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公開番号2024075205
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-03
出願番号2022186477
出願日2022-11-22
発明の名称消防自動車
出願人山崎自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類B62D 33/04 20060101AFI20240527BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】簡易構造であっても、軽量性や小型化に優れ、製造や修理自体等も容易な消防自動車を提供する。
【解決手段】キャビンデッキの前方から後方に向かって、荷物室及びポンプ室を順次に有するボックス構造体を備えた消防自動車であって、荷物室及びポンプ室、或いはいずれか一方の周囲壁が、下記(U1)~(U3)の少なくとも一つの構成部材から構成してある。
(U1)所定アルミブロック用接合部材で補強されてなる複合アルミニウム中空パネル
(U2)一対のアルミプレート及び樹脂シートからなるアルミニウム多層構造体
(U3)複合アルミニウム中空パネル(U1)及びアルミニウム多層構造体(U2)の組み合わせ
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
キャビンデッキの前方から後方に向かって、矩形状の荷物室と、ポンプを収容する矩形状のポンプ室と、を順次に有するボックス構造体を備えた消防自動車であって、
前記荷物室及び前記ポンプ室、或いはいずれか一方の周囲壁が、下記(U1)~(U3)の少なくとも一つの構成部材から構成してあることを特徴とする消防自動車。
(U1)コの字状のアルミブロック用接合部材で補強されてなる複合アルミニウム中空パネル
(U2)アルミプレート、樹脂シート、及びアルミプレートからなる三層構造を含むアルミニウム多層構造体
(U3)前記複合アルミニウム中空パネル(U1)及び前記アルミニウム多層構造体(U2)の組み合わせ
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記ポンプ室の周囲壁は、前記(U2)アルミニウム多層構造体から構成してあり、
前記荷物室の周囲壁は、(U3)前記複合アルミニウム中空パネル(U1)及び前記アルミニウム多層構造体(U2)の組み合わせから構成してあることを特徴とする請求項1に記載の消防自動車。
【請求項3】
前記(U3)としての、(U1)複合アルミニウム中空パネル及び(U2)アルミニウム多層構造体の組み合わせが、複数の前記(U1)複合アルミニウム中空パネルの間に、前記(U2)アルミニウム多層構造体が配置されている平板状構造体であることを特徴とする請求項1に記載の消防自動車。
【請求項4】
前記ボックス構造体を平面視した場合に、前記キャビンデッキの前方から後方に向かって、前記荷物室と、前記ポンプ室と、がT字状となるように配置してあることを特徴とする請求項1に記載の消防自動車。
【請求項5】
前記キャビンデッキの後方に、荷台が設けてあって、その荷台の上に、前記ボックス構造体が、脱着可能に設けてあることを特徴とする請求項1に記載の消防自動車。
【請求項6】
前記ポンプ室に、前記ポンプを、外部に取出し、又は搬入するための機械的アーム、或いは、レール状搬送装置が設けてあることを特徴とする請求項1に記載の消防自動車。
【請求項7】
前記ボックス構造体における、前記ポンプ室と、前記荷物室と、の間に、開口部が設けてあり、当該開口部を介して、前記レール状搬送装置が設けてあることを特徴とする請求項6に記載の消防自動車。
【請求項8】
前記アルミブロック用接合部材が、第1のアルミブロックの端部における仕切板に対して、第1の固定部材を介して挿入固定され、第2のアルミブロックに対して、第2の固定部材を介して接合され、前記第1のアルミブロック及び前記第2のアルミブロックを連結補強してなる接合部材であることを特徴とする請求項1に記載の消防自動車。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、消防自動車(以下、消防車と称する場合もあり、かつ、消防自動車用各種部品を含む場合もある。)に関する。
特に、重厚な筐体やボンデ鋼板等を実質的に含まないピラーレスな簡易構造であって、軽量性や小型化等に優れた消防自動車に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、大災害時の火災規模に適合する消火用水量が得られる水源までの距離、水面までに高さに適合するように、消防ポンプ、水中油圧ポンプ、及び水中油圧ポンプ駆動用油圧ポンプを搭載した消防ポンプ自動が提供されている。
より具体的には、図7(a)に示すように、消防ポンプと、電動モーターの駆動で吸水する吸水ポンプとを搭載してあった。
そして、電動モーターに電力を供給し吸水ポンプを駆動する発電機として、車両走行用エンジンで駆動して発電する発電機、若しく車両運行用として搭載されている発電機のいずれか一方、或いは両方を搭載してあった。
よって、火災規模や水源までの距離、水面までの高さ等水源の状況により、消防ポンプのみの使用や、電動モーターで駆動される吸水ポンプのみの使用等を選択可能にした吸水力強化型消防ポンプ自動車である(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
又、同様の目的で、消防ポンプ、水中油圧ポンプ、及び水中油圧ポンプ駆動用油圧ポンプを搭載した吸水力強化型消防ポンプ自動車が提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
