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公開番号2024077735
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-10
出願番号2022189862
出願日2022-11-29
発明の名称電動駐車制動装置
出願人株式会社アドヴィックス
代理人個人,個人
主分類B60T 17/22 20060101AFI20240603BHJP(車両一般)
要約【課題】検出した異常を通知するように構成した電動駐車制動装置に関して、車両のスタートスイッチがオフにされている間の電力消費を軽減する。
【解決手段】電動駐車制動装置10は、スイッチ装置30と、アクチュエータ11と、EPB制御装置20と、を備えている。EPB制御装置20は、スイッチ装置30の異常を検出する検出部M2と、通知装置92を制御するための指示を出力する通知指示部M3と、を備えている。EPB制御装置20は、スイッチ装置30に異常が生じていることを車両90のスタートスイッチ94がオフである間に通知する際の処理としてオフ状態処理を実行する。オフ状態処理において、通知指示部M3は、検出部M2が検出する異常の態様に応じて異常の通知を継続する時間である通知時間を調整する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両の運転者による操作部材の操作によって状態が切り換えられるスイッチ装置と、前記車両に制動力を発生させるアクチュエータと、前記スイッチ装置の状態に応じて前記アクチュエータを制御する制御装置と、を有する電動駐車制動装置であって、
前記制御装置は、
前記スイッチ装置の異常を検出する検出部と、
前記スイッチ装置に異常が生じていることを通知する通知装置を制御するための指示を出力する通知指示部と、を備え、
前記スイッチ装置に異常が生じていることを前記車両のスタートスイッチがオフである間に通知する際の処理としてオフ状態処理を実行するものであり、
前記オフ状態処理において、前記通知指示部は、前記検出部が検出する異常の態様に応じて異常の通知を継続する時間である通知時間を調整する
電動駐車制動装置。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記オフ状態処理において、前記通知指示部は、前記スイッチ装置の異常が復帰不可能な異常である場合には、前記スイッチ装置の異常が復帰可能な異常である場合と比較して前記通知時間を短くする
請求項1に記載の電動駐車制動装置。
【請求項3】
前記検出部は、前記スイッチ装置を介して入力される信号に基づいて異常を検出するものであり、
前記オフ状態処理において、前記通知指示部は、異常を示すパターンの信号が入力された期間が規定時間以下の長さである場合には、前記通知時間を基準時間以上の長さとして、異常を示すパターンの信号が入力された期間が前記規定時間よりも長い場合には、前記通知時間を前記基準時間よりも短くする
請求項1に記載の電動駐車制動装置。
【請求項4】
前記検出部は、前記スタートスイッチがオフにされてから次に前記スタートスイッチがオンにされるまでの間に行う通知の回数を最大で一回に制限する
請求項1~3のいずれか一項に記載の電動駐車制動装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電動駐車制動装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両の駐車ブレーキ装置が開示されている。駐車ブレーキ装置は、車両の運転者に異常を警告する警告手段を備えている。駐車ブレーキ装置は、駐車ブレーキ装置を作動させる操作部材を運転者が操作した際に、操作に応じて接続が切り換えられるスイッチ装置を備えている。駐車ブレーキ装置は、スイッチ装置に異常があると、運転者に異常を警告するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-143273号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
運転者が駐車ブレーキ装置の操作部材を操作する状況としては、たとえば、運転者が車両から降りようとしている状況がある。このような状況では、車両のスタートスイッチがオフにされることがある。一般的に、スタートスイッチがオフにされている状態の車両では、車両が備える発電装置が発電を行うことはない。これは、車両が備える駆動源の種類にかかわらず同様である。このため、車両のスタートスイッチがオフにされている状況で異常の警告が行われると、警告に要する電力が車載バッテリから消費される。これによって、車両のスタートスイッチがオフにされている状況で警告が行われると、警告の頻度および警告が継続する長さによっては車載バッテリからの電力消費が多くなることがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための電動駐車制動装置は、車両の運転者による操作部材の操作によって状態が切り換えられるスイッチ装置と、前記車両に制動力を発生させるアクチュエータと、前記スイッチ装置の状態に応じて前記アクチュエータを制御する制御装置と、を有する電動駐車制動装置であって、前記制御装置は、前記スイッチ装置の異常を検出する検出部と、前記スイッチ装置に異常が生じていることを通知する通知装置を制御するための指示を出力する通知指示部と、を備え、前記スイッチ装置に異常が生じていることを前記車両のスタートスイッチがオフである間に通知する際の処理としてオフ状態処理を実行するものであり、前記オフ状態処理において、前記通知指示部は、前記検出部が検出する異常の態様に応じて異常の通知を継続する時間である通知時間を調整することをその要旨とする。
【0006】
スイッチ装置の異常を通知する目的の一例として、運転者に操作部材の操作を促すことが挙げられる。スイッチ装置の異常としては、異常を認識した運転者によって異常から復帰できる場合もあれば、異常を認識した運転者が手を尽くしても異常からの復帰に至らない場合もある。運転者によって復帰できる異常としては、たとえば、スイッチ装置の接点が固着することによる異常が挙げられる。たとえば運転者が操作部材の操作を繰り返すことで接点の固着が解消される場合がある。これに対して運転者によって復帰できない異常としては、たとえば、スイッチ装置の配線が断線していることによる異常が挙げられる。この場合には、異常を通知したとしても通知に要する電力が消費されるだけで異常からの復帰を期待できない。すなわち、不要に電力を消費することがある。
【0007】
上記構成によれば、異常の通知を継続する時間である通知時間を異常の態様に合わせて調整することができる。これによって、車両のスタートスイッチがオフである場合において、異常を検出した際に異常の発生を一律に通知するような場合と比較して、不要に電力が消費されることの抑制を期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、電動駐車制動装置の一実施形態と、同電動駐車制動装置を備える車両と、を示す模式図である。
図2は、図1の電動駐車制動装置が備える制御装置の実行する処理の流れを示すフローチャートである。
図3は、図1の電動駐車制動装置が備える制御装置によって行われる通知の調整を説明する図である。
図4は、図1の電動駐車制動装置によって異常が通知される際のタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、電動駐車制動装置の一実施形態について、図1~図4を参照して説明する。
図1は、電動駐車制動装置10と、電動駐車制動装置10を備える車両90と、を示す。
【0010】
<電動駐車制動装置>
電動駐車制動装置10は、アクチュエータ11と、アクチュエータ11を制御する制御装置であるEPB制御装置20と、スイッチ装置30とを備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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