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公開番号2024070387
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-23
出願番号2022180842
出願日2022-11-11
発明の名称画像処理装置、印刷装置、及び、画像処理方法
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人
主分類H04N 1/401 20060101AFI20240516BHJP(電気通信技術)
要約【課題】画像の解像度比に合わせて粒状性の向上に寄与する技術を提供する。
【解決手段】各配分先画素に設定されている配分比に、該配分先画素の変換対象画素を基準とした第一方向における相対位置を乗じた総和を第一方向総和であるとし、該第一方向総和は0でなく、各前記配分先画素に設定されている前記配分比に、該配分先画素の前記変換対象画素を基準とした第二方向における相対位置を乗じた総和を第二方向総和であるとし、該第二方向総和は0でなく、前記第一方向総和に対する前記第二方向総和の比を総和比とし、第一方向解像度に対する第二方向解像度の比を解像度比とし、前記解像度比が第一解像度比である場合の前記総和比を第一総和比とし、前記解像度比が前記第一解像度比よりも大きい第二解像度比である場合の前記総和比を第二総和比として、各前記配分比は、前記第二総和比が前記第一総和比よりも大きくなるように前記配分先画素に設定されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
第一方向における第一方向解像度、及び、前記第一方向と交差する第二方向における第二方向解像度が設定されている画像データを誤差拡散法によりドットの形成状態が表されたドットデータに変換可能な画像処理装置であって、
前記画像データを構成する複数の画素に含まれる変換対象画素において、画素値及び配分された誤差に基づいて前記ドットの形成状態を決定する変換部と、
前記変換対象画素において生じた誤差を未変換である複数の配分先画素のそれぞれに設定されている配分比に従って前記複数の配分先画素に拡散させる拡散部と、を備え、
各前記配分先画素に設定されている前記配分比に、該配分先画素の前記変換対象画素を基準とした前記第一方向における相対位置を乗じた総和を第一方向総和であるとし、該第一方向総和は0でなく、
各前記配分先画素に設定されている前記配分比に、該配分先画素の前記変換対象画素を基準とした前記第二方向における相対位置を乗じた総和を第二方向総和であるとし、該第二方向総和は0でなく、
前記第一方向総和に対する前記第二方向総和の比を総和比とし、
前記第一方向解像度に対する前記第二方向解像度の比を解像度比とし、
前記解像度比が第一解像度比である場合の前記総和比を第一総和比とし、
前記解像度比が前記第一解像度比よりも大きい第二解像度比である場合の前記総和比を第二総和比として、
各前記配分比は、前記第二総和比が前記第一総和比よりも大きくなるように前記配分先画素に設定されている、画像処理装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
各前記配分比は、前記総和比が前記解像度比に一致するように前記配分先画素に設定されている、請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記画像データは、各前記画素に少なくともシアン、マゼンタ、及び、イエローの前記画素値を有し、
前記イエローを背景として前記シアンと前記マゼンタの少なくとも一方の前記ドットが形成される際に前記画像データを前記誤差拡散法により前記ドットデータに変換する、請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記第一方向解像度が前記第二方向解像度よりも大きい場合、前記第一方向において前記複数の配分先画素が配置されている範囲は、前記第二方向において前記複数の配分先画素が配置されている範囲よりも広く、
前記第二方向解像度が前記第一方向解像度よりも大きい場合、前記第二方向において前記複数の配分先画素が配置されている範囲は、前記第一方向において前記複数の配分先画素が配置されている範囲よりも広い、請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項5】
請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の画像処理装置と、
前記第一方向において前記第一方向解像度であって前記第二方向において前記第二方向解像度である印刷画像を前記ドットデータに従って媒体に形成する印刷部と、を備える印刷装置。
【請求項6】
第一方向における第一方向解像度、及び、前記第一方向と交差する第二方向における第二方向解像度が設定されている画像データを誤差拡散法によりドットの形成状態が表されたドットデータに変換する画像処理方法であって、
前記画像データを構成する複数の画素に含まれる変換対象画素において、画素値及び配分された誤差に基づいて前記ドットの形成状態を決定する変換工程と、
前記変換対象画素において生じた誤差を未変換である複数の配分先画素のそれぞれに設定されている配分比に従って前記複数の配分先画素に拡散させる拡散工程と、を含み、
各前記配分先画素に設定されている前記配分比に、該配分先画素の前記変換対象画素を基準とした前記第一方向における相対位置を乗じた総和を第一方向総和であるとし、該第一方向総和は0でなく、
各前記配分先画素に設定されている前記配分比に、該配分先画素の前記変換対象画素を基準とした前記第二方向における相対位置を乗じた総和を第二方向総和であるとし、該第二方向総和は0でなく、
前記第一方向総和に対する前記第二方向総和の比を総和比とし、
前記第一方向解像度に対する前記第二方向解像度の比を解像度比とし、
前記解像度比が第一解像度比である場合の前記総和比を第一総和比とし、
前記解像度比が前記第一解像度比よりも大きい第二解像度比である場合の前記総和比を第二総和比として、
各前記配分比は、前記第二総和比が前記第一総和比よりも大きくなるように前記配分先画素に設定されている、画像処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、誤差拡散法によるハーフトーン処理を実行可能な画像処理装置、印刷装置、及び、画像処理方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
