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公開番号2024075808
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-05
出願番号2021059465
出願日2021-03-31
発明の名称支持ブラケット
出願人三菱自動車工業株式会社
代理人個人
主分類B62D 21/02 20060101AFI20240529BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】支持ブラケット40からサイドフレーム12に加わる応力の集中を緩和し、サイドフレーム12の損傷の防止を図る上で有利な支持ブラケット40を提供する。
【解決手段】支持ブラケット4040はリーフスプリング2222の前端の目玉部22Aを支持するものである。支持ブラケット4040に、一対の延長側板部4244を設け、それら延長側板部4244の上部がサイドフレーム12の両側面1202、1204に溶接されている。また、一対の延長側板部4244のうち車幅方向内側に位置する延長側板部4244の車両前方部分に、サイドフレーム12の上下方向の中間部に向かって突出する脚片部50を設けた。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
車両のサイドフレームに接合されサスペンション部材を支持する支持ブラケットであって、
前記サスペンション部材を軸支する一対の側板部と、
前記一対の側板部の車両前後方向一方側の端部間に亘って設けられ、前記支持ブラケットの車両前後方向一方側を塞ぐ幅板部と、
を備え、
前記一対の側板部の上端部には、前記サイドフレームの両側面に沿って車両前後方向に延在し、該サイドフレームに接合される側板接合部がそれぞれ設けられ、
前記一対の側板部のうちの少なくとも一方は、前記側板接合部の車両前後方向一方側の端部から前記サイドフレームの側面に沿って上方に延在し、該サイドフレームに接合される長尺状の脚片部を有している、
ことを特徴とする支持ブラケット。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記脚片部は、車両前後方向一方側に向かって斜め上方に延在している、
ことを特徴とする請求項1に記載の支持ブラケット。
【請求項3】
前記脚片部は、先端に向かうにつれて先細りとなっている、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の支持ブラケット。
【請求項4】
前記幅板部の車両前後方向一方側の端部には、前記サイドフレームの底面に沿って車幅方向に延在し、該サイドフレームに接合される板接合部が設けられ、
前記脚片部は、前記側板接合部と前記板接合部とによって形成される稜線から上方に延びている、
ことを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の支持ブラケット。
【請求項5】
前記一対の側板部は、前記側板接合部が車両前後方向一方側に延長された延長側板部を有し、
前記幅板部は、上端部側が前記延長側板部に合わせて車両前後方向一方側に前記サイドフレームの底面に沿って延長され、一対の前記側板部の前記延長側板部を接続する延長幅板部を有し、
前記延長側板部および前記延長幅板部の車両前後方向の端部が前記サイドフレームの側面および底面に沿って接合されている、
ことを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の支持ブラケット。
【請求項6】
前記サスペンション部材が前記サイドフレームの車幅方向中央に対して車幅方向の一方側にオフセットした状態で配置され、
前記脚片部は、車両幅方向他方側の前記側板部に設けられている、
ことを特徴とする請求項1~5の何れか1項に記載の支持ブラケット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、支持ブラケットに関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
一対のサイドフレームと複数のクロスメンバを備えるいわゆるフレーム車において、一対のサイドフレームに長手方向の両端が支持された一対のリーフスプリング(サスペンション部材)を設け、一対のリーフスプリングの中間部によりリアアクスルハウジングの車幅方向両側の筒部を支持するリアサスペンション構造が知られている(特許文献1参照)。
そして、この構造では、一対のサイドフレームに接合された支持ブラケットによりリーフスプリングの前端が支持されている。
支持ブラケットは、リーフスプリングの前端を軸支すると共に、その上端部がサイドフレームの両側面に沿って車両前後方向に延在してサイドフレームに接合される一対の側板部と、一対の側板部の前方の端部間に亘って設けられ、支持ブラケットの前方側を塞ぐ幅板部と、一対の側板部の後方の端部間を簡易的に接合する連結板とを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-117414号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、支持ブラケットの後部は、連結板で簡易的に接合されていることから比較的剛性が低いのに対して、支持ブラケットの前部は幅板部が設けられていることから支持ブラケットの後部に比較して剛性が非常に高く、走行時におけるサイドフレームの変形に対して追従しにくい構造となっている。
さらに、一般的に、支持ブラケットの前後方向の端部には応力が集中しやすい。
以上2つの理由が相まって、幅板部が設けられた支持ブラケットの前端部と重なるサイドフレームの箇所には、割れ等の損傷が生じ易くなる問題がある。
