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公開番号2023145887
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-10-12
出願番号2022052780
出願日2022-03-29
発明の名称フォークリフト
出願人株式会社豊田自動織機
代理人
主分類B66F 9/08 20060101AFI20231004BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】フルフリー3段マストにおけるリフトチェーンの伸びによるストッパ機構の損傷防止を可能とするフォークリフトの提供にある。
【解決手段】アウタマスト19と、アウタマスト19に対して昇降可能なミドルマスト20と、ミドルマスト20に対して昇降可能なインナマスト21と、インナマスト21に対して昇降可能なリフトブラケット23と、ミドルマスト20をアウタマスト19に対して昇降するリヤリフトシリンダ36と、アウタマスト19とインナマスト21とに連結され、リヤリフトシリンダ36の伸縮によりインナマスト21を昇降させるリフトチェーン32と、ミドルマスト20に対するインナマスト21を係止するストッパ機構50と、を有するフォークリフト10において、ストッパ機構50は、ストッパ部およびストッパ部が係止される被ストッパ部を備え、ストッパ部と被ストッパ部との係止状態を検出するストッパ検出器を有した。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
一対のアウタマストと、
前記一対のアウタマストに対して昇降可能な一対のミドルマストと、
前記一対のミドルマストに対して昇降可能な一対のインナマストと、
前記一対のインナマストに対して昇降可能なリフトブラケットと、
前記一対のミドルマストを前記一対のアウタマストに対して昇降するリヤリフトシリンダと、
前記一対のミドルマストを介して前記一対のアウタマストと前記一対のインナマストとに連結され、前記リヤリフトシリンダの伸縮により前記一対のインナマストを昇降させるリフトチェーンと、
前記一対のミドルマストに対する前記一対のインナマストを係止するストッパ機構と、を有するフォークリフトにおいて、
前記ストッパ機構は、ストッパ部および前記ストッパ部が係止される被ストッパ部を備え、
前記ストッパ部と前記被ストッパ部との係止状態を検出するストッパ検出器を有することを特徴とするフォークリフト。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記リフトチェーンを前記アウタマストに固定するチェーンアンカボルトを備え、
前記ストッパ検出器は、前記チェーンアンカボルトの歪を検出する歪検出センサであることを特徴とする請求項1記載のフォークリフト。
【請求項3】
前記ストッパ検出器は、前記ストッパ部と前記被ストッパ部との係止状態を物理的に検出するリミットスイッチ又は感圧素子であることを特徴とする請求項1記載のフォークリフト。
【請求項4】
前記一対のミドルマストの下部を連結するミドルロアビームと、
前記一対のインナマストの下部を連結するインナロアビームと、を有し、
前記ストッパ部は、前記インナロアビームに備えられ、
前記被ストッパ部は、前記ミドルロアビームに備えられていることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項記載のフォークリフト。
【請求項5】
前記ストッパ検出器が、前記ストッパ部と前記被ストッパ部との係止状態を検出したとき、警告を発生するように制御するコントローラと、を備えることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項記載のフォークリフト。
【請求項6】
前記一対のミドルマストの揚高を検出する揚高センサを備え、
前記コントローラは、前記揚高センサの検出により前記リヤリフトシリンダの伸縮状態を判別することを特徴とする請求項5記載のフォークリフト。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、フォークリフトに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
フォークリフトには、フルフリー3段マストの荷役装置を備えるものが知られている。このフルフリー3段マストは、アウタマストと、ミドルマストと、インナマストと、ミドルマストを昇降するリヤリフトシリンダと、リフトブラケットを昇降するフロントリフトシリンダと、を有している。また、フルフリー3段マストは、アウタマストとインナマストに連結されるリヤリフトチェーンと、インナマストとリフトブラケットとに連結されるフロントリフトチェーンと、を有する。インナマストに備えられたストッパ部とミドルマストに備えられ、ストッパ部が係止される被ストッパ部とを有するストッパ機構が備えられている場合がある。ストッパ機構は、リヤリフトチェーンが経年使用により伸びてもインナマストがミドルマストから抜け落ちないようにするために設けられている。
