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公開番号2023102819
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-07-26
出願番号2022003474
出願日2022-01-13
発明の名称引掛具
出願人ダイコー興産株式会社
代理人個人
主分類B66C 1/28 20060101AFI20230719BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】吊上げ対象物の穴に通してその穴の周縁部に引っ掛けることができ、且つ、吊上げ対象物を降ろした際に吊上げ対象物から外れて、その穴から引き抜くことができる状態に自動で切り替わる引掛具を実現する。
【解決手段】引掛具10は、縦長形状に形成されて吊りロープ3が取り付けられる第1部材12と、縦長状態と横長状態が切り替わるように第1部材12に対し回転自在に取り付けられた第2部材14とを備え、第2部材14が横長状態の時に、穴2の周縁部1aに対し下側から、第2部材14を引っ掛けることで、吊上げ対象物1を吊ることが可能となる。第2部材14では、一端側部分の方が、他端側部分よりも重量が大きく、吊上げ対象物1を設置面に降ろした時に、穴2の周縁部1aに対し横長状態の第2部材14が引っ掛かる状態から、第2部材14を下降させると、一端側部分が下側となるように第2部材14が自動的に回転して縦長状態に切り替わる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
吊上げ対象物の穴の周縁部に引っ掛ける引掛具であって、
縦長形状に形成されて、吊りロープが取り付けられる第1部材と、
少なくとも上側部分が前記第1部材に重なる縦長状態と、縦長状態から回転した横長状態とが切り替わるように、回転軸を中心に前記第1部材に対し回転自在に取り付けられた第2部材とを備え、
前記第2部材が横長状態の時に、穴の周縁部に対し下側から、前記第2部材における前記回転軸の一端側部分、及び、他端側部分を引っ掛けることで、吊上げ対象物を吊ることが可能となり、
前記第2部材では、前記一端側部分の方が、前記他端側部分よりも重量が大きく、
吊上げ対象物を設置面に降ろした時に、穴の周縁部に対し前記横長状態の第2部材が引っ掛かる状態から、前記第2部材を下降させると、前記一端側部分と前記他端側部分の重量差により、前記一端側部分が下側となるように前記第2部材が自動的に回転して縦長状態に切り替わる、引掛具。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記第2部材には、前記回転軸を構成するシャフトが挿通される挿通孔が形成され、
前記挿通孔は、前記第2部材が縦長状態の時に、縦方向の寸法が横方向の寸法よりも長くなる長穴である、請求項1に記載の引掛具。
【請求項3】
前記第1部材は、下側部分が二つの部分に分かれて、前記二つの部分の間に下端まで延びる隙間が形成され、
前記隙間には、前記縦長状態の第2部材の上側部分が収納される、請求項1又は2に記載の引掛具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ドラム等の吊上げに使用される引掛具に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
ケーブルドラムの吊上げに使用される引掛具として、ハッカーと呼ばれるものがある。図5に示すように、この引掛具30は、吊りロープ3が取り付けられる棒状部材31により構成されている。この引掛具30は、棒状部材31に下端に取り付けたロープ4を作業者が把持しながら、ケーブルドラムの穴に棒状部材31を通し、作業者がロープ4を引っ張って棒状部材31を回転させることにより、ケーブルドラムの穴の周縁部に棒状部材31を引っ掛けることができる状態に切り替わる。また、特許文献1には、フックを有する吊り荷自動脱却装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
公開実用新案 昭57-169772号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来のハッカーは、吊りロープが棒状部材の中央部に取り付けられ、またケーブルドラムなどの吊上げ対象物の穴の周縁部に引掛けた状態で穴の縁に吊りロープが接触するため、吊上げ対象物を設置面に降ろした時に、棒状部材が自動的には回転しない。そのため、作業者によって、吊上げ対象物から引掛具を取外して、吊上げ対象物の穴から引掛具を引き抜く作業が必要となる。そのため、吊上げ対象物を降ろした場所が、高所である場合に高所作業が必要となる。また、特許文献1の引掛具は、自動的に回転して掛けたものがフックから外れるように構成されているものの、吊上げ対象物の穴を通し難い形状で、また穴の周縁部に引っ掛けることができたとしても、吊上げ対象物を降ろした際に穴から引き抜きにくい形状である。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、吊上げ対象物の穴に通してその穴の周縁部に引っ掛けることができ、且つ、吊上げ対象物を降ろした際に吊上げ対象物から外れて、その穴から引き抜くことができる状態に自動で切り替わる引掛具を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の課題を解決するべく、第1の発明は、吊上げ対象物の穴の周縁部に引っ掛ける引掛具であって、縦長形状に形成されて、吊りロープが取り付けられる第1部材と、少なくとも上側部分が第1部材に重なる縦長状態と、縦長状態から回転した横長状態とが切り替わるように、回転軸を中心に第1部材に対し回転自在に取り付けられた第2部材とを備え、第2部材が横長状態の時に、穴の周縁部に対し下側から、第2部材における回転軸の一端側部分、及び、他端側部分を引っ掛けることで、吊上げ対象物を吊ることが可能となり、第2部材では、一端側部分の方が、他端側部分よりも重量が大きく、吊上げ対象物を設置面に降ろした時に、穴の周縁部に対し横長状態の第2部材が引っ掛かる状態から、第2部材を下降させると、一端側部分と他端側部分の重量差により、一端側部分が下側となるように第2部材が自動的に回転して縦長状態に切り替わる。
【0007】
第2の発明は、第1の発明において、第2部材には、回転軸を構成するシャフトが挿通される挿通孔が形成され、挿通孔は、第2部材が縦長状態の時に、縦方向の寸法が横方向の寸法よりも長くなる長穴である。
【0008】
第3の発明は、第1又は第2の発明において、第1部材は、下側部分が二つの部分に分かれて、二つの部分の間に下端まで延びる隙間が形成され、隙間には、縦長状態の第2部材の上側部分が収納される。
【発明の効果】
【0009】
本発明では、第2部材について縦長状態と横長状態とが切り替わるように、第1部材に対し第2部材が回転自在に取り付けられている。第2部材が縦長状態の時は、第2部材の上側部分が縦長形状の第1部材に重なり、引掛具は、吊上げ対象物の穴に通しやすい形状となる。また吊上げ対象物の穴に引掛具を通して、第2部材を横長状態にすることで、吊上げ対象物の穴の周縁部に対し下側から、第2部材を引っ掛けることができる。また吊上げ対象物を設置面に降ろした時に、吊上げ対象物の穴の周縁部に横長状態の第2部材が引っ掛かる状態から、第2部材を下降させると、一端側部分と他端側部分の重量差により、一端側部分が下側となるように第2部材が自動的に回転して縦長状態に切り替わる。引掛具は、吊上げ対象物から外れ、その穴から引き抜くことができる状態に自動で切り替わる。本発明によれば、吊上げ対象物の穴に通してその穴の周縁部に引っ掛けることができ、且つ、吊上げ対象物を降ろした際に自動で外れて穴から引き抜くことができる引掛具を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、実施形態に係る引掛具を斜め上から見た斜視図である。
図2(a)は、図1の引掛具の正面図及び側面図であり、図2(b)は、引掛具の支持部材の正面図及び側面図であり、図2(c)は、引掛具の回転部材の正面図及び側面図である。
図3は、図1の引掛具をケーブルドラムに引っ掛ける方法を説明するための図である。
図4は、ケーブルドラムを設置面に降ろした際に、ケーブルドラムから図1の引掛具が自動的に外れる様子を説明するための図である。
図5は、従来の引掛具を表す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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