TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2023063084
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-09
出願番号2021173366
出願日2021-10-22
発明の名称吊り具
出願人大裕株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B66C 1/66 20060101AFI20230427BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】手作業で吊上対象物への吊り具の挿入、及び、吊上対象物からの吊り具の取り外し可能であり、吊上対象物への着脱が容易な吊り具を提供する。
【解決手段】吊り具100は、第1連結軸51によって回転可能に支持される第1リンク部材1及び第2リンク部材2と、第2連結軸52によって第1リンク部材1に回転可能に支持される第3リンク部材3と、第3連結軸53によって第2リンク部材2に回転可能に支持されるとともに第4連結軸54によって第3リンク部材3に回転可能に支持される第4リンク部材4と、を有する。第3リンク部材3は第1フック部31を有する。第4リンク部材4は第2フック部41を有する。第1フック部31は、第1フック部31を第2フック部41方向に押圧可能な第1把持部32を有する。第2フック部41は、第2フック部41を第1フック部31方向に押圧可能な第2把持部42を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
吊上装置に取り付けて用いられ、吊上対象物を吊り上げるために前記吊上対象物に脱着される吊り具であって、
前記吊上装置に取り付けられる連結部材と、
第1連結軸によって前記連結部材に一端部が回転可能に支持される第1リンク部材及び第2リンク部材と、
前記第1連結軸と平行に位置する第2連結軸によって前記第1リンク部材の他端部に一端部が回転可能に支持される第3リンク部材と、
前記第1連結軸と平行に位置する第3連結軸によって前記第2リンク部材の他端部に一端部が回転可能に支持される第4リンク部材と、を有し、
前記第1連結軸と平行に位置する第4連結軸によって前記第3リンク部材の他端部と第4リンク部材の他端部とが回転可能に連結され、
前記第3リンク部材と前記第4リンク部材とは、前記第1連結軸の軸線と前記第4連結軸の軸線とに直交する仮想線に対して互いに線対称になるように位置し、
前記第3リンク部材は、
前記第2連結軸と前記第3連結軸とが前記仮想線を挟んで位置する状態において、他端部に前記第1連結軸の軸線方向に見て前記仮想線よりも前記第2連結軸側であって前記第2連結軸から離れる方向に延びる第1フック部を有し、
前記第4リンク部材は、
前記第2連結軸と前記第3連結軸とが前記仮想線を挟んで位置する状態において、他端部に前記第1連結軸の軸線方向に見て前記仮想線よりも前記第3連結軸側であって前記第3連結軸から離れる方向に延びる第2フック部を有し、
前記第1フック部は、
前記第1連結軸の軸線方向に見て前記第2連結軸側に突出し、前記第1フック部を前記第2フック部に向かって押圧可能な第1把持部と、前記第1把持部よりも先端側に前記吊上対象物を保持する第1凸部とを有し、
前記第2フック部は、
前記第1連結軸の軸線方向に見て前記第3連結軸側に突出し、前記第2フック部を前記第1フック部に向かって押圧可能な第2把持部と、前記第2把持部よりも先端側に前記吊上対象物を保持する第2凸部とを有する、吊り具。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
請求項1に記載の吊り具において、
前記第3リンク部材及び第4リンク部材とは、
前記第1連結軸の軸線方向に見て、前記第1凸部または前記第2凸部の一方の全てが他方に重なる位置に回転可能である、吊り具。
【請求項3】
請求項2に記載の吊り具において、
少なくとも、前記第1凸部と前記第2凸部とのうち、一方の全てが他方に重なる状態まで前記第1フック部と前記第2フック部とが前記第4連結軸を回転軸として回転した際、
前記第1把持部は、
前記第1連結軸の軸線方向に見て、前記第1凸部よりも前記第2連結軸側に突出し、
前記第2把持部は、
前記第1連結軸の軸線方向に見て、前記第2凸部よりも前記第3連結軸側に突出している、吊り具。
【請求項4】
請求項2または3に記載の吊り具において、