そのため、支持ブラケットが取り付けられたサイドフレームの箇所の損傷を抑制し、サイドフレームの耐久性の向上を図る上で図る上で何らかの改善が求められている。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、支持ブラケットからサイドフレームに加わる応力の集中を緩和し、サイドフレームの損傷の防止を図る上で有利な支持ブラケットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明の一実施の形態は、車両のサイドフレームに接合されサスペンション部材を支持する支持ブラケットであって、前記サスペンション部材を軸支する一対の側板部と、前記一対の側板部の車両前後方向一方側の端部間に亘って設けられ、前記支持ブラケットの車両前後方向一方側を塞ぐ幅板部と、を備え、前記一対の側板部の上端部には、前記サイドフレームの両側面に沿って車両前後方向に延在し、該サイドフレームに接合される側板接合部がそれぞれ設けられ、前記一対の側板部のうちの少なくとも一方は、前記側板接合部の車両前後方向一方側の端部から前記サイドフレームの側面に沿って上方に延在し、該サイドフレームに接合される長尺状の脚片部を有していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の一実施の形態によれば、一対の側板部のうちの少なくとも一方に、側板接合部の車両前後方向一方側の端部からサイドフレームの側面に沿って上方に延在し、該サイドフレームに接合される長尺状の脚片部を設けた。
したがって、応力集中が生じやすい支持ブラケットの端部において、端部から応力を受けるサイドフレームの部分の面積を脚片部によって増やすことができるため、応力集中を緩和できサイドフレームの損傷を防止する上で有利となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施の形態に係る支持ブラケットが適用された車両の後半部の構成を示す斜視図である。
実施の形態に係る支持ブラケットが適用された車両の後半部の構成を示す側面図である。
支持ブラケットを車幅方向内側から見た斜視図である。
支持ブラケットを車幅方向外側から見た斜視図である。
サイドフレームに取り付けられた支持ブラケットを車幅方向内側から見た斜視図である。
サイドフレームに取り付けられた支持ブラケットとリーフスプリングの前端を車幅方向外側から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態に係る支持ブラケットについて図面を参照して説明する。
なお、以下の図面において、符号FRは車両前方、符号UPは車両上方、符号INは車幅方向内側、OUTは車幅方向外側を示す。
図1、図2に示すように、本発明の支持ブラケット40が適用される車両10は、一対のサイドフレーム12と複数のクロスメンバとを備えるフレームに不図示のキャビンが搭載された車両であり、いわゆるフレーム車と呼ばれている。
一対のサイドフレーム12は、車幅方向両側に配置され車両前後方向に延在しており、一対のサイドフレーム12の延在方向の中間部には、車両後方に至るにつれて次第に上昇するキックアップ部12Aが形成されている。
サイドフレーム12は、矩形状の閉断面構造を呈しており、図5、図6に示すように、車幅方向で対向する一対の側面1202、1204と、一対の側面1202、1204の下端を接続する底面1206と、一対の側面1202、1204の上端を接続する上面1208とを備えている。
複数のクロスメンバは、車両前後方向において間隔をおいて配置され一対のサイドフレーム12を連結している。
本実施の形態では、複数のクロスメンバは、キックアップ部12Aを連結するセンタークロスメンバ14と、センタークロスメンバ14の車両後方に配置されるリアクロスメンバ16とを含んでいる。
【0009】
図1、図2に示すように、車両10は、車体に対してリアアクスルハウジング18を懸架するリアサスペンション構造20を備えており、リアサスペンション構造20に本発明の支持ブラケット40が適用されている。
本実施の形態では、リアサスペンション構造20は、一対のリーフスプリング22、一対のショックアブソーバ24、一対のバンプラバー26を含んで構成されている。
なお、本実施の形態では、リーフスプリング22がサスペンション部材に相当している。
一対のリーフスプリング22は、それら一対のリーフスプリング22が弾性変形することにより路面からの振動や衝撃を吸収するものであり、車幅方向両側にそれぞれ配置され、車両前後方向に延在する複数の板ばねが上下方向に重ね合わされて構成されている。
リーフスプリング22の前端と後端には、それぞれ車幅方向に軸心を有する孔を構成する目玉部(スプリングアイ)22A、22Bがそれぞれ設けられている。
リーフスプリング22の前端の目玉部22Aの孔に、ボルト28Aで形成されたシャックルピン28(図6参照)が挿通され、目玉部22Aは、このシャックルピン28と後述する支持ブラケット40を介してキックアップ部12Aの前端寄りの下部に取り付けられている。
したがって、リーフスプリング22の前端は、シャックルピン28を介してサイドフレーム12に揺動可能に支持されている。
図1、図2に示すように、リアクロスメンバ16の後方に位置するサイドフレーム12の車幅方向外側を向いた側面1204にシャックルリンク30が揺動可能に設けられ、リーフスプリング22の後端の目玉部22Bはこのシャックルリンク30の自由端に枢支されている。
【0010】
図1に示すように、リーフスプリング22の中間部は、連結具32を介してリアアクスルハウジング18の車幅方向両側の筒部1802を支持している。
連結具32は、例えば、板状を呈しリアアクスルハウジング18の筒部1802の下部に当接された下部スプリングシート34と、下部スプリングシート34から起立しリアアクスルハウジング18の筒部1802を下部スプリングシート34とリーフスプリング22とにより上下方向から挟持させる2本の角Uボルト36とを含んで構成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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