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公開番号
2024085540
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-06-27
出願番号
2022200106
出願日
2022-12-15
発明の名称
吸引器具
出願人
国立大学法人大阪大学
,
株式会社キャステム
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
A61B
1/015 20060101AFI20240620BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】内視鏡を用いた手術または検査などにおいて、体内から外部に放出される生体物質を含む気体の拡散を抑制する。
【解決手段】吸引器具50は、体内へ内視鏡または処置具を挿入するための挿入部に接続される吸引器具50であって、本体部11と、接続部12と、封止部40とを備える。本体部11は吸引口部11bを含む。接続部12は、本体部11に連結される。接続部12は、吸引口部11bから吸引された気体を搬送するためのホース部材と接続される。封止部40は、本体部11に接続される。封止部40は、第1開口部40aと、第2開口部40bとが形成された袋状体である。封止部40において、第2開口部40bは第1開口部40aとは異なる位置に配置される。封止部40において、第1開口部40aは本体部11の表面に接続される。封止部40は、第2開口部40bの周長が拡縮可能に構成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
体内へ内視鏡または処置具を挿入するための挿入部に接続される吸引器具であって、
吸引口部を含む本体部と、
前記本体部に連結され、前記吸引口部から吸引された気体を搬送するためのホース部材と接続される接続部と、
前記本体部に接続された封止部とを備え、
前記封止部は、第1開口部と、前記第1開口部とは異なる位置に配置された第2開口部とが形成された袋状体であり、
前記封止部において、
前記第1開口部は前記本体部の表面に接続され、
前記封止部は、前記第2開口部の周長が拡縮可能に構成されている、吸引器具。
続きを表示(約 920 文字)
【請求項2】
前記封止部を構成する材料は、伸縮可能な軟質材料である、請求項1に記載の吸引器具。
【請求項3】
前記本体部は貫通穴を有する環状体であり、
前記本体部の外周には前記貫通穴を囲むように周方向に延びる溝部が形成され、
前記封止部の前記第1開口部は前記本体部の前記溝部に接続されている、請求項1または請求項2に記載の吸引器具。
【請求項4】
前記本体部の前記表面と間隔を隔てて配置された埋設部と、
前記本体部と前記埋設部とを連結する連結部とを備え、
前記埋設部が前記封止部に埋設されることにより、前記本体部と前記封止部とが接続されている、請求項1または請求項2に記載の吸引器具。
【請求項5】
前記吸引口部は、前記本体部に形成された第1吸引口と第2吸引口とを含み、
前記本体部は、前記第1吸引口が形成された第1部分と、
前記第1部分に面し、前記第1吸引口に面する部分に前記第2吸引口が形成された第2部分とを含む、請求項1または請求項2に記載の吸引器具。
【請求項6】
前記本体部の平面形状は環状であり、
前記吸引口部は、前記本体部において内周側に形成されている、請求項1または請求項2に記載の吸引器具。
【請求項7】
前記本体部の平面形状はC字状であり、
前記吸引口部は、前記本体部において内周側に形成されている、請求項1または請求項2に記載の吸引器具。
【請求項8】
前記本体部の平面形状はU字状であり、
前記吸引口部は、前記本体部において内周側に形成されている、請求項1または請求項2に記載の吸引器具。
【請求項9】
前記接続部は、前記ホース部材と接続される接続口を含み、
前記本体部と前記接続部とには、前記接続口から前記吸引口部にまで延びる前記気体の流通路が形成され、
前記流通路と繋がり、前記接続部または前記本体部の前記表面から延びるように形成された追加吸引部をさらに備える、請求項1または請求項2に記載の吸引器具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、吸引器具に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、手術または検査などに用いられる内視鏡が知られている。内視鏡には処置具が挿通されるチャネルが設けられている(たとえば、特表2009-527259号公報参照)。特表2009-527259号公報には、処置具の挿通部を鉗子口から引き抜く際あるいは挿通部を鉗子口に再び挿入する際に、体内で挿通部に付着した生体物質が手術室内に拡散することを防止するためのカバーが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2009-527259号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のように処置具の挿通部を鉗子口から引き抜く場合などに、鉗子口から体内の気体が漏れ出ることがあった。このように鉗子口から漏れ出た気体は生体物質を含む気体(エアロゾル)となっている場合がある。このため、当該エアロゾルによって手術室内や術者の身体が生体物質で汚染される可能性がある。
【0005】
本開示は、上記のような課題を解決するために成されたものであり、体内から外部に放出される生体物質を含む気体の拡散を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に従った吸引器具は、体内へ内視鏡または処置具を挿入するための挿入部に接続される吸引器具であって、本体部と、接続部と、封止部とを備える。本体部は吸引口部を含む。接続部は本体部に連結される。接続部は、吸引口部から吸引された気体を搬送するためのホース部材と接続される。封止部は本体部に接続される。封止部は、第1開口部と第2開口部とが形成された袋状体である。第2開口部は、封止部において第1開口部とは異なる位置に配置されている。封止部において、第1開口部は本体部の表面に接続される。封止部は、第2開口部の周長が拡縮可能に構成されている。
【発明の効果】
【0007】
上記によれば、体内から外部に放出される生体物質を含む気体の拡散を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施の形態1に係る吸引器具の斜視模式図である。
図1に示された吸引器具の側面模式図である。
図1に示された吸引器具の断面模式図である。
図1に示された吸引器具の吸引部の斜視模式図である。
図4に示された吸引部の底面模式図である。
図4に示された吸引部の斜視模式図である。
図1に示された吸引器具の使用方法を説明するための断面模式図である。
実施の形態2に係る吸引器具の断面模式図である。
図8に示された吸引器具の使用方法を説明するための断面模式図である。
図8に示された吸引器具の第1変形例を示す断面模式図である。
図8に示された吸引器具の第2変形例を示す断面模式図である。
図8に示された吸引器具の第3変形例を示す断面模式図である。
実施の形態3に係る吸引器具の吸引部を示す斜視模式図である。
図13に示された吸引部の平面模式図である。
実施の形態3に係る吸引器具の吸引部の第1変形例を示す平面模式図である。
実施の形態3に係る吸引器具の吸引部の第2変形例を示す平面模式図である。
実施の形態3に係る吸引器具の吸引部の第3変形例を示す平面模式図である。
実施の形態3に係る吸引器具の使用方法を説明するための模式図である。
実施の形態3に係る吸引器具の使用方法の変形例を説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施の形態を説明する。なお、同一の構成には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
【0010】
(実施の形態1)
<吸引器具の構成>
図1は、実施の形態1に係る吸引器具50の斜視模式図である。図2は、図1に示された吸引器具50の側面模式図である。図3は、図1に示された吸引器具50の断面模式図である。図4は、図1に示された吸引器具50の吸引部10の斜視模式図である。図5は、図4に示された吸引部10の底面模式図である。図6は、図4に示された吸引部10の斜視模式図である。図1~図6に示された吸引器具50は、体内へ内視鏡または処置具を挿入するための挿入部に接続される吸引器具50であって、吸引部10と封止部40と埋設部13と連結部14とを主に備える。吸引部10は本体部11と接続部12とを含む。
(【0011】以降は省略されています)
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