前記第1凸部と前記第2凸部とのうち、一方の全てが他方に重なる状態まで前記第1フック部と前記第2フック部とが前記第4連結軸を回転軸として回転した際、前記第1フック部に対する前記第2フック部の回転を規制するストッパを備える、吊り具。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載の吊り具において、
前記第2連結軸及び前記第3連結軸に取り付けられ、前記第2連結軸と前記第3連結軸とを近づける方向に付勢する弾性部材、又は、前記第1連結軸及び前記第4連結軸に取り付けられ、前記第1連結軸と前記第4連結軸とを離す方向に付勢する弾性部材を有する、吊り具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、クレーン等の吊上装置に取り付けられ、吊上対象物の吊り上げのため吊上対象物に脱着される吊り具に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
クレーンを用いて重量物を運ぶ場合、クレーンのワイヤーに取り付けられた吊り具を介して重量物である吊上対象物が吊り下げられる。このような吊り具において、クレーンが吊上対象物を吊り上げる力を利用して前記吊上対象物を引っかける吊り具がある。前記吊り具は、先端が吊上対象物の吊り上げ用孔内に位置する状態において、クレーンが吊り具を吊り上げた際、リンク機構によって吊り具の先端同士が離れる方向に移動する。移動した前記吊り具の先端は、吊上対象物の吊り上げ用孔内において吊上対象物に引っかかる。このような吊り具において、吊り具の先端を、手動で操作可能な吊上装置の一例が特許文献1に記載されている。
【0003】
特許文献1には、線材が巻回される縦筒状の巻胴部を有する巻枠を吊り上げる吊上げ装置が記載されている。具体的に、特許文献1に開示の吊上げ装置は、X字状に枢着連結された一対の弧状片を有する。両弧状片の各下端部には、巻枠の開口の突縁部に係合する係止部を有する。また、それぞれ前記両弧状片の上端部には、上部リンク片の一端部が回転可能に連結される。同様に、前記上部リンク片同士の他端部が回転可能に連結される。2つの弧状片及び2つの上部リンク片によるリンク機構によって、吊上げ装置が吊り上げられると、2つ弧状片の下端部の間隔が大きくなる。これにより、脱落せずに巻枠が吊上げられる。さらに、前記吊上装置は、2つの弧状片の下端部の間隔を狭くするための指掛け部を有している。前記吊上装置は、指掛け部外側へ引っ張ることによって、両弧状片の各下端部を近づけることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-212090号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示の吊上装置は、前記巻枠に引っかける場合、それぞれの前記弧状片に設けられた前記指掛け部の両方を作業者が両手で引っ張る必要がある。つまり、作業者は、両手で前記指掛け部を引っ張りながら前記吊上装置の下端部を前記巻枠に挿入可能な位置に調整しなければならない。従って、前記吊り具の下端部に対して前記吊上対象物における吊り具挿入用の孔等が小さい場合、前記吊り具挿入用の孔等に前記吊り具の下端部を挿入する操作が煩雑であった。
【0006】
本発明は、容易に吊上対象物に着脱することができ、且つ、吊り上げ操作によって前記吊上対象物を保持する力を前記吊上対象物に加えることができる吊り具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施の一形態に係る吊り具は、吊上装置に取り付けて用いられ、吊上対象物を吊り上げるために前記吊上対象物に脱着される吊り具である。前記吊り具は、連結部材、第1リンク部材、第2リンク部材、第3リンク部材、及び、第4リンク部材を有する。前記連結部材は、前記吊上装置に取り付けられる。前記第1リンク部材及び前記第2リンク部材は、第1連結軸によって前記連結部材に一端部が回転可能に支持される。前記第3リンク部材は、前記第1連結軸と平行に位置する第2連結軸によって前記第1リンク部材の他端部に一端部が回転可能に支持される。前記第4リンク部材は、前記第1連結軸と平行に位置する第3連結軸によって前記第2リンク部材の他端部に一端部が回転可能に支持される。前記第1連結軸と平行に位置する第4連結軸によって、前記第3リンク部材の他端部と第4リンク部材の他端部とが回転可能に連結される。
【0008】
