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公開番号
2024161709
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-20
出願番号
2023076648
出願日
2023-05-08
発明の名称
グラフト重合体、及び、グラフト重合体の製造方法
出願人
国立大学法人大阪大学
,
株式会社日本触媒
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
C08F
265/00 20060101AFI20241113BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】新たな温度応答性ポリマーを提供することを目的とする。
【解決手段】下記一般式(1)で表される構造単位(A)を有するグラフト重合体であって、該グラフト重合体の主鎖における該構造単位(A)の数が、該グラフト重合体の主鎖を構成する全構造単位数に対して、1~100%であるグラフト重合体。
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(式中、R
1
は、水素原子又はメチル基を表す。R
2
は、2価の有機基を表す。R
3
は、水素原子又はメチル基を表す。R
4
は、1価の有機基を表す。)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記一般式(1)で表される構造単位(A)を有するグラフト重合体であって、
該グラフト重合体の主鎖における該構造単位(A)の数が、該グラフト重合体の主鎖を構成する全構造単位数に対して、1~100%である
ことを特徴とするグラフト重合体。
TIFF
2024161709000003.tif
58
156
(式中、R
1
は、水素原子又はメチル基を表す。R
2
は、2価の有機基を表す。R
3
は、水素原子又はメチル基を表す。R
4
は、1価の有機基を表す。*は、グラフト重合体の主鎖を構成する隣接する構造単位との結合位置を表す。aは、グラフト重合体の側鎖の重合鎖を構成する構造単位の数を表し、1以上の整数を表す。)
続きを表示(約 460 文字)
【請求項2】
前記構造単位(A)以外の他の構造単位(B)を更に有することを特徴とする請求項1に記載のグラフト重合体。
【請求項3】
数平均分子量が2000~1000000であることを特徴とする請求項1に記載のグラフト重合体。
【請求項4】
重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が1.0~2.0であることを特徴とする請求項1に記載のグラフト重合体。
【請求項5】
ビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル系化合物を含む単量体成分をグループトランスファー重合する工程(1)、
該工程(1)で得られた重合物に、R
5
-COOH(R
5
は、炭素数1~12の炭化水素基を表す。)で表される化合物を反応させる工程(2)、及び、
該工程(2)で得られた反応重合物に、ビニルエーテル基含有化合物を反応させてグラフト重合体を得る工程(3)
を含むことを特徴とするグラフト重合体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、グラフト重合体、及び、グラフト重合体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
ラジカル重合性基とイオン重合性基を分子内に併せ持つ異種重合性モノマーとして、ビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類等が知られている。このような異種重合性モノマーを重合して得られる重合体は、工業的に汎用性が高く有用であり、各種用途において広く使用されている。
【0003】
例えば、ビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類の(メタ)アクリロイル基を重合して得られるビニルエーテル基ペンダントポリマーは、側鎖にビニルエーテル基を有し、これを反応点として利用する例が知られている。ビニルエーテル基は、他の反応点の官能基と比較して、金属腐食性が少ない、保存安定性が高い、刺激性・毒性が少ない等の利点がある。
【0004】
一方、近年、温度変化等の物理的な刺激やpH変化等の化学的な刺激に応答し、その性質や形態を変化させる刺激応答性高分子材料が注目されている。例えば、温度応答性ポリマーは、特定の温度以上(又は以下)で、不溶化したり溶解したりするポリマーである。そのような温度応答性ポリマーとして、ポリビニルエーテルとN-イソプロピルアクリルアミドの共重合体等のポリアミド系やポリエーテル系のグラフト重合体が知られている(例えば、非特許文献1等)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
Journal of Polymer Science Part A:Polymer Chemistry,2013,51,786-792
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、用途によっては、従来の温度応答性ポリマーではその用途に必要な他の特性を充分に備えていないものもあり、種々の用途に利用できる新たな温度応答性ポリマーの開発が求められていた。本発明は、上記現状に鑑みて、新たな温度応答性ポリマーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記の課題を解決すべく、ビニルエーテル基ペンダントポリマーを利用したグラフト重合体について種々検討したところ、極めて低濃度でも良好な温度応答性を示す新たなグラフト重合体の製造に成功し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、下記の態様の発明を提供する。
[1]下記一般式(1)で表される構造単位(A)を有するグラフト重合体であって、該グラフト重合体の主鎖における該構造単位(A)の数が、該グラフト重合体の主鎖を構成する全構造単位数に対して、1~100%であることを特徴とするグラフト重合体。
【0009】
TIFF
2024161709000001.tif
58
156
【0010】
(式中、R
1
は、水素原子又はメチル基を表す。R
2
は、2価の有機基を表す。R
3
は、水素原子又はメチル基を表す。R
4
は、1価の有機基を表す。*は、グラフト重合体の主鎖を構成する隣接する構造単位との結合位置を表す。aは、グラフト重合体の側鎖の重合鎖を構成する構造単位の数を表し、1以上の整数を表す。)
[2]上記構造単位(A)以外の他の構造単位(B)を更に有することを特徴とする上記[1]に記載のグラフト重合体。
[3]数平均分子量が2000~1000000であることを特徴とする上記[1]又は[2]に記載のグラフト重合体。
[4]重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が1.0~2.0であることを特徴とする上記[1]~[3]のいずれかに記載のグラフト重合体。
[5]ビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル系化合物を含む単量体成分をグループトランスファー重合する工程(1)、該工程(1)で得られた重合物に、R
5
-COOH(R
5
は、炭素数1~12の炭化水素基を表す。)で表される化合物を反応させる工程(2)、及び、該工程(2)で得られた反応重合物に、ビニルエーテル基含有化合物を反応させてグラフト重合体を得る工程(3)を含むことを特徴とするグラフト重合体の製造方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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