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公開番号2023050286
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-04-11
出願番号2021160321
出願日2021-09-30
発明の名称ローダ
出願人有限会社矢島製作所
代理人個人
主分類B66F 9/06 20060101AFI20230404BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】床にレール状溝を有する貨物専用車両や倉庫等の床面に置かれたパレットに積載された荷物に対して、車両等の後方の開口部側でも、車両荷台の奥側でも操作ロッドを使って荷物を荷台床の床面より持ち上げて、前へ押すことで移動させる作業ができ、かつ操作ロッドを操作する際に嵌合が途中で外れることがなく、構造が簡単で確実に荷受部材を台車に対して昇降させることができるローダを提供する。
【解決手段】ローダは、両側壁の内側に走行ローラと昇降用ローラとが同軸に装着された複数のローラ組が設けられ、荷台床の床面に形成された溝状のレールに沿って走行可能な台車と、上面と両側壁とからなるコ字形断面を有し、内側に複数の昇降用ローラに当接し移動可能な逆V形の傾斜面を有する複数の昇降用傾斜カムが設けられ、複数の昇降用傾斜カムを介して台車に載設される荷受部材と、荷受部材の両端側にそれぞれ連結されて荷受部材を台車に対して昇降させる1対の昇降駆動機構とを備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
両側壁の内側に走行ローラと昇降用ローラとが同軸に装着された複数のローラ組が設けられ、荷台床の床面に形成された溝状のレールに沿って走行可能な台車と、
上面と両側壁とからなるコ字形断面を有し、内側に前記複数の昇降用ローラに当接し移動可能な逆V形の傾斜面を有する複数の昇降用傾斜カムが設けられ、前記複数の昇降用傾斜カムを介して前記台車に載設される荷受部材と、
前記荷受部材の両端側にそれぞれ連結されて前記荷受部材を前記台車に対して昇降させる1対の昇降駆動機構とを備えていることを特徴とするローダ。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記1対の昇降駆動機構の各々は、一端側に挿嵌凹部が形成され、前記荷受部材の上面に設けられた開口から露出する嵌挿穴を有し、外部からの力によって他端側の回動軸を中心に回動可能なクランク部材と、一端が嵌挿穴を有し、かつ前記挿嵌凹部に挿脱可能に形成され、他端が連結用軸穴を有する連結片と、一端が前記連結片の他端に回動自在に連結され、他端が前記荷受部材に回動可能に連結されたリンク部材とを備え、
前記クランク部材の前記回動軸の両端は、前記台車の両側壁に装着されていることを特徴とする請求項1に記載のローダ。
【請求項3】
挿入部が前記昇降駆動機構の前記嵌挿穴に嵌接可能な操作ロッドをさらに備えており、該操作ロッドは前記挿入部が前記クランク部材及び前記連結片の前記嵌挿穴に嵌接された状態で後方へ引っ張られることにより前記クランク部材及び前記連結片を回動させることにより、前記荷受部材を後方へ移動させると共に、上昇させるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載のローダ。
【請求項4】
外周面が前記荷受部材の両側壁の表面から露出するように前記台車に装着された少なくとも1対のガイドローラをさらに備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のローダ。
【請求項5】
前記荷受部材の上面の内側に設けられ、長手方向に対向する1対の傾斜面を有する係合部材と、前記台車の両側壁に渡って装着された連結ピンとから構成され、前記荷受部材と前記台車と連結する連結機構をさらに備え、
前記操作ロッドの操作により前記荷受部材を上昇させる際に、前記連結ピンが前記係合部材の傾斜面に沿って移動可能するように構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のローダ。
【請求項6】
前記複数のローラ組の各々は、1対の走行ローラと、該1対の走行ローラの間に配置されて前記1対の走行ローラの径より小さい径を有する昇降用ローラとから構成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のローダ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、床にレール状溝を有する貨物専用車両や倉庫等の床面に置かれた荷物、例えばパレットに積載された荷物を移動するためのローダに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
