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公開番号2023127149
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-09-13
出願番号2022030751
出願日2022-03-01
発明の名称鉄道車両の側壁構造
出願人近畿車輌株式会社
代理人個人
主分類B61D 17/08 20060101AFI20230906BHJP(鉄道)
要約【課題】衝撃の大きさに関わらず、効率的に衝撃を吸収しながら側構体を退避させることが可能な鉄道車両の側壁構造を提供する。
【解決手段】オフセット衝突対策構造を有する鉄道車両の側壁構造1では、隅柱4と側構体2との間に座屈部8が設けられている。座屈部8は、側構体2のうち吹寄部6の高さに相当する領域を含むように高さ方向に延びている。この座屈部8の上端側は天井から離隔しており、下端側は床から離隔している。車両長手方向に対する圧縮強度は、側構体2よりも座屈部8の方が小さくなるように設定されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
オフセット衝突で隅柱が受けた衝撃を座屈変形によって車内側へ逸らす鉄道車両の側壁構造であって、
吹寄部の高さに相当する領域を含むように高さ方向へ延び、且つ、前記隅柱と側構体との間で前記隅柱側に隙間が形成されるようにして配置されており、車両長手方向に対する圧縮強度が前記側構体よりも低い座屈部と、
前記座屈部のうち車幅方向の外側から延設され、前記隅柱の車幅方向の外側に接合される隅柱接合片と
を備えたことを特徴とする鉄道車両の側壁構造。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
前記座屈部は横断面が矩形に形成された中空構造を有することを特徴とする請求項1に記載の鉄道車両の側壁構造。
【請求項3】
前記座屈部の上端は天井から離隔していることを特徴とする請求項1又は2に記載の鉄道車両の側壁構造。
【請求項4】
前記座屈部の下端は床から離隔していることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の鉄道車両の側壁構造。
【請求項5】
前記隅柱接合片は、車両幅方向の外側において前記座屈部と面を一致させるようにして延設されていることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の鉄道車両の側壁構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車幅方向の中心から外れた位置で衝突するオフセット衝突において衝撃を緩和し、側構体の損傷を抑えた擦れ違い通過を可能にする鉄道車両の側壁構造に関するものである。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
複線の鉄道において車両が脱線すると、隣接の軌道内に車体の一部が侵入する場合がある。このような場合、後続車両や対向車両と接触(オフセット衝突)し、被害が拡大する恐れがある。オフセット衝突を起こす車両同士の車幅方向の重なりが大きいほど、側構体が大きく損傷し、被害が甚大となる。
【0003】
従来から、このようなオフセット衝突による事故の被害を最小限に抑えるための対策が講じられている。
【0004】
図9は、オフセット衝突対策を施した従来の鉄道車両用構体構造を示している。側構体100内に弱化部として溝構造のフォールディングスリット101が形成されており、オフセット衝突時にこのフォールディングスリット101がレール方向に押し潰されることにより衝撃が緩和される。
【0005】
このような技術については、特許文献1に記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2010-18109号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、衝撃緩和のために溝構造を形成するとレール方向の強度が低下するので、広範囲に用いることはできない。このため形成された溝幅により吸収できる衝撃には限界があり、十分に衝撃を吸収しきれない状況も生じ得る。そして、衝撃を十分に吸収しきれず、側構体100に強大な力が加わった場合、側構体100は大きく破壊される。また、このように大きく破壊された損傷部分が客車内に侵入すると、被害が拡大する恐れがある。
【0008】
そこで、本発明は、衝撃の大きさに関わらず、効率的に衝撃を吸収しながら側構体を退避させることが可能な鉄道車両の側壁構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の鉄道車両の側壁構造は、オフセット衝突で隅柱が受けた衝撃を座屈変形によって車内側へ逸らす鉄道車両の側壁構造であって、吹寄部の高さに相当する領域を含むように高さ方向へ延び、且つ、前記隅柱と側構体との間で前記隅柱側に隙間が形成されるようにして配置されており、車両長手方向に対する圧縮強度が前記側構体よりも低い座屈部と、前記座屈部のうち車幅方向の外側から延設され、前記隅柱の車幅方向の外側に接合される隅柱接合片とを備えたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の鉄道車両の側壁構造は、上記構成に加えて、前記座屈部は横断面が矩形に形成された中空構造を有することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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