印刷画像を形成するために多階調の画像データの階調数を減らすことによりドットの形成状態を表すドットデータを生成するハーフトーン処理を行う画像処理装置が知られている。誤差拡散法によるハーフトーン処理は、高画質出力が得られる手法として知られている。特許文献1には、誤差拡散法によりハーフトーン処理を行う画像処理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-137019号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
印刷画像には、横方向の解像度と縦方向の解像度とが異なる場合がある。この場合、誤差拡散法によるハーフトーン処理が行われると、ドットの配置に偏りが生じることがあり、特に画像中の低階調部において粒状性の低下として現れることがある。このように、誤差拡散法によるハーフトーン処理において、粒状性の観点で改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の画像処理装置は、第一方向における第一方向解像度、及び、前記第一方向と交差する第二方向における第二方向解像度が設定されている画像データを誤差拡散法によりドットの形成状態が表されたドットデータに変換可能な画像処理装置であって、
前記画像データを構成する複数の画素に含まれる変換対象画素において、画素値及び配分された誤差に基づいて前記ドットの形成状態を決定する変換部と、
前記変換対象画素において生じた誤差を未変換である複数の配分先画素のそれぞれに設定されている配分比に従って前記複数の配分先画素に拡散させる拡散部と、を備え、
各前記配分先画素に設定されている前記配分比に、該配分先画素の前記変換対象画素を基準とした前記第一方向における相対位置を乗じた総和を第一方向総和であるとし、該第一方向総和は0でなく、
各前記配分先画素に設定されている前記配分比に、該配分先画素の前記変換対象画素を基準とした前記第二方向における相対位置を乗じた総和を第二方向総和であるとし、該第二方向総和は0でなく、
前記第一方向総和に対する前記第二方向総和の比を総和比とし、
前記第一方向解像度に対する前記第二方向解像度の比を解像度比とし、
前記解像度比が第一解像度比である場合の前記総和比を第一総和比とし、
前記解像度比が前記第一解像度比よりも大きい第二解像度比である場合の前記総和比を第二総和比として、
各前記配分比は、前記第二総和比が前記第一総和比よりも大きくなるように前記配分先画素に設定されている、態様を有する。
【0006】
また、本発明の印刷装置は、
前記画像処理装置と、
前記第一方向において前記第一方向解像度であって前記第二方向において前記第二方向解像度である印刷画像を前記ドットデータに従って媒体に形成する印刷部と、を備える、態様を有する。
【0007】
さらに、本発明の画像処理方法は、第一方向における第一方向解像度、及び、前記第一方向と交差する第二方向における第二方向解像度が設定されている画像データを誤差拡散法によりドットの形成状態が表されたドットデータに変換する画像処理方法であって、
前記画像データを構成する複数の画素に含まれる変換対象画素において、画素値及び配分された誤差に基づいて前記ドットの形成状態を決定する変換工程と、
前記変換対象画素において生じた誤差を未変換である複数の配分先画素のそれぞれに設定されている配分比に従って前記複数の配分先画素に拡散させる拡散工程と、を含み、
各前記配分先画素に設定されている前記配分比に、該配分先画素の前記変換対象画素を基準とした前記第一方向における相対位置を乗じた総和を第一方向総和であるとし、該第一方向総和は0でなく、
各前記配分先画素に設定されている前記配分比に、該配分先画素の前記変換対象画素を基準とした前記第二方向における相対位置を乗じた総和を第二方向総和であるとし、該第二方向総和は0でなく、
前記第一方向総和に対する前記第二方向総和の比を総和比とし、
前記第一方向解像度に対する前記第二方向解像度の比を解像度比とし、
前記解像度比が第一解像度比である場合の前記総和比を第一総和比とし、
前記解像度比が前記第一解像度比よりも大きい第二解像度比である場合の前記総和比を第二総和比として、
各前記配分比は、前記第二総和比が前記第一総和比よりも大きくなるように前記配分先画素に設定されている、態様を有する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
画像処理装置の例を模式的に示す図。
印刷ヘッドのノズル面と媒体上のドットパターンの例を模式的に示す図。
誤差拡散法によるハーフトーン処理の例を模式的に示す図。
印刷画像の解像度の例を模式的に示す図。
解像度比に応じた配分比テーブルの例を模式的に示す図。
配分比テーブルから算出される角度θsを解像度比Ry/Rxに基づいた角度θrに合わせる例を模式的に示す図。
配分比テーブルから算出される角度θsを解像度比Ry/Rxに基づいた角度θrに合わせる例を模式的に示す図。
印刷制御処理の例を模式的に示すフローチャート。
ハーフトーン処理の例を模式的に示すフローチャート。
配分比から算出される総和比を解像度比に近付けることによりドットが均等に分散するように配置される例を模式的に示す図。
印刷制御処理の別の例を模式的に示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を説明する。むろん、以下の実施形態は本発明を例示するものに過ぎず、実施形態に示す特徴の全てが発明の解決手段に必須になるとは限らない。
【0010】
(1)本発明に含まれる技術の概要:
まず、図1~11に示される例を参照して本発明に含まれる技術の概要を説明する。尚、本願の図は模式的に例を示す図であり、これらの図に示される各方向の拡大率は異なることがあり、各図は整合していないことがある。むろん、本技術の各要素は、符号で示される具体例に限定されない。「本発明に含まれる技術の概要」において、括弧内は直前の語の補足説明を意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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