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公開番号2024143436
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023056115
出願日2023-03-30
発明の名称歯科用組成物、及び歯科用組成物の製造方法
出願人国立大学法人大阪大学,株式会社ジーシー
代理人個人,個人
主分類A61K 6/77 20200101AFI20241003BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】口腔内の環境に応じてイオンを徐放する歯科用組成物を提供すること。
【解決手段】ガラス粉末複合体を含有する歯科用組成物であって、前記ガラス粉末複合体は、第1のガラス粉末と、前記第1のガラス粉末とはpHによって溶解性が異なる第2のガラス粉末と、を含有し、前記第1のガラス粉末及び前記第2のガラス粉末は、何れもイオン徐放性を有する、歯科用組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ガラス粉末複合体を含有する歯科用組成物であって、
前記ガラス粉末複合体は、
第1のガラス粉末と、
前記第1のガラス粉末とはpHによって溶解性が異なる第2のガラス粉末と、を含有し、
前記第1のガラス粉末及び前記第2のガラス粉末は、何れもイオン徐放性を有する、
歯科用組成物。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記第1のガラス粉末がケイ酸塩ガラスの粉末であり、
前記第2のガラス粉末がリン酸塩ガラスである、
請求項1に記載の歯科用組成物。
【請求項3】
前記第1のガラス粉末、及び前記第2のガラス粉末は、何れもLi、Ca、Sr、Cu、Ag、Zn、B、Ga、Fから選ばれる少なくとも1つの元素を含有する、
請求項1に記載の歯科用組成物。
【請求項4】
前記第1のガラス粉末に含まれる元素の少なくとも1つが、前記第2のガラス粉末に含まれる元素の少なくとも1つと同一である、
請求項1に記載の、歯科用組成物。
【請求項5】
前記第1のガラス粉末に含まれる元素の少なくとも1つが、前記第2のガラス粉末に含まれる元素と異なり、かつ、
前記第2のガラス粉末に含まれる元素の少なくとも1つが、前記第1のガラス粉末に含まれる元素と異なる、
請求項1乃至4の何れか1項に記載の、歯科用組成物。
【請求項6】
前記第2のガラス粉末は、中性域における溶解率が酸性域における溶解率より大きい、
請求項5に記載の、歯科用組成物。
【請求項7】
ガラス粉末複合体を含有する歯科用組成物の製造方法であって、
第1のガラス粉末と、前記第1のガラス粉末とはpHによって溶解性が異なる第2のガラス粉末と、を混合する工程を有し、
前記第1のガラス粉末及び前記第2のガラス粉末は、何れもイオン徐放性を有する、
歯科用組成物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、歯科用組成物に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
歯科分野において、機能性イオンを徐放するイオン徐放性ガラスを用いる技術が知られている。例えば、特許文献1には、イオン徐放性ガラスを用いる歯科用組成物が開示されている。また、特許文献2には、フッ化物イオンを徐放するイオン徐放性ガラスを用いる歯科用水硬性仮封材組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2019/189851号
特開2018-95573号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
イオン徐放性ガラスを用いた歯科用組成物は、酸性度(pH)が一定でない口腔内の環境で用いられるため、口腔内で酸性度が変化するとイオンを徐放する機能が得られない場合がある。
【0005】
本願発明の課題は、口腔内の環境に応じてイオンを徐放する歯科用組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る歯科用組成物は、ガラス粉末複合体を含有する歯科用組成物であって、前記ガラス粉末複合体は、第1のガラス粉末と、前記第1のガラス粉末とはpHによって溶解性が異なる第2のガラス粉末と、を含有し、前記第1のガラス粉末及び前記第2のガラス粉末は、何れもイオン徐放性を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、口腔内の環境に応じてイオンを徐放する歯科用組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。本実施形態に係る歯科用組成物は、ガラス粉末複合体を含有する。本明細書において、歯科用組成物とは、歯科材料に用いられる組成物を示す。ガラス粉末複合体は、少なくとも2種類のガラスを含む組成物を示す。
【0009】
歯科用組成物に含まれるガラス粉末複合体は、第1のガラス粉末と、該第1のガラス粉末とはpHによって溶解性が異なる第2のガラス粉末とを含有し、第1のガラス粉末及び第2のガラス粉末は、何れもイオン徐放性を有する。
【0010】
本明細書において、「ガラス」には、非結晶質のものの他、結晶質のものも含まれ、その一部にガラスを含む、ガラスセラミックも含まれる。ガラス粉末は、粉末状のガラスを示す。なお、粉末のサイズは、メジアン径で0.02μm以上100μm以下であることが好ましく、0.02μm以上30μm以下であることがより好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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