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公開番号2023166665
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-11-22
出願番号2022077309
出願日2022-05-10
発明の名称無線通信システム
出願人三菱電機株式会社
代理人個人,個人
主分類B61L 29/00 20060101AFI20231115BHJP(鉄道)
要約【課題】踏切内の異常発生時における過剰な列車の停止を減らすことができる無線通信システムを提供する。
【解決手段】無線通信システムは、踏切内の状態を示す無線信号を送信する地上装置10と、列車に搭載され、無線信号を受信する車上装置20と、を備える。地上装置10は、踏切内に異常が生じているときは踏切内の状態が異常であることを示す無線信号を送信し、踏切内に異常がないときは踏切内の状態が正常であることを示す無線信号を送信する。車上装置20は、受信した無線信号が踏切内の状態が異常であることを示す場合に、列車から踏切までの距離に基づいて、列車がとるべき運行状態を判断し、列車がとるべき運行状態の判断結果を列車の運転士に通知する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
踏切内の状態を示す無線信号を送信する地上装置と、
列車に搭載され、前記無線信号を受信する車上装置と、
を備え、
前記地上装置は、
前記踏切内に異常が生じているときは前記踏切内の状態が異常であることを示す前記無線信号を送信し、
前記踏切内に異常がないときは前記踏切内の状態が正常であることを示す前記無線信号を送信し、
前記車上装置は、
受信した前記無線信号が前記踏切内の状態が異常であることを示す場合に、前記列車から前記踏切までの距離に基づいて、前記列車がとるべき運行状態を判断し、
前記列車がとるべき運行状態の判断結果を前記列車の運転士に通知する、
無線通信システム。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記地上装置は、前記踏切の位置情報を前記無線信号に含ませて送信し、
前記車上装置は、受信した前記無線信号から抽出した前記踏切の位置情報に基づいて、前記列車から前記踏切までの距離を算出する、
請求項1に記載の無線通信システム。
【請求項3】
踏切の識別情報と当該踏切の位置情報とを紐付けして記憶した踏切位置データベースを備え、
前記地上装置は、前記踏切の識別情報を前記無線信号に含ませて送信し、
前記車上装置は、受信した前記無線信号から抽出した前記踏切の識別情報に紐付けされた前記踏切の位置情報を前記踏切位置データベースから取得し、前記踏切位置データベースから取得した前記踏切の位置情報に基づいて、前記列車から前記踏切までの距離を算出する、
請求項1に記載の無線通信システム。
【請求項4】
前記地上装置は、前記踏切の識別情報を前記無線信号に含ませて送信し、
前記車上装置は、前記列車がとるべき運行状態の判断結果とともに、受信した前記無線信号から抽出した異常が生じている前記踏切の識別情報を、前記列車の運転士に通知する、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の無線通信システム。
【請求項5】
前記地上装置は、前記踏切内に生じた異常の内容の情報を前記無線信号に含ませて送信し、
前記車上装置は、前記列車がとるべき運行状態の判断結果と、異常が生じている前記踏切の識別情報とともに、受信した前記無線信号から抽出した前記異常の内容の情報を、前記列車の運転士に通知する、
請求項4に記載の無線通信システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信システムに関するものであり、特に、踏切内での列車事故を防止する踏切防護用の無線通信システムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
踏切内での列車事故を防止する踏切防護用の無線通信システムの開発が進んでいる。例えば下記の特許文献1には、列車が踏切へ接近すると踏切装置が遮断機を下ろすと共に踏切内の状態を判別し、踏切内の異常を検知した場合に異常の発生を当該列車の運転士に通知する無線通信システムが開示されている。この無線通信システムによれば、列車の運転士は、踏切内での異常の発生をリアルタイムに知ることができ、前もって列車を減速させることで、当該踏切に到達するまでに確実に列車を停止させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平7-47959号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の無線通信システムは、列車の運転士に踏切内の異常の発生を通知するのみであるため、通知を受けた運転士は列車を停止させざるを得ない。しかし、異常の内容や踏切との位置関係によっては、列車を停止させるまでもなく徐行すれば足りるということも考えられる。過剰な列車の停止は大幅なダイヤの乱れを招き、運転士にも乗客にも負担をかけることになる。
【0005】
本開示は以上のような課題を解決するためになされたものであり、踏切内の異常発生時における過剰な列車の停止を減らすことができる無線通信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る無線通信システムは、踏切内の状態を示す無線信号を送信する地上装置と、列車に搭載され、前記無線信号を受信する車上装置と、を備え、前記地上装置は、前記踏切内に異常が生じているときは前記踏切内の状態が異常であることを示す前記無線信号を送信し、前記踏切内に異常がないときは前記踏切内の状態が正常であることを示す前記無線信号を送信し、前記車上装置は、受信した前記無線信号が前記踏切内の状態が異常であることを示す場合に、前記列車から前記踏切までの距離に基づいて、前記列車がとるべき運行状態を判断し、前記列車がとるべき運行状態の判断結果を前記列車の運転士に通知する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、地上装置が、踏切内の状態が異常であることを示す無線信号だけでなく、踏切内の状態が正常であることを示す無線信号も送信し、車上装置が、列車から異常が生じている踏切までの距離に基づいて、列車がとるべき運行状態を判断する。例えば、列車が異常の生じた踏切から離れており、列車を停止させる必要がないときに、自車の通常運行を続けたり、自車を徐行させたりするように判断することができる。よって、過剰な列車の停止を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施の形態1に係る無線通信システムの構成を示すブロック図である。
無線送信部の構成を示すブロック図である。
実施の形態2に係る無線通信システムの構成を示すブロック図である。
実施の形態3に係る無線通信システムの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1に係る無線通信システムの構成を示すブロック図である。当該無線通信システムは、踏切で発生した異常を無線で列車へ報知する踏切防護用の無線通信システムであり、踏切に設置される地上装置10と、列車の車両に搭載される車上装置20とから構成される。
【0010】
地上装置10は、踏切設備11、列車検知部12、踏切制御部13、異常報知部14、無線送信部15およびアンテナ16で構成される。
(【0011】以降は省略されています)

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