前記第3リンク部材と前記第4リンク部材とは、前記第1連結軸の軸線と前記第4連結軸の軸線とに直交する仮想線に対して互いに線対称になるように位置する。前記第3リンク部材は、前記第2連結軸と前記第3連結軸とが前記仮想線を挟んで位置する状態において、他端部に前記第1連結軸の軸線方向に見て前記仮想線よりも前記第2連結軸側であって前記第2連結軸から離れる方向に延びる第1フック部を有する。前記第4リンク部材は、前記第2連結軸と前記第3連結軸とが前記仮想線を挟んで位置する状態において、他端部に前記第1連結軸の軸線方向に見て前記仮想線よりも前記第3連結軸側であって前記第3連結軸から離れる方向に延びる第2フック部を有する。前記第1フック部は、前記第1連結軸の軸線方向に見て前記第2連結軸側に突出し、前記第1フック部を前記第2フック部に向かって押圧可能な第1把持部と、前記第1把持部よりも先端側に前記吊上対象物を保持する第1凸部とを有する。前記第2フック部は、前記第1連結軸の軸線方向に見て前記第3連結軸側に突出し、前記第2フック部を前記第1フック部に向かって押圧可能な第2把持部と、前記第2把持部よりも先端側に前記吊上対象物を保持する第2凸部とを有する。
【発明の効果】
【0009】
第1把持部及び第2把持部を互いに近づける方向に押圧することにより、第1フック部及び第2フック部が第4連結軸を回転軸として互いに近づく方向に回転する。これにより、前記吊り具は、第1把持部と第2把持部を片手で把持するだけで、第1フック部及び第2フック部を容易に吊上対象物に挿入着脱することができる。また、前記吊り具は、前記第1連結軸を回転軸とする前記第1リンク部材及び前記第2リンク部材の回転により、前記第3リンク部材及び前記第4リンク部材が前記第4連結軸を回転軸として互いに近づく方向に回転する。これに伴い、前記第3リンク部材及び前記第4リンク部材が有する前記第1フック部及び前記第2フック部は、前記第4連結軸を回転軸として互いに離れる方向に回転する。これにより、吊り上げ操作によって吊上対象物を吊り上げた状態で保持する力を前記吊上対象物に加えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、実施形態に係る吊り具を軸線方向から見た図である。
図2は、図1に示す吊り具を右側から見た図である。
図3は、実施形態に係る吊り具の一例を示す図である。
図4は、実施形態に係る吊り具の一例を示す図である。
図5は、実施形態に係る吊り具の一例を示す図である。
図6は、実施形態に係る吊り具の一例を示す図である。
図7は、吊上対象物の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
高低間移動補助装置
8か月前
ユニパルス株式会社
吊具
2か月前
ユニパルス株式会社
吊具
2か月前
ユニパルス株式会社
吊具装置
9か月前
ユニパルス株式会社
吊具装置
9か月前
個人
吊りバケット装置
4か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
8日前
株式会社豊田自動織機
産業車両
8か月前
株式会社フジタ
昇降装置
7か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
1か月前
株式会社豊田自動織機
産業車両
5か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
22日前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
4か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
4か月前
ユニパルス株式会社
荷役助力装置
7か月前
株式会社アイセイ
搬送装置
6か月前
株式会社北川鉄工所
吊荷制御方法
1か月前
有限会社矢島製作所
ローダ
9か月前
ユニパルス株式会社
物品昇降装置
7か月前
株式会社ノセ技研
バケット
4か月前
ユニパルス株式会社
荷役助力装置
3日前
ダイコー興産株式会社
引掛具
9か月前
大同特殊鋼株式会社
治具
1か月前
フジテック株式会社
エレベータ
3か月前
株式会社豊田自動織機
フォークリフト
6か月前
フジテック株式会社
エレベータ
3か月前
フジテック株式会社
エレベータ
2か月前
フジテック株式会社
エレベータ
8か月前
大和ハウス工業株式会社
可動架台
7か月前
フジテック株式会社
乗客コンベア
7か月前
フジテック株式会社
乗客コンベア
10か月前
フジテック株式会社
乗客コンベア
9か月前
フジテック株式会社
乗客コンベア
7か月前
フジテック株式会社
乗客コンベア
8か月前
フジテック株式会社
乗客コンベア
8か月前
フジテック株式会社
乗客搬送装置
2か月前
続きを見る