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公開番号2025029380
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-06
出願番号2023133975
出願日2023-08-21
発明の名称CDCP1抗体又はその抗原結合性断片
出願人国立大学法人大阪大学,社会医療法人創和会
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類C12N 15/13 20060101AFI20250227BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】新たな機能を有するCDCP1抗体又はその抗原結合性断片を提供すること。
【解決手段】CDCP1タンパク質の細胞外領域のC末端側ドメイン中の領域Aに対して結合性を有する、抗体又はその抗原結合性断片。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
CDCP1タンパク質の細胞外領域のC末端側ドメイン中の領域Aに対して結合性を有する、抗体又はその抗原結合性断片。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
前記C末端側ドメインが、
配列番号27で示されるアミノ酸配列からなるヒトCDCP1タンパク質におけるN末端から344番目のアミノ酸~664番目のアミノ酸までの領域C1、又は
ヒト以外の生物のCDCP1タンパク質における前記領域C1に対応する領域C2、
である、請求項1に記載の抗体又はその抗原結合性断片。
【請求項3】
前記領域Aが、
配列番号27で示されるアミノ酸配列からなるヒトCDCP1タンパク質におけるN末端から450番目のアミノ酸~664番目のアミノ酸までの領域A1、又は
ヒト以外の生物のCDCP1タンパク質における前記領域A1に対応する領域A2、
である、請求項1に記載の抗体又はその抗原結合性断片。
【請求項4】
前記領域Aが、
配列番号27で示されるアミノ酸配列からなるヒトCDCP1タンパク質におけるN末端から500番目のアミノ酸~664番目のアミノ酸までの領域A11、又は
ヒト以外の生物のCDCP1タンパク質における前記領域A11に対応する領域B12、
である、請求項1に記載の抗体又はその抗原結合性断片。
【請求項5】
前記領域Aが、
配列番号27で示されるアミノ酸配列からなるヒトCDCP1タンパク質におけるN末端から550番目のアミノ酸~664番目のアミノ酸までの領域A111、又は
ヒト以外の生物のCDCP1タンパク質における前記領域A111に対応する領域B112、
である、請求項1に記載の抗体又はその抗原結合性断片。
【請求項6】
(a)
配列番号1で示されるアミノ酸配列を含む重鎖CDR1、
配列番号2で示されるアミノ酸配列を含む重鎖CDR2、及び
配列番号3で示されるアミノ酸配列を含む重鎖CDR3、
を含む重鎖可変領域、並びに/若しくは
配列番号4で示されるアミノ酸配列を含む軽鎖CDR1、
配列番号5で示されるアミノ酸配列を含む軽鎖CDR2、及び
配列番号6で示されるアミノ酸配列を含む軽鎖CDR3、
を含む軽鎖可変領域
を含む、抗体a;
(b)
配列番号7で示されるアミノ酸配列を含む重鎖CDR1、
配列番号8で示されるアミノ酸配列を含む重鎖CDR2、及び
配列番号9で示されるアミノ酸配列を含む重鎖CDR3、
を含む重鎖可変領域、並びに/若しくは
配列番号10で示されるアミノ酸配列を含む軽鎖CDR1、
配列番号11で示されるアミノ酸配列を含む軽鎖CDR2、及び
配列番号12で示されるアミノ酸配列を含む軽鎖CDR3、
を含む軽鎖可変領域
を含む、抗体b;又は
(c)
配列番号13で示されるアミノ酸配列を含む重鎖CDR1、
配列番号14で示されるアミノ酸配列を含む重鎖CDR2、及び
配列番号15で示されるアミノ酸配列を含む重鎖CDR3、
を含む重鎖可変領域、並びに/若しくは
配列番号16で示されるアミノ酸配列を含む軽鎖CDR1、
配列番号17で示されるアミノ酸配列を含む軽鎖CDR2、及び
配列番号18で示されるアミノ酸配列を含む軽鎖CDR3、
を含む軽鎖可変領域
を含む、抗体c;
である、請求項1に記載の抗体又はその抗原結合性断片。
【請求項7】
前記抗体aが配列番号19又は20で示されるアミノ酸配列に対して85%以上の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、並びに/若しくは配列番号21又は22で示されるアミノ酸配列に対して85%以上の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、
