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公開番号2024053469
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-15
出願番号2022159780
出願日2022-10-03
発明の名称回路遮断器
出願人三菱電機株式会社
代理人個人
主分類H01H 71/16 20060101AFI20240408BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】バイメタルに加わる応力を小さくして、バイメタル永久変形の抑制効果が効率良く得られる回路遮断器を得ること。
【解決手段】熱動引き外し装置50は、バイメタル51の先端に固着されたバイメタルアッパーベース52と、バイメタルアッパー54と、バイメタルアッパー54を開閉機構部の引き外し荷重より大きな荷重でトリップバーの方向に付勢するバイメタルアッパースプリング56と、を備え、バイメタルアッパースプリング56の保持部56bと、バイメタルアッパー54に対するバイメタルアッパースプリング56の付勢部56aとの距離は、バイメタルアッパー54の回動前よりバイメタルアッパー54の回動後の方が長く、バイメタルアッパー54の回転軸53は、バイメタルアッパー54を挟んでバイメタルアッパースプリング56の保持部56bの反対側に設けられている。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
電路を開閉する開閉接点を駆動する開閉機構部と、前記電路の過電流時に湾曲するバイメタルによりトリップバーを駆動し前記開閉機構部を引き外す熱動引き外し装置と、を備えた回路遮断器において、
前記熱動引き外し装置は、
前記バイメタルの先端に固着されたバイメタルアッパーベースと、
前記バイメタルアッパーベースに回動可能に設けられ、前記トリップバーと間隔を介して対向するバイメタルアッパーと、
前記バイメタルアッパーベースに保持され、前記バイメタルアッパーを前記開閉機構部の引き外し荷重より大きな荷重で前記トリップバーの方向に付勢するバイメタルアッパースプリングと、を備え、
前記バイメタルアッパースプリングの保持部と、前記バイメタルアッパーに対する前記バイメタルアッパースプリングの付勢部との距離は、前記バイメタルアッパーの回動前より前記バイメタルアッパーの回動後の方が長くなり、
前記バイメタルアッパーの回転軸は、前記バイメタルアッパーを挟んで前記バイメタルアッパースプリングの前記保持部の反対側に設けられている
ことを特徴とする回路遮断器。
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
前記バイメタルアッパーは、前記トリップバーと当接する当接部が移動可能にバネにより付勢されている
ことを特徴とする請求項1に記載の回路遮断器。
【請求項3】
前記バイメタルアッパースプリングの前記付勢部は、端部側が前記回転軸の方に曲げられた屈曲部を有し、前記バイメタルアッパーの回動により前記付勢部は前記屈曲部を乗り越えて前記端部側に移動する
ことを特徴とする請求項1に記載の回路遮断器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、バイメタルを有する熱動引き外し装置を備えた回路遮断器に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
高調波成分を含む電路に対応した回路遮断器では、熱動引き外し装置を備えている。熱動引き外し装置は、電路の過電流時に湾曲変形するバイメタルによってトリップバーを駆動し開閉機構部を引き外すように構成されている。
【0003】
特許文献1では、バイメタルの先端に、バネで付勢され回動可能な回動部品を設けている。特許文献1の熱動引き外し装置では、バイメタルの先端に固着されたバイメタルアッパーベースと、バイメタルアッパーベースに回動可能に設けられ、トリップバーと間隙を介して対向する過電流特性調整用部材が固定されたバイメタルアッパーと、バイメタルアッパーベースに保持され、バイメタルアッパーを常に開閉機構部の引き外し荷重以上の荷重で付勢するバイメタルアッパースプリングとを備え、電路の過電流時にバイメタルの湾曲によりバイメタルアッパースプリングに抗してバイメタルアッパーを回動させ、過電流特性調整用部材を介してトリップバーを駆動している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2013/103015号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、バイメタルアッパーはバイメタルアッパーベースに対し回動可能であるが、その回転軸の位置が板状のバイメタルアッパーの長手方向の延長線上にあるので、バイメタルアッパーの回動に伴うバイメタルアッパースプリングのバネ荷重の上昇率が大きい。このため、バイメタルに加わる応力が大きくなり、バイメタル永久変形の抑制効果が効率良く得られないという問題がある。
【0006】
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、バイメタルに加わる応力を小さくして、バイメタル永久変形の抑制効果が効率良く得られる回路遮断器を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示の回路遮断器は、電路を開閉する開閉接点を駆動する開閉機構部と、電路の過電流時に湾曲するバイメタルによりトリップバーを駆動し開閉機構部を引き外す熱動引き外し装置と、を備えている。熱動引き外し装置は、バイメタルの先端に固着されたバイメタルアッパーベースと、バイメタルアッパーベースに回動可能に設けられ、トリップバーと間隔を介して対向するバイメタルアッパーと、バイメタルアッパーベースに保持され、バイメタルアッパーを開閉機構部の引き外し荷重より大きな荷重でトリップバーの方向に付勢するバイメタルアッパースプリングと、を備える。バイメタルアッパースプリングの保持部と、バイメタルアッパーに対するバイメタルアッパースプリングの付勢部との距離は、バイメタルアッパーの回動前よりバイメタルアッパーの回動後の方が長い。バイメタルアッパーの回転軸は、バイメタルアッパーを挟んでバイメタルアッパースプリングの保持部の反対側に設けられている。
【発明の効果】
【0008】
本開示の回路遮断器によれば、バイメタルに加わる応力を小さくして、バイメタル永久変形の抑制効果が効率良く得られる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施の形態1にかかる回路遮断器の構成を示す正面図
実施の形態1にかかる回路遮断器の構成を示す断面図
実施の形態1にかかる回路遮断器の引き外し装置の構成を示す拡大側面図
実施の形態1にかかる回路遮断器の熱動引き外し装置の構成を示す拡大斜視図
実施の形態1にかかる回路遮断器の熱動引き外し装置の要部を別の角度から見た拡大斜視図
実施の形態1にかかる回路遮断器の遮断時の状態を示す断面図
実施の形態1にかかる回路遮断器の熱動引き外し装置がトリップバーを最大トリップ位置まで押し込んだ状態を示す拡大側面図
実施の形態1にかかる回路遮断器の熱動引き外し装置において、図7に示す状態からバイメタルがさらに湾曲しバイメタルアッパーが回動した状態を示す拡大側面図
実施の形態1にかかる回路遮断器の熱動引き外し装置において、バイメタルアッパーの回動前後の状態を説明するための拡大側面図
比較例におけるバイメタルアッパーの回動前後の状態を説明するための拡大側面図
実施の形態1にかかる回路遮断器の熱動引き外し装置のバイメタルアッパーの荷重特性を比較例のものと比較して示す説明図
実施の形態2にかかる回路遮断器の熱動引き外し装置の要部の構成を示す拡大斜視図
実施の形態2にかかる熱動引き外し装置のスプリングピンの構造を示す概略図
実施の形態2にかかる回路遮断器の熱動引き外し装置のバイメタルアッパーの荷重特性を実施の形態1のものと比較して示す説明図
実施の形態3にかかる回路遮断器の熱動引き外し装置の構成を示す拡大側面図
実施の形態3にかかる回路遮断器の熱動引き外し装置のバイメタルアッパーの荷重特性を実施の形態1のものと比較して示す説明図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、実施の形態にかかる回路遮断器を図面に基づいて詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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