TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024075728
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-04
出願番号2024048190,2020062126
出願日2024-03-25,2020-03-31
発明の名称化粧材
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B44F 9/02 20060101AFI20240528BHJP(装飾技術)
要約【課題】表出する表現に幅を持たせ、より多くの態様で表現することができる化粧材を提供する。
【解決手段】溝を備える化粧材であって、溝が形成された側の平面視において溝が複数配置されており、溝は該溝の幅方向端部の少なくとも一方が平面視で2次元方向のいずれかに延びており、複数の溝は、異なる方向に延びる溝を含むものとする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
溝を備える化粧材であって、
溝が形成された側の平面視において前記溝が複数配置されており、
前記溝は該溝の幅方向端部の少なくとも一方が前記平面視で2次元方向のいずれかに延びており、
前記複数の溝は、異なる方向に延びる溝を含む、化粧材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は化粧材に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
建物の外装壁面、内装壁面等の表面化粧に使用される素材の一例として「焼杉」のように木材表面を焦がし炭化させることで耐久性を向上させた物がある。この焼杉は耐久性の向上に留まらず、建物等の外観の特徴を表現する要素としても用いられることもある。その場合に、焼杉は木材の表面を炭化させたものなので、実際の焼杉を用いると素手で触れたときに表面の炭化した木材が磨耗し易く、炭が手に付着してしまう欠点がある。この欠点は化粧フィルム(化粧材)に焼杉の模様を付すことで解消することができる。
【0003】
例えば特許文献1、特許文献2には、熱可塑性樹脂基材フィルムの表面に絵柄模様層の印刷と凹凸模様のエンボス加工とを用いて化粧フィルムを製造することが開示されている。従って、焼杉の板から従来公知の写真製版技術を用いて印刷版とエンボス版を製版し、これらを用いて従来公知の印刷法及びエンボス加工法を用いて、焼杉板表面の絵柄模様及び凹凸模様の意匠外観を再現する化粧フィルムを製造することは可能ではある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-324097
特開2005-335336
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、その際に、意匠外観及び触感に優れた本物の焼杉板表面の外観を忠実に再現する為には、素材即ち原稿となる焼杉板、特にエンボス版の原稿となる焼杉として十分に意匠外観の優れたものを用意する必要が有る。ただし、その為には、良質の天然の杉板を入手することに加えて、杉板表面を焼く微妙な加減を調節する技能が必要である。例え、良質な意匠外観の杉板を入手できも、焼き加減を失敗すると、印刷及びエンボス版の原稿となる焼杉板を確保できないことになるため、意匠外観及び触感が良好な焼杉板表面を再現する化粧材の製造は難度の高いものであった。
焼杉板表面特有の意匠外観と触感は、絵柄模様よりも寧ろ、表面凹凸形状(凹凸模様)に依存する部分が大きい。そのため、特に、焼杉板表面の凹凸模様の再現及びそれを実現する手段であるエンボス版が重要であると共に製造の難度が高いものであった。
【0006】
本開示は、焼杉板表面特有の意匠外観と触感を再現する化粧材を容易に製造できると共に、天然木原稿に依存、制限されずに表出する意匠外観と触感の表現に自由度と幅を持たせ、さらには焼杉板のみでは無く、他の素材の意匠外観及び触感の再現も含めた、より多くの態様で表現することができる化粧材を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の1つの態様は、溝を備える化粧材であって、溝が形成された側の平面視において溝が複数配置されており、溝は該溝の幅方向端部の少なくとも一方が平面視で2次元方向のいずれかに延びており、複数の溝は、異なる方向に延びる溝を含む、化粧材である。
【発明の効果】
【0008】