貨物専用車両や倉庫などの荷台床に配置してある互いに平行な対のローダ用溝に差し入れ、荷受部(積載部)の昇降動作を通じて荷台床上の荷物を所定位置まで移動して格納する積み込みのため、及び格納位置から荷物を移動し外部に運び出す積み出しのために用いるローダは公知である(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載されたローダは、ローダ本体と作動装置とを具備しており、ローダ本体は、下側に位置しているローラフレームと、上側に位置しているローダベースと、ローラフレームとローダベースとの間に配置されたベースガイドとを備えている。ローダ本体は、その上面で荷物を積載した状態(荷受状態)で車両などの荷台床内に設けられているレール内を走行し、荷物の格納位置まで移動することができる。作動装置は、ローダベースの後端部側に配置されたローダベースを昇降動作させるための作動装置本体と、この作動装置を動作させるための操作棒とからなる。
【0004】
この種のローダは以下のように操作される。貨物専用車両や倉庫等において、床面に置かれた荷物を移動する際には、1対のローダ本体を荷物の下に設置された1対のローダ用レール溝内にそれぞれ差し入れる。また、1対のローダ本体が1対のローダ用レール溝内にあらかじめ収められている際には、荷物を1対のローダ本体が存在するレール溝上に載置する。次いで、1対の操作棒(操作ロッド)の挿入部をローダの作動装置の作動体の操作孔内にそれぞれ差し込み、これら1対の操作ロッドをギアシャフトを支点として後方側に倒すと、ローダベース及びベースガイドが後方へ引っ張られ、荷受部が荷台床の床面より徐々に上昇する。これにより、荷受部上に積載されている荷物は押し上げられ床面を離れる。次いで、両操作ロッドを所定角度倒した荷受状態のまま、手押し車のようにローダ本体をレール上を前進させ、荷物を格納位置に移動をさせる。これら操作ロッドを前方側に起こし、垂直状態に戻せば、荷受部は降下し、最終的にレール溝内に納まる。その後、垂直の状態にある両操作ロッドを持って、ローダ本体をレールに沿って後退させ、両操作ロッドをローダ本体からそれぞれ取り外す。
【0005】
しかし、特許文献1に記載されているごとき従来のローダは、貨物専用車両等の荷台床にある荷物を積み込み、又は格納位置から荷物を移動し外部に運び出す際に、車両後方の開口部からローダを荷台床のローダ用溝に挿入し、操作ロッドを後方へ引っ張ることで、荷受部が荷台床の床面より上昇させ、前へ又は後ろへ運びするため、特に車両後方の開口部付近の荷物を後ろへ運び出す場合、作業者が車両等の荷台から落ちる危険性があった。また、荷物を外部に運び出す際に後向きで荷物を引っ張ることしかできないため、作業性が悪いという問題点があった。また、車両後方の開口部側でも、車両荷台の奥側でも操作ロッドを使っても荷物を荷台床の床面より持ち上げて、前へ押すことで移動させる作業ができるローダが要望されている。
【0006】
これらの課題を解決するために、本出願人は、台車の両端側にそれぞれ連結されて荷受部材を台車に対して昇降させる1対の昇降駆動機構を備えるローダ(図8及び図9参照)を提案した(PCT/JP2021/022567)。
【0007】
図8及び図9に示すローダ1において、1対の昇降駆動機構の各々は、クランク部材31Aと、リンク部材32Aとを備えている。クランク部材31Aは、操作ロッド40の嵌挿穴31aが設けられた上部部材31A

と、この上部部材31A

を支持する下部部材31A

と、上部部材31A

と下部部材31A

とを、リンク部材32Aが連結される側において回動自在に係合する係合回動軸36Aとから構成される。
【0008】
上部部材31A

及び下部部材31A

の自由端側には、それぞれ回動軸33Aの上半円部と下半円部が嵌入可能な凹部31c及び31dが形成されている。下部部材31A

にも嵌挿穴31aが設けられており、操作ロッド40の挿入部41が下部部材31A

の嵌挿穴31a内に嵌入可能である。
【0009】
操作ロッド40で一端側の昇降駆動機構30Aの引き起こし操作を行う際に、上部部材31A

及び下部部材31A

の凹部31c及び31dが回動軸33の上半円部及び下半円部に嵌合し(図9(A)参照)、クランク部材31Aが回動軸33Aを中心に回動することで、台車10Aを後方へ移動させることができる。
【0010】
一方、操作されていない側のクランク部材31Aが台車10Aの移動と共に引っ張られて回動軸33Aがこれらの凹部31c及び31dから離脱するように構成されている(図9(B)参照)。これにより、台車10Aが操作される側に引っ張られると共に、荷受部材20Aが上昇するようになり、パレットが床面より高い位置に持ち上げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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