【0003】
ところで、リフトチェーンの緩みによるフォークの自由落下を防止し、衝撃による機器の損傷を防止する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1に開示されたフォークリフトには、フォークリフトの車体前方に荷支持具が上下動するマスト装置が立設されている。マスト装置は一対の固定マストと昇降マストにより構成され、固定マストに固定したチェーン装着用ブラケットには穴が形成され、穴にリフトチェーンの一端を連結するアンカーボルトが貫通挿入されている。チェーン装着用ブラケットの下面から下方に突出するアンカーボルトの下端に挿入固定する下部板材とアンカーボルトのブラケットの近傍に挿入する上部板材との間において、アンカーボルトの外周にコイルバネが挿入されている。ブラケットと荷役支持具とにリフトチェーンの両端を固定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-265191号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のフルフリー3段マストを備えるフォークリフトでは、リフトチェーンが伸びてもストッパ部と被ストッパ部とが係止され、インナマストはミドルマストから抜け落ちない。しかしながら、ストッパ部と被ストッパ部とが係止される状態になってもフォークリフトを継続して稼働させると、ストッパ部が疲労破壊されるおそれがある。一方、特許文献1に開示された技術は、コイルばねを用いてリフトチェーンの緩みによる衝撃を単に緩和する技術に過ぎない。
【0006】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、フルフリー3段マストにおけるリフトチェーンの伸びによるストッパ機構の損傷防止を可能とするフォークリフトの提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明は、一対のアウタマストと、前記一対のアウタマストに対して昇降可能な一対のミドルマストと、前記一対のミドルマストに対して昇降可能な一対のインナマストと、前記一対のインナマストに対して昇降可能なリフトブラケットと、前記一対のミドルマストを前記一対のアウタマストに対して昇降するリヤリフトシリンダと、前記一対のミドルマストを介して前記一対のアウタマストと前記一対のインナマストとに連結され、前記リヤリフトシリンダの伸縮により前記一対のインナマストを昇降させるリフトチェーンと、前記一対のミドルマストに対する前記一対のインナマストを係止するストッパ機構と、を有するフォークリフトにおいて、前記ストッパ機構は、ストッパ部および前記ストッパ部が係止される被ストッパ部を備え、前記ストッパ部と前記被ストッパ部との係止状態を検出するストッパ検出器を有することを特徴とする。
【0008】
本発明では、リフトチェーンの伸びにより、ストッパ部が被ストッパ部に係止されたり、係止されたりしそうになると、ストッパ検出器は、ストッパ部と被ストッパ部との係止状態を検出する。したがって、フォークリフトのオペレータは、ストッパ検出器の検出によりストッパ部と被ストッパ部との係止状態を検出されることを把握できる。なお、ストッパ部と被ストッパ部との係止状態とは、ストッパ部が被ストッパ部に係止された状態のほか、ストッパ部が被ストッパ部に係止されそうな状態を含む。
【0009】
また、上記のフォークリフトにおいて、前記リフトチェーンを前記アウタマストに固定するチェーンアンカボルトを備え、前記ストッパ検出器は、前記チェーンアンカボルトの歪を検出する歪検出センサである構成としてもよい。
この場合、ストッパ部が被ストッパ部に係止されない状態では、少なくともインナマストおよびフロントシリンダの重量がリフトチェーンの張力に反映されるので、歪ゲージ又はロードセルは、チェーンアンカボルトの歪が大きい値を示す。一方、ストッパ部が被ストッパ部に係止されるとインナマストおよびフロントシリンダの重量がリフトチェーンの張力に反映されなくなる。このため、歪ゲージ又はロードセルが示す値は小さくなり、ストッパ部が被ストッパ部に係止された係止状態を検出できる。つまり、オペレータは、チェーンアンカボルトの歪によってストッパ部が被ストッパ部に係止されたことを間接的に把握することができる。
【0010】
また、上記のフォークリフトにおいて、前記ストッパ検出器は、前記ストッパ部と前記被ストッパ部との係止を物理的に検出するリミットスイッチ又は感圧素子である構成としてもよい。
この場合、リミットスイッチ又は感圧素子がストッパ部と被ストッパ部との係止を物理的に検出することができるので、オペレータは、ストッパ部が被ストッパ部に係止されたことを確実に把握することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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