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公開番号2024099374
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-25
出願番号2023003275
出願日2023-01-12
発明の名称通信システム及び通信方法
出願人国立大学法人東京農工大学,国立大学法人大阪大学
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類H04B 10/116 20130101AFI20240718BHJP(電気通信技術)
要約【課題】ローリングシャッター方式を用いた高速な可視光通信において、送信情報の消失を回避する。
【解決手段】通信システムは、送信ノードと、受信ノードと、を含む。前記受信ノードは、ローリングシャッター方式の撮影素子を備え、フレーム毎に、撮影画像を取得し、前記送信ノードからの送信情報を取得する可視光通信を行う。前記送信ノードは、可視光を出力する照射部と、送信情報に応じて可視光を照射させるように前記照射部を制御する制御部とを含む。前記制御部は、フレーム間で、前記受信ノードの前記撮影素子のフレームレート及び露光時間に基づいて定められた待機時間を設けて、可視光を照射させるように前記照射部を制御する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
送信ノードと、受信ノードと、を含む通信システムであって、
前記受信ノードは、ローリングシャッター方式の撮影素子を備え、フレーム毎に、撮影画像を取得し、前記送信ノードからの送信情報を取得する可視光通信を行い、
前記送信ノードは、
可視光を出力する照射部と、送信情報に応じて可視光を照射させるように前記照射部を制御する制御部とを含み、
前記制御部は、フレーム間で、前記受信ノードの前記撮影素子のフレームレート及び露光時間に基づいて定められた待機時間を設けて、可視光を照射させるように前記照射部を制御する
通信システム。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記待機時間は、以下の式より定められる請求項1記載の通信システム。
JPEG
2024099374000008.jpg
13
57
ただし、rは、前記フレームレートであり、t

は前記露光時間であり、t

は前記ローリングシャッター方式の読み出し時間であり、mは前記ローリングシャッター方式の行数であり、t

は前記待機時間である。
【請求項3】
前記制御部は、時刻同期用のプリアンブルに応じて可視光を照射させるように前記照射部を制御する請求項1記載の通信システム。
【請求項4】
前記受信ノードは、前記送信ノードから送信された前記プリアンブルを取得したときには、前記プリアンブルに基づいて算出される追加待機時間を設けて、フレーム毎の撮影画像の取得を開始する請求項3記載の通信システム。
【請求項5】
前記プリアンブルは、プリアンブルであることを示すための識別ビット列及びカウントビット列を含んで構成され、
前記受信ノードは、前記待機時間、前記プリアンブル中で最後に撮影された値、前記プリアンブルの残りビット数、前記カウントビット列の長さ、及び前記識別ビット列の長さに基づいて、前記追加待機時間を算出する請求項4記載の通信システム。
【請求項6】
前記プリアンブルの長さは
JPEG
2024099374000009.jpg
20
101
を満たす請求項5記載の通信システム。
ただし、l

