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公開番号2024086031
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022200885
出願日2022-12-16
発明の名称2重シールドティグ溶接方法
出願人株式会社ダイヘン
代理人
主分類B23K 9/29 20060101AFI20240620BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】2重シールドティグ溶接方法において、不活性ガスの消費量を減少させること。
【解決手段】インナーガス7を噴出させるインナーノズル4及びアウターガス9を噴出させるアウターノズル5を備えた溶接トーチWTを使用し、溶接開始に際してインナーガス7及びアウターガス9のプリフローを行った後にアークを発生させて定常溶接期間に移行し、溶接終了に際してアークを消弧した後にインナーガス7及びアウターガス9のアフターフローを行って溶接を終了する2重シールドティグ溶接方法において、アフターフローは、アウターガス9のみを噴出させ、インナーガス7の噴出は停止する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
インナーガスを噴出させるインナーノズル及びアウターガスを噴出させるアウターノズルを備えた溶接トーチを使用し、
溶接開始に際して前記インナーガス及び前記アウターガスのプリフローを行った後にアークを発生させて定常溶接期間に移行し、
溶接終了に際して前記アークを消弧した後に前記インナーガス及び前記アウターガスのアフターフローを行って溶接を終了する2重シールドティグ溶接方法において、
前記アフターフローは前記インナーガスの流量を前記定常溶接期間よりも減少させる、
ことを特徴とする2重シールドティグ溶接方法。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記インナーガスの減少は、流量を0にすることによって行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の2重シールドティグ溶接方法。
【請求項3】
前記インナーガスの減少は、流量をアフターフローの途中から減少させることによって行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の2重シールドティグ溶接方法。
【請求項4】
前記プリフローは前記アウターガスを噴出させた後に前記インナーガスを噴出させる、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の2重シールドティグ溶接方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、2重シールドティグ溶接方法に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
インナーガスを噴出させるインナーノズル及びアウターガスを噴出させるアウターノズルを備えた溶接トーチを使用して溶接する2重シールドティグ溶接方法が慣用されている(例えば、特許文献1参照)。インナーガス及びアウターガスとしては、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガスが使用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-15048号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術の2重シールドティグ溶接では、溶接開始に際してインナーガス及びアウターガスのプリフローを行った後にアークを発生させて定常溶接期間に移行し、溶接終了に際してアークを消弧した後にインナーガス及びアウターガスのアフターフローを行って溶接を終了する。2重シールドティグ溶接では、インナーガス及びアウターガスの2つの不活性ガスを噴出させる必要があり、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガスは高価であるために、通常の1重シールドティグ溶接よりもランニングコストが高くなるという問題がある。
【0005】
そこで、本発明では、不活性ガスの消費量を少なくすることができる2重シールドティグ溶接方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、
インナーガスを噴出させるインナーノズル及びアウターガスを噴出させるアウターノズルを備えた溶接トーチを使用し、
溶接開始に際して前記インナーガス及び前記アウターガスのプリフローを行った後にアークを発生させて定常溶接期間に移行し、
溶接終了に際して前記アークを消弧した後に前記インナーガス及び前記アウターガスのアフターフローを行って溶接を終了する2重シールドティグ溶接方法において、
前記アフターフローは前記インナーガスの流量を前記定常溶接期間よりも減少させる、
ことを特徴とする2重シールドティグ溶接方法である。
【0007】
請求項2の発明は、
前記インナーガスの減少は、流量を0にすることによって行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の2重シールドティグ溶接方法である。
【0008】
請求項3の発明は、
前記インナーガスの減少は、流量をアフターフローの途中から減少させることによって行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の2重シールドティグ溶接方法である。
【0009】
請求項4の発明は、
前記プリフローは前記アウターガスを噴出させた後に前記インナーガスを噴出させる、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の2重シールドティグ溶接方法である。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る2重シールドティグ溶接方法によれば、不活性ガスの消費量を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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