前記抗体bが配列番号23で示されるアミノ酸配列に対して85%以上の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、並びに/若しくは配列番号24で示されるアミノ酸配列に対して85%以上の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、又は
前記抗体cが配列番号25で示されるアミノ酸配列に対して85%以上の同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、並びに/若しくは配列番号26で示されるアミノ酸配列に対して85%以上の同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、
請求項6に記載の抗体又はその抗原結合性断片。
【請求項8】
請求項1に記載の抗体又はその抗原結合性断片のコード配列を含む、ポリヌクレオチド。
【請求項9】
請求項8に記載のポリヌクレオチドを含有する、細胞。
【請求項10】
請求項1~7のいずれかに記載の抗体又はその抗原結合性断片、請求項8に記載のポリヌクレオチド、及び請求項9に記載の細胞からなる群より選択される少なくとも1種を含有する、医薬組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、CDCP1抗体又はその抗原結合性断片等に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
CDCP1(CUB domain containing protein 1)は膜貫通タンパク質であり、種々のがんにおいて発現が亢進することが報告されている。このため、CDCP1の細胞外領域に結合性を有する抗体は、がん治療剤として開発されている。例えば、特許文献1では、ヒトCDCP1に対する抗体CP13E10とその派生の抗体を作製したことが記載されている。CP13E10はヒトCDCP1の細胞外領域に結合し、一時的なリン酸化と内在化を誘導することができ、さらに、細胞内シグナル伝達(Src-PKC)も一時的に活性化する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2020/097336号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、CDCP1の細胞外領域は、アミノ酸の配列情報からCUBドメインが3つ並んだ構造をしていると想像されていた。しかし、研究を進める中で、ヒトCDCP1の細胞外領域は、これまで想像されていた構造とは大きく異なり、新規の構造領域(N末端側ドメイン(NTD)、C末端側ドメイン(CTD))が2つ並んだ構造であることが確認された(図1)。そして、さらに研究を進める中で、がん治療を目的とする従来の抗体は、細胞外領域のN末端側ドメインを認識することが分かった。そして、認識する領域が異なれば、異なる機能性を有する可能性があることに着目した。
【0005】
本発明は、新たな機能を有するCDCP1抗体又はその抗原結合性断片を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は上記課題に鑑みて鋭意研究を進めた結果、CDCP1タンパク質の細胞外領域のC末端側ドメイン中の領域Aに対して結合性を有する、抗体又はその抗原結合性断片、であれば、上記課題を解決できることを見出した。この知見に基づいてさらに研究を進めた結果、本発明が完成した。即ち、本発明は、下記の態様を包含する。
【0007】
項1. CDCP1タンパク質の細胞外領域のC末端側ドメイン中の領域Aに対して結合性を有する、抗体又はその抗原結合性断片。
【0008】
項2. 前記C末端側ドメインが、
配列番号27で示されるアミノ酸配列からなるヒトCDCP1タンパク質におけるN末端から344番目のアミノ酸~664番目のアミノ酸までの領域C1、又は
ヒト以外の生物のCDCP1タンパク質における前記領域C1に対応する領域C2、
である、項1に記載の抗体又はその抗原結合性断片。
【0009】
項3. 前記領域Aが、
配列番号27で示されるアミノ酸配列からなるヒトCDCP1タンパク質におけるN末端から450番目のアミノ酸~664番目のアミノ酸までの領域A1、又は
ヒト以外の生物のCDCP1タンパク質における前記領域A1に対応する領域A2、
である、項1又は2に記載の抗体又はその抗原結合性断片。
【0010】
項4. 前記領域Aが、
配列番号27で示されるアミノ酸配列からなるヒトCDCP1タンパク質におけるN末端から500番目のアミノ酸~664番目のアミノ酸までの領域A11、又は
ヒト以外の生物のCDCP1タンパク質における前記領域A11に対応する領域B12、
である、項1~3のいずれかに記載の抗体又はその抗原結合性断片。
(【0011】以降は省略されています)

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