は、前記カウントビット列の長さであり、l

は、前記識別ビット列の長さであり、τは、1シンボルの持続時間であり、rは、フレームレートであり、t

は、前記待機時間であり、t

は、事前に定めたパラメータである。
【請求項7】
前記受信ノードは、複数の受信ノードである請求項4記載の通信システム。
【請求項8】
送信ノードと、ローリングシャッター方式の撮影素子を備える受信ノードと、を含む通信システムにおける通信方法であって、
前記送信ノードの制御部が、送信情報に応じて可視光を照射させるように、可視光を出力する照射部を制御し、
前記受信ノードが、フレーム毎に、撮影画像を取得し、前記送信ノードからの送信情報を取得する可視光通信を行うことを含み、
前記制御部が制御することでは、フレーム間で、前記受信ノードの前記撮影素子のフレームレート及び露光時間に基づいて定められた待機時間を設けて、可視光を照射させるように前記照射部を制御する
通信方法。
【請求項9】
前記制御部は、時刻同期用のプリアンブルに応じて可視光を照射させるように前記照射部を制御する請求項8記載の通信方法。
【請求項10】
前記受信ノードは、前記送信ノードから送信された前記プリアンブルを取得したときには、前記プリアンブルに基づいて算出される追加待機時間を設けて、フレーム毎の撮影画像の取得を開始する請求項9記載の通信方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
開示の技術は、通信システム及び通信方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
光信号を用いる通信の中でも、光空間通信(あるいは光無線通信)は、光信号の伝送媒体として光ファイバではなく空間を用いるため、柔軟性に優れている。これは、電波を用いる無線通信の代替技術でもあり、周波数資源の逼迫が課題となっている昨今、IoTなどにおける活用が期待されている。従来のレーザなどを用いた光空間通信に加えて、近年ではLEDを用いた可視光通信が盛んに検討されるようになった。LEDのような可視光を用いることで、低コスト化のほか、天井照明などの照明用途との複合的な利用など、柔軟な運用が可能になるメリットがある。
【0003】
可視光による光空間通信の一手法として、光カメラ通信(Optical Camera Communication:OCC)がある。OCCとは、送信機にLEDやディスプレイのような光源、受信機にカメラを用いた可視光通信のことである。送信機として3色LEDを用い、データを光信号へ変調して送信するのが、最も一般的な適用形態である。受信側の動作としては、カメラで撮影した動画像の中から光源の占めるピクセルを抽出し、当該領域のRGB値などから信号を復調する。
【0004】
OCCの適用により、スマートフォン等をはじめとしたLEDライトやカメラを搭載したスマートデバイスのほか、照明やWebカメラなど既存のデバイスを用いて通信を行えるようになる。すなわち、スマートフォン等を用いた日常生活での簡易的な通信に加え、室内灯などを用いた照明機能と通信機能の両立、自動運転などをサポートするV2X通信など、様々な場面での応用が可能である。
【0005】
OCCの関連技術として、Blooming effectと呼ばれる光の拡散による干渉を回避する手法(非特許文献1)がある。OCCでは、CMOSイメージセンサを用いて光信号を受光し、画像内で光源に該当する領域の画素ごとのRGB値を用いて信号の復調を行う。このとき、複数の光源が画像上で重なっていれば光の重なり、あるいは光源そのものの遮蔽により干渉が起こる。そして機種や環境によってはさらに、Blooming effectと呼ばれる光の拡散現象による干渉が生じる。この課題に対して非特許文献1の技術では、カメラと物体の座標と近似的なサイズに加えて、画素数やCMOSイメージセンササイズ、画角などカメラのパラメータを考慮し、透視変換などの数学的手法により画像上での干渉条件を理論的に定式化している。
【0006】
さらに、Blooming effectを考慮した画像上での光の減衰を表す近似式を用いて、光源間の干渉を回避することが可能である。
【0007】
またOCCの通信レート向上技術として、ローリングシャッターを用いた手法(非特許文献2)がある。スマートフォンなどのカメラを含めて、近年はローリングシャッターを採用したカメラデバイスが多く存在する。ローリングシャッターは、イメージセンサを構成する画素について、縦または横方向に順番に露光及び読み取りを行う手法である。OCCに対してローリングシャッターを適用することで、グローバルシャッターを用いた場合と比較して、大幅な伝送レート向上が可能となる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0008】
Yukito Onodera, Hiroki Takano, Daisuke Hisano, Yu Nakayama, "Avoiding Inter Light Sources Interference in Optical Camera Communication", IEEE Global Telecommunications Conference (GLOBECOM), Madrid, Spain, Dec. 2021.
T. Nguyen, C. H. Hong, N. T. Le, and Y. M. Jang, "Highspeed asynchronous optical camera communication using LED and rolling shutter camera," in 2015 Seventh International Conference on Ubiquitous and Future Networks. IEEE, 2015, pp. 214-219.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ローリングシャッターでは、1フレームの間に画素の列を順番に露光し、読み取り処理を行うことで画像を生成する。ただし、あるフレームと次のフレームとの間には、露光を行わない待機時間が存在する。そのため、ローリングシャッターをOCCに適用し、送信側が連続的に光信号を送信した場合には、この待機時間にあたった信号は受信されず消失するという課題があった。また、これを解決するための送受信ノード間での時刻同期に係る技術はこれまでになかった。
【0010】
開示の技術は、ローリングシャッター方式を用いた高速な可視光通信において、送信情報の消失を回避することができる通信システム及び通信方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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