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公開番号2024048654
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-09
出願番号2022154682
出願日2022-09-28
発明の名称電力変換装置
出願人三菱電機株式会社
代理人弁理士法人ぱるも特許事務所
主分類H02M 7/48 20070101AFI20240402BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】ノイズを効果的に抑制するとともに、電力変換装置の小型化及び低コスト化を図る。
【解決手段】多層配線基板1001に設けられるとともに、第1の電源101の正極側に接続された第1ベタパターン201と、多層配線基板1001に設けられるとともに、第1の電源101の負極側に接続された第2ベタパターン202と、多層配線基板1001に設けられるとともに、第1の電源101とは絶縁された第2の電源102の負極側に接続された第3ベタパターン800を備え、第1ベタパターン201と第3ベタパターン800の少なくとも一部が多層配線基板1001の第1方向において重なるように配置されるとともに、第2ベタパターン202と第3ベタパターン800の少なくとも一部が多層配線基板1001の第1方向において重なるように配置される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1の電源の電力を複数のスイッチング素子により変換するとともに多層配線基板を備えた電力変換装置であって、
前記多層配線基板に設けられるとともに、前記第1の電源の正極側に接続された第1ベタパターンと、
前記多層配線基板に設けられるとともに、前記第1の電源の負極側に接続された第2ベタパターンと、
前記多層配線基板に設けられるとともに、前記第1の電源とは絶縁された第2の電源の負極側に接続された第3ベタパターンを備え、
前記第1ベタパターンと前記第3ベタパターンの少なくとも一部が前記多層配線基板の第1方向において重なるように配置されるとともに、
前記第2ベタパターンと前記第3ベタパターンの少なくとも一部が前記多層配線基板の第1方向において重なるように配置される電力変換装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記多層配線基板には発熱部品を実装するとともに、
前記発熱部品のうちの少なくとも一部の発熱部品の第1方向下側に位置する配線層において、前記第1ベタパターンと前記第3ベタパターンの少なくとも一部が前記多層配線基板の第1方向において重なるように配置されるとともに、
前記第2ベタパターンと前記第3ベタパターンの少なくとも一部が前記多層配線基板の第1方向において重なるように配置される請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項3】
前記多層配線基板を構成する物質の誘電率は、温度上昇に対して正の勾配を有する請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置。
【請求項4】
前記第1ベタパターンと前記第2ベタパターンを前記多層配線基板において異なる層に配置するとともに、前記第1ベタパターンと前記第2ベタパターンの間に前記第3ベタパターンを配置する請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置。
【請求項5】
前記第1ベタパターンと前記第3ベタパターンの少なくとも一部が前記多層配線基板の第1方向において重なるように配置されることによりYコンデンサを形成するとともに、
前記第2ベタパターンと前記第3ベタパターンの少なくとも一部が前記多層配線基板の第1方向において重なるように配置されることによりYコンデンサを形成する請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置。
【請求項6】
前記多層配線基板の第1方向における最上層部及び最下層部にそれぞれ前記第3ベタパターンを配置するとともに、最上層部に配置された前記第3ベタパターンと最下層部に配置された前記第3ベタパターンの間に前記第1ベタパターン及び前記第2ベタパターンを異なる層に配置した請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置。
【請求項7】
前記第1ベタパターン及び前記第2ベタパターンの少なくとも一部が前記多層配線基板の第1方向において重なるように配置されることによりXコンデンサを形成する請求項6に記載の電力変換装置。
【請求項8】
前記第3ベタパターンは前記電力変換装置の筐体に接地される請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置。
【請求項9】
前記第1の電源の正負極間に平滑コンデンサを設け、前記発熱部品は前記平滑コンデンサと並列に接続された放電抵抗である請求項2に記載の電力変換装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願は、電力変換装置に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
電力変換装置から発生するノイズを低減するために、ノーマルモード(ディファレンシャルモード)ノイズに対する対策としてアクロス・ザ・ラインコンデンサ(以下Xコンデンサと記載)を実装し、更にはコモンモードノイズに対する対策としてラインコンデンサ(以下Yコンデンサと記載)を実装することが一般的に行われている。
【0003】
従来技術として、P導体と、モジュールを搭載するアース導体の延設部との間に絶縁体を挟んで形成されるYコンデンサと、アース導体の延設部を基準にP導体の反対側に配置され、N導体とアース導体の延設部との間に絶縁体を挟んで形成されるYコンデンサとをフィルタ回路要素として構成したものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-219919号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の電力変換装置は、Yコンデンサを形成するために、正負両極のバスバーを延長し、更に絶縁体を必要としているため、電力変換装置が大型化するとともに、コストが増大するという問題がある。
また、Yコンデンサとして、積層セラミックコンデンサを多層配線基板に実装することも考えられるが、部品点数が増加してしまい、電力変換装置が大型化するとともに、コストが増加するという問題がある。
【0006】
本願は上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、ノイズを効果的に抑制するとともに、電力変換装置を小型化し、更にはコストを抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願に開示される電力変換装置は、第1の電源の電力を複数のスイッチング素子により変換するとともに多層配線基板を備えたものであって、
前記多層配線基板に設けられるとともに、前記第1の電源の正極側に接続された第1ベタパターンと、
前記多層配線基板に設けられるとともに、前記第1の電源の負極側に接続された第2ベタパターンと、
前記多層配線基板に設けられるとともに、前記第1の電源とは絶縁された第2の電源の負極側に接続された第3ベタパターンを備え、
前記第1ベタパターンと前記第3ベタパターンの少なくとも一部が前記多層配線基板の第1方向において重なるように配置されるとともに、
前記第2ベタパターンと前記第3ベタパターンの少なくとも一部が前記多層配線基板の第1方向において重なるように配置されるものである。
【発明の効果】
【0008】
本願に開示される電力変換装置によれば、ノイズを効果的に抑制するとともに、装置を小型化し、更にはコストを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施の形態1に係る電力変換装置の構成を示す回路図である。
実施の形態1に係る電力変換装置における多層配線基板部を示す側面断面図である。
実施の形態1に係る電力変換装置における多層配線基板部を示す平面図である。
実施の形態2に係る電力変換装置における多層配線基板部を示す側面断面図である。
実施の形態2に係る電力変換装置における多層配線基板部を示す平面図である。
実施の形態3に係る電力変換装置における多層配線基板部を示す側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施の形態1.
本実施の形態は、電力変換装置に関するものであり、例えば電動化車両に搭載される電力変換装置におけるノイズを低減するためのフィルタに関するものである。
図1は、実施の形態1に係る電力変換装置の構成を示す回路図である。図1に示すように、直流電源101から三相交流モータ500までの構成要素と、前記構成要素の一部を備えた多層配線基板1001により電力変換装置1000が構成されている。直流電源(第1の電源)101は正極側配線201と負極側配線202により平滑コンデンサ300に接続されている。そして平滑コンデンサ300の後段には、スイッチング素子401a、401bが直列接続されたU相アーム401、スイッチング素子402a、402bが直列接続されたV相アーム402、スイッチング素子403a、403bが直列接続されたW相アーム403からなる三相インバータ回路が接続され、三相インバータ回路の後段に三相交流モータ500が接続される。そして、U相アーム401~W相アーム403のスイッチング素子401a~403bを所定の順番でオン、オフ制御して、三相の交流電流を生成し、三相交流モータ500を駆動している。
(【0011】以降は省略されています)

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