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公開番号2024072927
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-29
出願番号2022183812
出願日2022-11-17
発明の名称鉄道車両用台車
出願人株式会社日立製作所
代理人弁理士法人第一国際特許事務所
主分類B61F 5/10 20060101AFI20240522BHJP(鉄道)
要約【課題】簡素な構成で、曲線走行時の乗心地を向上し、輪重変動を抑制する鉄道車両用台車を提供する。
【解決手段】鉄道車両用台車1において、空気ばね6は、上下に離間して相対向する上下の対向面11A,13Aと、上下の対向面11A,13Aのうち一方の対向面13Aに固定されるストッパゴム21と、他方の対向面11Aに固定されるストッパゴム受け22とを有する。上下の対向面11A,13Aの相対位置は、空気ばね6によって許容される車体7の前後方向および左右方向の変位に応じて初期状態から変動する。ストッパゴム受け22の左右方向の端部22L,22Rでは、一方の対向面13Aまでの上下方向の離間距離が中央部22Mよりも短く、ストッパゴム受け22の前後方向の端部では、一方の対向面13Aまでの上下方向の離間距離が中央部22Mよりも長い。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車体を下方から弾性支持する空気ばねを有する鉄道車両用台車において、
前記空気ばねは、上下に離間して相対向する上下の対向面と、前記上下の対向面の間に配置されるストッパゴムおよびストッパゴム受けと、を有し、
前記上下の対向面の相対位置は、前記空気ばねによって許容される前記車体の前後方向および左右方向の変位に応じて初期状態から前後方向および左右方向に変動し、
前記ストッパゴムは、前記上下の対向面のうち一方の対向面に固定されて他方の対向面に向かって突出し、
前記ストッパゴム受けは、前記他方の対向面に固定されて前記一方の対向面から離間し、
前記ストッパゴムは、前記初期状態で前記ストッパゴム受けの中央部に対向し、
前記中央部を挟んで対峙する前記ストッパゴム受けの左右方向の端部では、前記一方の対向面までの上下方向の離間距離が前記中央部よりも短く、
前記中央部を挟んで対峙する前記ストッパゴム受けの前後方向の端部では、前記一方の対向面までの上下方向の離間距離が前記中央部よりも長い
ことを特徴とする鉄道車両用台車。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
請求項1に記載の鉄道車両用台車において、
前記ストッパゴムと前記ストッパゴム受けとは、前記上下の対向面の各々の中央部に対して左右一対もしくは前後一対に配置されている
ことを特徴とする鉄道車両用台車。
【請求項3】
請求項1に記載の鉄道車両用台車において、
前記ストッパゴムと前記ストッパゴム受けとは、前記上下の対向面の各々の中央部に配置されている
ことを特徴とする鉄道車両用台車。
【請求項4】
請求項1に記載の鉄道車両用台車において、
前記ストッパゴム受けの前記中央部と前記左右方向の端部とは、左右の傾斜面を介して連続し、
前記ストッパゴム受けの前記中央部と前記前後方向の端部とは、前後の傾斜面を介して連続する
ことを特徴とする鉄道車両用台車。
【請求項5】
請求項1に記載の鉄道車両用台車において、
前記ストッパゴムは、前記他方の対向面に向かって先細りするテーパ状または半球状の先端部を有する
ことを特徴とする鉄道車両用台車。
【請求項6】
請求項1に記載の鉄道車両用台車において、
前記鉄道車両用台車は、前記車体の下方に配置される台車枠と、前記車体と前記台車枠との間に配置されて前記車体を下方から弾性支持する前記空気ばねと、を有し、
前記空気ばねは、前記車体に支持される上面板と、前記台車枠に支持される下面板とを有し、
前記上面板の下面と前記下面板の上面とは、前記上下の対向面を構成する
ことを特徴とする鉄道車両用台車。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道車両用台車に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
鉄道車両では、高速で曲線を走行した場合に車体に作用する遠心力の変化により、車体のロール方向に加振されて、車体のロール振動が発生して乗客が不快感を覚えることがある。また、車体に作用する遠心力により車体が曲線の外側に倒れて、車体のロール角変位が大きくなることにより、乗客が感じる車体の左右定常加速度が大きくなり、乗客が不快感を覚えることがある。乗客が不快感を覚えることで、乗り心地の悪化につながるため、高速で曲線を走行する状態で、車体のロール変位、振動を抑えて、乗心地を向上することが望ましい。
【0003】
また、低速で急曲線を走行した場合に、左右方向、ロール方向の軌道不整による加振により、車体のロール振動が発生して乗客が不快感を覚えることもある。さらに、急曲線の緩和曲線では軌道のねじり変化により、輪重が変動して曲線通過安全性の余裕が少くなる。このため、低速で急曲線を通過する場合には、車体のロール振動を低減し、輪重変動を抑制する必要がある。
【0004】
これに対して、車体のロール振動を低減する鉄道車両用台車として、特許文献1の鉄道車両用台車がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平5-24536号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1の鉄道車両用台車では、空気ばね内部に形成した減衰部材の内部のオリフィスにより上下方向の減衰力を発生させて、車体のロール振動を抑制させるものである。
【0007】
しかしながら、減衰部材が発生する減衰力は直線走行、曲線走行といった走行状態に応じて変わらず、発生する上下方向の減衰力は必ずしも曲線走行に合わせて最適化されたものでないため、例えば直線走行時のロール振動を好適に抑制するように減衰部材が発生する減衰力を設定した場合に、曲線走行時にはロール振動を十分に抑制できず、乗心地が悪化するおそれがあるという課題があった。
【0008】
本発明は、これらの課題に鑑みてなされたものであり、簡素な構成で、曲線走行時に車体のロール振動、車体左右定常加速度を低減することにより、乗心地を向上して、さらに曲線走行時の輪重変動を抑制することにより安全性を確保することが可能な鉄道車両用台車を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、代表的な本発明の鉄道車両用台車の一つは、
車体を下方から弾性支持する空気ばねを有する鉄道車両用台車において、
前記空気ばねは、上下に離間して相対向する上下の対向面と、前記上下の対向面の間に配置されるストッパゴムおよびストッパゴム受けと、を有し、
前記上下の対向面の相対位置は、前記空気ばねによって許容される前記車体の前後方向および左右方向の変位に応じて初期状態から前後方向および左右方向に変動し、
前記ストッパゴムは、前記上下の対向面のうち一方の対向面に固定されて他方の対向面に向かって突出し、
前記ストッパゴム受けは、前記他方の対向面に固定されて前記一方の対向面から離間し、
前記ストッパゴムは、前記初期状態で前記ストッパゴム受けの中央部に対向し、
前記中央部を挟んで対峙する前記ストッパゴム受けの左右方向の端部では、前記一方の対向面までの上下方向の離間距離が前記中央部よりも短く、
前記中央部を挟んで対峙する前記ストッパゴム受けの前後方向の端部では、前記一方の対向面までの上下方向の離間距離が前記中央部よりも長いことにより達成される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、簡素な構成によって、高速曲線走行時に車体のロール振動、車体の左右定常加速度を低減することができ、乗心地が向上する鉄道車両用台車を提供することができる。この場合、車体の左右定常加速度を低く抑えることができるため、乗り心地を損なうことなく曲線をより高速度で走行することが可能となる。さらに、低速曲線走行時に車体のロール振動を低減することができるので、乗心地を向上させて輪重変動を抑制することができ、安全性の高い鉄道車両用台車を提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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