本開示の化粧材によれば、焼杉板表面特有の意匠外観と触感を再現する化粧材を容易に製造できると共に、天然木原稿に依存、制限されずに表出する意匠外観と触感の表現に幅を持たせ、更には焼杉板のみでは無く、他の素材の意匠外観及び触感の再現も含めた、より多くの態様で表現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、化粧材10の表面の一部を拡大して表した平面図であり、化粧材10の微細なパターン表面を含むものである。
図2は図1と同じ視点で、模様形成層12の一部を拡大した図である。
図3は、模様形成層12の形態を説明するために模式的に表した化粧材10の一部を拡大した斜視図である。
図4は、化粧材10の断面図である。
図5は、溝13の形態を説明する断面図である。
図6は、溝13の他の形態を説明する断面図である。
図7は、溝13の他の形態を説明する断面図である。
図8は、溝13の他の形態を説明する断面図である。
図9は、溝13の他の形態を説明する断面図である。
図10は、インキ部14の他の形態を説明する断面図である。
図11は、インキ部14の他の形態を説明する断面図である。
図12は、インキ部14の他の形態を説明する断面図である。
図13(a)、図13(b)は、微小凹部15が具備された例を説明する図である。
図14(a)乃至図14(c)は、他の層構成による例を説明する図である。
図15は、レーザにより型に凹凸を形成する場面を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しつつ各形態について説明する。本発明はこれら形態に限定されるものではない。以下に示す図面では分かりやすさのため部材の大きさや比率を変更または誇張して記載することがある。また、見易さのために説明上不要な部分の図示や繰り返しとなる符号は省略することがある。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

大日本印刷株式会社
情報処理装置及びプログラム
2日前
大日本印刷株式会社
情報処理装置及びプログラム
9日前
大日本印刷株式会社
情報処理システム、及び情報処理方法
4日前
大日本印刷株式会社
撮影システム、サーバ装置及び撮影方法
15日前
大日本印刷株式会社
蓄電デバイス、変形抑制部材、蓋ユニット
2日前
大日本印刷株式会社
画像生成装置、撮影システム及び画像生成方法
9日前
大日本印刷株式会社
支持体、複合容器、および支持体作成用シート
2日前
大日本印刷株式会社
延伸基材、バリア性基材、積層体および包装容器
2日前
大日本印刷株式会社
延伸基材、バリア性基材、積層体および包装容器
2日前
大日本印刷株式会社
延伸基材、バリア性基材、積層体および包装容器
2日前
大日本印刷株式会社
延伸基材、バリア性基材、積層体および包装容器
2日前
大日本印刷株式会社
物性予測装置、物性予測方法、及び物性予測プログラム
3日前
大日本印刷株式会社
遠隔操作方法
11日前
大日本印刷株式会社
信号伝送基板およびその製造方法
11日前
大日本印刷株式会社
電子情報記憶媒体、ICチップ、ICカード、受信ブロック処理方法、及びプログラム
9日前
大日本印刷株式会社
電子情報記憶媒体、ICチップ、ICカード、レコード書き込み方法、及びプログラム
9日前
大日本印刷株式会社
電子情報記憶媒体、ICチップ、ICカード、通信パラメータ送信方法、及びプログラム
9日前
大日本印刷株式会社
ポリエステル容器及びポリエステルプリフォーム
2日前
大日本印刷株式会社
金属調加飾用部材及びそれを用いた金属調加飾成形体
2日前
大日本印刷株式会社
リコート用化粧シート及びリコート用化粧シートの製造方法
2日前
大日本印刷株式会社
ベーパーチャンバ、ベーパーチャンバ用のシート及び電子機器
2日前
大日本印刷株式会社
ベーパーチャンバ用のウィックシート、ベーパーチャンバおよび電子機器
8日前
大日本印刷株式会社
反射防止部材、並びに、これを備える偏光板、画像表示装置及び反射防止性物品
2日前
大日本印刷株式会社
コンピュータプログラム、抗菌薬の効果推定システム及び抗菌薬の効果推定方法
8日前
個人
キャンバス張り器
2か月前
個人
立体絵画の制作方法
7か月前
株式会社文創
壁紙糊付装置
1か月前
中国電力株式会社
物品仮固定具
7か月前
個人
昇華転写接着シート
3か月前
フジコピアン株式会社
中間転写フィルム
3か月前
昌栄印刷株式会社
転写シート
9か月前
株式会社電気印刷研究所
箔転写物の製造方法
9日前
個人
貝殻の表面処理剤及び貝殻の表面処理方法
9か月前
東レ株式会社
加飾フィルムおよび加飾フィルムの製造方法
16日前
日本クロージャー株式会社
接続具
2か月前
日本クロージャー株式会社
接続具
6か月前
続きを見る