より具体的には、図7(b)に示すように、通常の消防ポンプ自動車に、消防ポンプと、電動モーターの駆動で吸水する吸水ポンプと、を搭載してあった。
そして、電動モーターに電力を供給し、吸水ポンプを駆動する発電機として、車両走行用エンジンで駆動して発電する発電機、若しく車両運行用として搭載されている発電機のいずれか一方、或いは両方を搭載した吸水力強化型消防ポンプ自動車である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-123562号公報(特許請求の範囲、図1等)
特開2018-89345号公報(特許請求の範囲、図2等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の消防自動車は、フルパワーPTOとサイドPTOの両方に油圧式水中ポンプを駆動するための油圧ポンプを設け、当該油圧ポンプによって油圧式水中ポンプを駆動するために必要な大量の作動油や、油圧ポンプと油圧式水中ポンプとを結ぶ耐圧送油ホースを積載しなければならないことから、車両の大型化が避けられないという問題が見られた。
【0006】
又、特許文献2の吸水力強化型消防ポンプ自動車は、油圧ポンプを搭載した消防ポンプ自動車で必要とした大量の作動油、及び耐圧送油ホース等の資機材の搭積載が不要になり、消火活動に必要な資機材を減ずることがないことから、消火活動機能は損なわれにくいと言う利点はあった。
しかしながら、構成上、水中モーターや、水中ポンプ等のみならず、複数の吸水ポンプを駆動する発電機を搭載する必要があって、これらを運搬する必要上、かかる吸水力強化型消防ポンプ自動車を、十分に軽量化や小型化を図ることは、未だ困難であった。
【0007】
更に言えば、特許文献1の消防自動車200や、特許文献2の吸水力強化型消防ポンプ自動車300についても、基本的に、図8に示すような、高重量、高強度材料からなる筐体401や、ボンデ鋼板等からなる壁部材402を内部に備えていた。
それにより、消防自動車としての車両の大型化や重量化が、促進されてしまうとともに、製造や修理自体も、長期間に渡る状況であった。
【0008】
そこで、本発明の発明者らは、鋭意検討した結果、所定の複合アルミニウム中空パネルと、所定のアルミニウム多層構造体を適宜組み合わせてなる、ボックス構造体を備えることによって、重厚な筐体やボンデ鋼板等を省略したような場合であっても、従来の問題が解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明によれば、簡易構造(ピラーレス構造と称する場合がある。)であって、軽量性や小型化に優れ、更には、製造や修理自体等も容易な消防自動車を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、キャビンデッキの前方から後方に向かって、矩形状の荷物室と、少なくともポンプを収容する矩形状のポンプ室と、を順次に有するボックス構造体を備えた消防自動車であって、荷物室及びポンプ室、或いはいずれか一方の周囲壁が、下記(U1)~(U3)の少なくとも一つの構成部材から構成してあることを特徴とする消防自動車50が提供され、上述した問題を解決することができる。
(U1)コの字状のアルミブロック用接合部材で補強されてなる複合アルミニウム中空パネル
(U2)アルミプレート、樹脂シート、及びアルミプレートからなる三層構造を含むアルミニウム多層構造体
(U3)複合アルミニウム中空パネル(U1)及びアルミニウム多層構造体(U2)の組み合わせ
すなわち、所定の(U1)複合アルミニウム中空パネルや、(U2)アルミニウム多層構造体の単独、或いは、(U3)それらの組み合わせから、概ね矩形状のボックス構造体を備えることによって、複雑で、重量のある筐体等を省略した場合のピラーレス構造であっても、軽量性や小型化に優れ、更には、製造や修理自体等も容易な、簡易構造の消防自動車を提供することができる。
又、荷物室及びポンプ室、或いはいずれか一方の周囲壁が、所定の構成部材から構成してあることにより、一定条件下、優れた断熱性、結露防止性、更には、騒音防止性を発揮しやすくなる。
なお、本発明において、アルミ又はアルミニウムという場合は、素材として、アルミニウム合金を含むことはもちろん、アルミニウムやそれに由来したアルミプレート等に対して、各種防錆処理や、補強処理、着色処理、塗装処理、プライマー処理、カップリング処理、表面研磨処理、表面凹凸処理、ヘミング処理等を施したものも含むものとする(以下、同様である)。
【0010】
又、本発明の消防自動車によれば、ポンプ室の周囲壁は、(U2)アルミニウム多層構造体から構成してあり、荷物室の周囲壁は、(U3)としての、(U1)複合アルミニウム中空パネル及び(U2)アルミニウム多層構造体の組み合わせから構成してあることが好ましい。
このようにポンプ室の周囲壁は、基本的に、加工が容易な、(U2)アルミニウム多層構造体から構成することによって、設計や作業効率を向上させるととともに、更なる軽量化や小型化を図りやすくなる。
同様に、荷物室の周囲壁は、荷物室に収容する各種備品や重量物の種類に応じて、(U3)としての、耐久性や機械的強度に優れた、(U1)複合アルミニウム中空パネル及び(U2)アルミニウム多層構造体の組み合わせから構成することによって、設計や作業効率を向上させるととともに、更なる軽量化や小型化を図りやすくなる。
(【0011】以降は省略されています)

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