバーが中心軸の周方向に回転すると、ラック歯とピニオン歯との噛み合い部分に、より大きい力が掛かるため、ラック歯またはピニオン歯が損傷を受ける可能性がある。
【0004】
そこで、特許文献1のステアリング装置では、ラックバーの回転を抑制する構造が採用される。具体的には、ハウジングとラックバーとの間に、環状のラックブッシュを介在させている。ラックブッシュは、ハウジングの内周に圧入され、ラックブッシュの内周側にラックバーを挿入している。ラックバーの外周面は、中心軸の周方向に沿う第1平坦部を有し、ラックブッシュの内周面は、第1平坦部に当接する第2平坦部を有する。これにより、ラックブッシュに対してラックバーが回転する場合、第1平坦部が第2平坦部から摩擦力を受けるため、ラックバーの回転が抑制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-140344号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
車両を操舵する際、ラックバーは車幅方向(車両の左右方向)に移動する。従って、特許文献1に記載のステアリング装置では、操舵のたびにラックブッシュとラックバーとの摩擦が生じる。このため、ラックブッシュまたはラックバーが摩耗してしまい、第1平坦部と第2平坦部との間に間隙が生じる。この場合、ラックバーが回転する際に、ラックバーの回転の抑制が低下する可能性がある。
【0007】
本開示は、前述の課題に鑑みてなされたものであって、ラックハウジングに対するラックバーの回転をより抑制することが可能な操舵装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の目的を達成するため、一態様に係る操舵装置は、中心軸の軸方向に延び且つ外周面に第1段差部を有するラックバーと、前記ラックバーの外周側に配置され且つ内周面に前記第1段差部に対応する第2段差部を有するラックブッシュと、前記ラックブッシュの外周側に配置され且つ前記ラックブッシュを保持するラックハウジングと、を備え、前記ラックバーの前記第1段差部は、前記中心軸の軸回りの周方向に沿って延びる第1外周面部と、当該第1外周面部から内周側に向けて延びる第1側面部と、を有し、前記ラックブッシュの前記第2段差部は、前記ラックバーの前記第1外周面部の外周側に位置し且つ当該第1外周面部に沿って延びる第1内周面部と、当該第1内周面部から内周側に向けて延び且つ前記第1側面部に対して周方向で対向する第2側面部と、を有し、前記ラックブッシュに対して前記ラックバーが周方向に回転する場合に、前記第1側面部と前記第2側面部とが当接可能である。
【0009】
前述のように、特許文献1に記載のステアリング装置では、操舵のたびにラックブッシュとラックバーとの摩擦が生じる。従って、ラックブッシュまたはラックバーが摩耗してしまい、第1平坦部と第2平坦部との間に間隙が生じ、ラックバーの回転の抑制が低下する可能性がある。
【0010】
これに対して、本開示では、例えばラックバーに外力が加わるときなど、ラックブッシュに対してラックバーが周方向に回転する場合に、第1側面部と第2側面部とが当接する。即ち、通常時には第1側面部と第2側面部とは当接せず、ラックバーが周方向に回転する場合に、第1側面部と第2側面部とが当接する。従って、ラックブッシュまたはラックバーの摩耗量がより低下するため、ラックハウジングに対するラックバーの回転をより抑制することが可能な操舵装置を提供することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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