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公開番号2024054733
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-17
出願番号2022161155
出願日2022-10-05
発明の名称空気調和システム
出願人三菱電機株式会社
代理人弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類F24F 11/79 20180101AFI20240410BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】人の下半身高さ以下の空間の温度を制御する精度を向上させることができる空気調和システムを提供する。
【解決手段】空気調和システムは、作業空間の上部に設けられ、作業空間に調和空気を送風する空気調和装置と、作業空間における人の下半身高さ以下の空間である第1ゾーンに設けられ、第1ゾーンの空気の温度を検出する第1環境センサと、を備えた。空気調和装置は、吸込口および吹出口が形成された筐体と、筐体に設けられ、吸込口から吸い込んだ空気と熱交換して調和空気を生成し、吹出口から風向を調整しながら調和空気を送風可能な空調機構と、を有する。第1ゾーンの温度に応じて、空調機構が送風する調和空気の風向が変更される。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項１】
作業空間の上部に設けられ、前記作業空間に調和空気を送風する空気調和装置と、
前記作業空間における人の下半身高さ以下の空間である第１ゾーンに設けられ、前記第１ゾーンの空気の温度を検出する第１環境センサと、
を備え、
前記空気調和装置は、
吸込口および吹出口が形成された筐体と、
前記筐体に設けられ、前記吸込口から吸い込んだ空気と熱交換して調和空気を生成し、前記吹出口から風向を調整しながら調和空気を送風可能な空調機構と、
を有し、
前記第１ゾーンの空気の温度に応じて、前記空調機構が送風する調和空気の風向が変更される空気調和システム。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
前記空気調和装置は、前記作業空間に温風を送風する暖房運転を行っているときに、設定された第１暖房温度よりも前記第１ゾーンの第１温度が低い場合に、調和空気の風向を変更して前記第１ゾーンへ向かって送風する請求項１に記載の空気調和システム。
【請求項３】
前記空気調和装置は、前記作業空間に冷風を送風する冷房運転を行っているときに、設定された第１冷房温度よりも前記第１ゾーンの第１温度が低い場合に、調和空気の風向を変更して前記作業空間の上部の領域へ向かって送風する請求項１に記載の空気調和システム。
【請求項４】
前記作業空間における前記第１ゾーンよりも上側の空間である第２ゾーンに設けられ、前記第２ゾーンの空気の温度を検出する第２環境センサ、
を更に備え、
前記空気調和装置は、前記冷房運転を行っているときに、設定された第２冷房温度よりも前記第２ゾーンの第２温度が低い場合に、前記吸込口から吸い込んだ空気と熱交換を行わずに送風する送風運転に切り換え、上下方向へのスイング運転によって送風する請求項３に記載の空気調和システム。
【請求項５】
前記第２環境センサは、人の下半身高さより高い位置であって人の頭頂部高さよりも低い位置に設けられる請求項４に記載の空気調和システム。
【請求項６】
前記空気調和装置の動作を制御する情報処理部と、
前記第１ゾーンに設けられ、前記第１環境センサが含まれる複数の第１群環境センサと、
を更に備え、
前記複数の第１群環境センサの各々は、前記第１ゾーンの空気の温度を検出し、
前記情報処理部は、前記複数の第１群環境センサがそれぞれ検出した複数の検出値に基づいて前記第１ゾーンの代表温度を演算し、前記代表温度を前記第１温度とする請求項２から請求項５のいずれか一項に記載の空気調和システム。
【請求項７】
前記第１環境センサは、前記作業空間に設置された椅子の座面の裏側または前記椅子の脚に取り付けられた請求項１に記載の空気調和システム。
【請求項８】
前記第１環境センサは、前記作業空間に設置された机における床を向く面または前記机の脚に取り付けられた請求項１に記載の空気調和システム。
【請求項９】
前記第１環境センサは、前記作業空間において床面の上を自走する機能を有する請求項１に記載の空気調和システム。
【請求項１０】
前記作業空間と外部空間との境界に設けられた窓の周囲の空間である第３ゾーンに設けられ、前記第３ゾーンの空気の温度を検出する第３環境センサ、
を更に備え、
前記第１ゾーンの空気の温度と前記第３ゾーンの空気の温度とに応じて、前記空調機構が送風する調和空気の風向が変更される請求項１に記載の空気調和システム。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、空気調和システムに関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１は、空気調和装置を開示する。当該空気調和装置の輻射温度検出手段によって、床面の輻射温度が検出される。空気調和装置は、検出された床面の輻射温度に基づいて調和空気の風量を調整し得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開平９－２９６９５３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、床面の輻射温度と付近の空気の温度とは必ずしも一致しない。このため、特許文献１に記載の空気調和装置において、人の足元等の下半身高さ以下の空間の温度がうまく制御されない可能性がある。
【０００５】
本開示は、上述の課題を解決するためになされた。本開示の目的は、人の下半身高さ以下の空間の温度を制御する精度を向上させることができる空気調和システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示に係る空気調和システムは、作業空間の上部に設けられ、作業空間に調和空気を送風する空気調和装置と、作業空間における人の下半身高さ以下の空間である第１ゾーンに設けられ、第１ゾーンの空気の温度を検出する第１環境センサと、を備えた。空気調和装置は、吸込口および吹出口が形成された筐体と、筐体に設けられ、吸込口から吸い込んだ空気と熱交換して調和空気を生成し、吹出口から風向を調整しながら調和空気を送風可能な空調機構と、を有する。第１ゾーンの空気の温度に応じて、空調機構が送風する調和空気の風向が変更される。
【発明の効果】
【０００７】
本開示によれば、人の下半身高さ以下の空間である第１ゾーンの空気の温度に応じて、空調機構が送風する調和空気の風向が変更される。このため、人の下半身高さ以下の空間の温度を制御する精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
実施の形態１における空気調和システムが設けられた作業空間の構成を模式的に示す側面図である。
実施の形態１における空気調和装置の室内機の斜視図である。
実施の形態１における空気調和システムの要部のハードウェア構成の概要を示す図である。
実施の形態１における空気調和装置の制御系統の構成を示すブロック図である。
実施の形態１における空気調和システムが設けられた作業空間の構成を模式的に示す側面図である。
実施の形態１における空気調和システムが設けられた作業空間の構成を模式的に示す側面図である。
実施の形態２における空気調和システムが設けられた作業空間の構成を模式的に示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
本開示を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には同一の符号が付される。当該部分の重複説明は適宜に簡略化ないし省略される。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。本発明には、その趣旨を逸脱しない範囲において、以下の各実施の形態によって開示される構成の種々の変形および組み合わせが含まれ得る。
【００１０】
実施の形態１．
図１は実施の形態１における空気調和システムが設けられた作業空間の構成を模式的に示す側面図である。図２は実施の形態１における空気調和装置の室内機の斜視図である。図３は実施の形態１における空気調和システムの要部のハードウェア構成の概要を示す図である。図４は実施の形態１における空気調和装置の制御系統の構成を示すブロック図である。図５と図６とは実施の形態１における空気調和システムが設けられた作業空間の構成を模式的に示す側面図である。
（【００１１】以降は省略されています）

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