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公開番号2024057736
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022164592
出願日2022-10-13
発明の名称エレベータ用巻上機および油分漏れ検知装置
出願人三菱電機ビルソリューションズ株式会社,三菱電機株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B66B 5/02 20060101AFI20240418BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】エレベータ用巻上機1の軸受から流出した油分がブレーキディスク11に付着する前に油分漏れを定量的に検知する。
【解決手段】本開示に係るエレベータ用巻上機1は、軸受台5に固定された一対の軸受と、一対の軸受に回転可能に支持された回転軸4と、回転軸4と一体に回転するように回転軸4の軸周りに固定された綱車3と、綱車3の軸方向の一方側に固定されたブレーキディスク11と、ブレーキディスク11が綱車3に固定された部分を除く綱車3の軸方向の一方側の側面、または綱車3の軸方向の一方側の側面と一対の軸受との間の回転軸4の露出面を第一接触面として、綱車3の回転時に摩擦測定部材を第一接触面に接触させて摩擦力を測定する摩擦測定部13とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
軸受台に固定された一対の軸受と、
前記一対の軸受に回転可能に支持された回転軸と、
前記回転軸と一体に回転するように前記回転軸の軸周りに固定された綱車と、
前記綱車の軸方向の一方側に固定されたブレーキディスクと、
前記ブレーキディスクが前記綱車に固定された部分を除く前記綱車の軸方向の一方側の側面、または前記綱車の軸方向の一方側の側面と前記一対の軸受との間の前記回転軸の露出面を第一接触面として、前記綱車の回転時に摩擦測定部材を前記第一接触面に接触させて摩擦力を測定する摩擦測定部と、
を備えたエレベータ用巻上機。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記摩擦測定部は、さらに、
記綱車の軸方向の他方側の側面、または前記綱車の軸方向の他方側の側面と前記一対の軸受との間の前記回転軸の露出面を第二接触面として、前記綱車の回転時に摩擦測定部材を前記第二接触面に接触させて摩擦力を測定する
請求項1に記載のエレベータ用巻上機。
【請求項3】
前記軸受台または前記軸受に前記摩擦測定部を取り付ける取付部を備えた
請求項1または2に記載のエレベータ用巻上機。
【請求項4】
前記摩擦測定部は、
前記摩擦測定部材を前記第一接触面または前記第二接触面に押し付ける弾性部材と、
前記弾性部材の押し付ける力に抗して、前記第一接触面または前記第二接触面から前記摩擦測定部材を離れる向きに吸引する電磁石と、
を備えた請求項1または2に記載のエレベータ用巻上機。
【請求項5】
前記摩擦測定部は、
前記取付部に取り付けられ、前記第一接触面または前記第二接触面に摺動可能に支持される前記摩擦測定部材を備え、
前記綱車の回転時に、前記摩擦測定部材を前記第一接触面または前記第二接触面に摺動させたときの摩擦力を測定する
請求項3に記載のエレベータ用巻上機。
【請求項6】
前記摩擦測定部は、
前記摩擦測定部材の後端側を挟んで対向して設けられ、前記摩擦測定部材から押される荷重を検出する一対の検出器を備え、
前記一対の検出器は、前記摩擦測定部材を前記第一接触面または第二接触面に摺動させるときに前記摩擦測定部材の後端側と接触し、前記摩擦測定部材から加わる荷重を検出する
請求項1または2に記載のエレベータ用巻上機。
【請求項7】
請求項1または2に記載のエレベータ用巻上機に接続される油分漏れ検知装置であって、
前記エレベータ用巻上機の摩擦測定部から出力された摩擦力と基準値となる摩擦力を比較し、軸受から流出した油分の付着の有無を判定する判定部を備える
油分漏れ検知装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、エレベータ用巻上機および油分漏れ検知装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
エレベータ用巻上機において、軸受に供給されたグリスから分離した油分が流出した場合、流出した油分がブレーキディスクに付着し、ブレーキトルクが低下する可能性がある。このため、ブレーキディスクに油分が付着する前に、軸受からの油分の流出を検知するエレベータ用巻上機が提案されている。
【0003】
従来のエレベータ用巻上機では、軸受を支持する軸受ブラケットの外側に軸受から流出した油分を逃がすための案内部を設け、案内部に備えた排出溝を水平方向に横断するようにカセットが挿入されている。カセット内には油分の流出の有無を検知する検知部材として綿が設けられ、綿に油分が浸込むことによる綿の変色を確認することで油分の有無を検知する。(例えば、特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-067522号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した従来の技術では、軸受から流出した油分の有無を綿の色の変化具合から検査者の目視で判断しなければならず、判断が検査者の主観や経験に依存してしまう。このため、油分漏れを客観的に評価して監視することができず、軸受から流出した油分がディスクブレーキに付着する前に油分漏れを的確に検知することができないという課題があった。
【0006】
本開示は上記の課題を解決するためになされたものであり、エレベータ用巻上機の軸受から流出した油分がディスクブレーキに付着する前に、軸受から流出した油分を定量的に検知することを目的としている。
【0007】
本開示に係るエレベータ用巻上機は、軸受台に固定された一対の軸受と、一対の軸受に回転可能に支持された回転軸と、回転軸と一体に回転するように回転軸の軸周りに固定された綱車と、綱車の軸方向の一方側に固定されたブレーキディスクと、ブレーキディスクが綱車に固定された部分を除く綱車の軸方向の一方側の側面、または綱車の軸方向の一方側の側面と一対の軸受との間の回転軸の露出面を第一接触面として、綱車の回転時に摩擦測定部材を第一接触面に接触させて摩擦力を測定する摩擦測定部とを備える。
【0008】
また、本開示に係る油分漏れ検知装置は、エレベータ用巻上機に接続され、エレベータ用巻上機の摩擦測定部から出力された摩擦力と基準値となる摩擦力を比較し、軸受から流出した油分の付着の有無を判定する判定部を備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、エレベータ用巻上機の軸受から流出した油分がディスクブレーキに付着する前に、軸受から流出した油分を定量的に検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施の形態1におけるエレベータ用巻上機を示すy-z平面をx軸正方向から見た側断面図である。
実施の形態1における測定時の摩擦測定部を示すy-z平面をx軸正方向から見た側断面図である。
実施の形態1における非測定時の摩擦測定部を示すy-z平面をx軸正方向から見た側断面図である。
実施の形態1における測定時の摩擦測定部を示すx-z平面をy軸負方向から見た図である。
実施の形態1における測定時の摩擦測定部の測定部分を示すx-z平面をy軸負方向から見た図である。
実施の形態1におけるエレベータ用巻上機および油分漏れ検知装置の構成を示すブロック図である。
実施の形態1における油分漏れ検知装置のハードウェア構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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