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公開番号2023116904
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-08-23
出願番号2022019278
出願日2022-02-10
発明の名称鉄道車両の構体
出願人近畿車輌株式会社
代理人個人
主分類B61D 17/08 20060101AFI20230816BHJP(鉄道)
要約【課題】隅柱接合領域においても背切り構造により側外板を継ぎ合わせることができる鉄道車両の構体を提供する。
【解決手段】鉄道車両の構体において、隅柱8は側構体1側の側隅柱10と、妻構体2側の妻隅柱12とから構成されている。幕板である側外板4と、腰板である側外板6とが、側外板6の上端に形成された背切り部6aを重ねるようにして上下に継ぎ合わされている。背切り部6aは断面ハット型の横骨14に覆われている。横骨14の端縁には、側隅柱10の一方のフランジ部10aが上から接合され、側外板4、6には、他方のフランジ部10bが接合されている。フランジ部10bには、背切り部6aと交差する領域に切り欠き10cが形成されている。妻隅柱12は、フランジ部10b及び背切り部6aで構成される平面に対して車内側(W2)から接合される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
隅柱が側構体側及び妻構体側に分割して構成された鉄道車両の構体であって、
背切り構造で上下に継ぎ合わされた側外板と、
前記隅柱のうち前記側構体側に位置し、前記背切り構造と交差する領域が切り欠かれた接合部で前記側外板の車内側に接合される側隅柱と、
前記妻構体側に位置し、前記側隅柱の前記接合部の車内側に接合される妻隅柱と
を備えたことを特徴とする鉄道車両の構体。
続きを表示(約 79 文字)【請求項2】
前記側隅柱は、前記接合部をフランジ部分とする断面ハット型の鋼材で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の鉄道車両の構体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、背切り構造によって継ぎ合わされた側外板に対する隅柱の接合構造に関するものである。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
鉄道車両の側構体の製造方法の一つとして、一方の板材の端縁に他方の板材の板厚分の段差を設けて重ね合わせる背切り構造により幕板と腰板とを継ぎ合わせる側外板の構成が知られている。そして、このような側外板において、背切り構造の部分は、断面ハット型の横骨によって一対のフランジ部の間の空間に覆い隠されるようにして構成されることが多い。背切り構造を覆う横骨の構造については特許文献1(図7)に記載がある。
【0003】
上述のような横骨の端部側で断面ハット型の縦骨を交差させる場合、縦骨の一対のフランジ部のうち一方を横骨の上に重ね、他方を側外板に接合するようにして溶接される。
【0004】
この場合、側外板と接合される縦骨のフランジ部は、背切り構造を横切るので、重なり領域の板厚分の隙間を詰める必要がある。
【0005】
従来は、この隙間をなくすために、縦骨のフランジ部が接合される領域だけ、背切り構造の代わりに、板材の端縁同士を突き合わせる平接ぎ構造で継合わせる構成が採用されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2021-70422号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述のように、縦骨のフランジ部が接合される領域だけ、平接ぎ構造で上下の側外板(幕板と腰板)を継ぎ合わせる場合、水密性が低下する。よって、この平接ぎ構造の領域だけシール加工を施す必要がある。このように一部だけシール加工を施す場合、工数が増加するだけでなく、車体の側面の美観も損なわれる。
【0008】
ところで、出入口の枠材は車外側から嵌め込まれるので、シール加工の有無に関わらず側外板の長手方向の端縁を覆い隠すことができる。しかし、側構体側と妻構体側とに分割して構成される隅柱を接合する側外板に対しては、車内側から接合する必要があるため、側外板の外面を覆うことはできない。
【0009】
そこで、本発明では、隅柱接合領域においても背切り構造により側外板を継ぎ合わせることができる鉄道車両の構体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明の鉄道車両の構体は、隅柱が側構体側及び妻構体側に分割して構成された鉄道車両の構体であって、背切り構造で上下に継ぎ合わされた側外板と、前記隅柱のうち前記側構体側に位置し、前記背切り構造と交差する領域が切り欠かれた接合部で前記側外板の車内側に接合される側隅柱と、前記妻構体側に位置し、前記側隅柱の前記接合部の車内側に接合される妻隅柱とを備えたことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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