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公開番号2024057921
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022164914
出願日2022-10-13
発明の名称音響校正器
出願人株式会社小野測器
代理人個人,個人
主分類H04R 29/00 20060101AFI20240418BHJP(電気通信技術)
要約【課題】カプラの内部空間への雑音成分の侵入を抑えることのできる音響校正器を提供する。
【解決手段】音響校正器10は、マイクロホンMが差し込まれる差込口21が連通する内部空間22を有するカプラ本体24と、カプラ本体24に対して差込口21の反対側から連結されて、内部空間22に連通するセンサ取付口31を有するカプラフランジ23と、内部空間22の音圧を計測する音圧計測センサ16と、内部空間22に音を出力する発音体62と、を備える。カプラ本体24は、差込口21が形成された先端筒部材41と、カプラフランジ23が連結される基端筒部材43と、を備える。カプラ本体24は、内部空間22と外部空間とを連通させるとともに基端筒部材43とカプラフランジ23との連結面に開口し、カプラ本体24の周方向に延びる部分を有する溝状のベント90を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
マイクロホンが差し込まれる差込口と前記差込口が連通する内部空間とを有する筒状のカプラ本体と、
前記カプラ本体に対して前記差込口の反対側から連結されて、前記内部空間に連通するセンサ取付口を有するカプラフランジと、
前記内部空間の音圧を計測する音圧計測センサであって、前記センサ取付口を通じて前記内部空間に配設されるセンシング部を有する前記音圧計測センサと、
前記内部空間に音を出力する発音体と、を備えた音響校正器であって、
前記カプラ本体は、
前記差込口が形成された先端筒部材と、
前記カプラフランジが連結される基端筒部材と、を備えるとともに、
前記カプラ本体の内部空間と前記カプラ本体の外部空間とを連通させるとともに前記基端筒部材と前記カプラフランジとの連結面に開口し、前記カプラ本体の周方向に延びる部分を有する溝状のベントを有する
音響校正器。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記ベントは、
前記カプラ本体の径方向に延びて前記カプラ本体の外部空間に連通する外側溝部と、
前記カプラ本体の周方向において前記外側溝部とは異なる位置に形成され、前記カプラ本体の径方向に延びて前記カプラ本体の内部空間に連通する内側溝部と、
前記外側溝部の内側端部と前記内側溝部の外側端部とを接続して前記カプラ本体の周方向に延びる接続溝部と、を有する
請求項1に記載の音響校正器。
【請求項3】
前記基端筒部材は、前記カプラ本体の軸方向に延びて前記カプラフランジと前記基端筒部材とを連結する基端側締結部材が締結される基端側締結孔を有し、
前記接続溝部は、前記カプラ本体の径方向において前記内部空間の周面よりも前記基端側締結孔に近い位置に形成されている
請求項2に記載の音響校正器。
【請求項4】
前記接続溝部は、前記カプラ本体の周方向で前記外側溝部と前記内側溝部とがなす角度のうちの優角側において前記外側溝部と前記内側溝部とを接続している
請求項3に記載の音響校正器。
【請求項5】
前記ベントが、前記基端筒部材に形成されている
請求項4に記載の音響校正器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、音響校正器に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
一般的に、マイクロホンを校正する際に使用される音響校正器は、カプラ、音圧計測センサ、発音体、および、制御装置を備えている。カプラは、内部空間を有し、その内部空間に連通して校正対象となるマイクロホンが差し込まれる差込口を有している。音圧計測センサは、カプラの内部空間における音圧を計測する。発音体は、カプラの内部空間に音を出力する。制御装置は、音圧計測センサの計測値が校正基準値となるように発音体の出力を制御する。そして、校正対象のマイクロホンは、カプラの差込口に差し込んだ状態での計測値が校正基準値となるように校正される。
【0003】
また、こうした音響校正器においては、例えば特許文献1のように、マイクロホンの差し込みにともなって上昇する内部空間の圧力を逃がすベントがカプラの周壁部を貫通するように設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-175576号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述したベント構造は、ベントを通じてカプラの内部空間へと外部からの雑音成分が侵入しやすい構造となっていた。カプラの内部空間に雑音成分が侵入すると、カプラの内部空間においてスピーカの校正音圧に外部からの雑音成分が重畳されることとなるため、校正の精度に影響を与える。そのため、ベントを通じたカプラの内部空間への雑音成分の侵入を抑える技術が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する音響校正器は、マイクロホンが差し込まれる差込口と前記差込口が連通する内部空間とを有する筒状のカプラ本体と、前記カプラ本体に対して前記差込口の反対側から連結されて、前記内部空間に連通するセンサ取付口を有するカプラフランジと、前記内部空間の音圧を計測する音圧計測センサであって、前記センサ取付口を通じて前記内部空間に配設されるセンシング部を有する前記音圧計測センサと、前記内部空間に音を出力する発音体と、を備える。前記カプラ本体は、前記差込口が形成された先端筒部材と、前記カプラフランジが連結される基端筒部材と、を備えるとともに、前記カプラの内部空間と前記カプラの外部空間とを連通させるとともに前記基端筒部材と前記カプラフランジとの連結面に開口し、前記カプラ本体の周方向に延びる部分を有する溝状のベントを有する。
【0007】
上記構成によれば、カプラ本体の径方向に延びるベントに比べてベントの長さや経路についての自由度が高くなる。また、ベントによる抵抗成分とカプラ本体の内部空間によるキャパシタンス成分とによってRCローパスフィルタ特性が形成される。そして、ベントの長さや経路についての自由度が高いことで上記RCローパスフィルタ特性を調整することができる。その結果、ベントを通じてカプラ本体の内部空間に侵入する雑音成分を低減させることができる。
【0008】
上記構成の音響校正器において、前記ベントは、前記カプラ本体の径方向に延びて前記カプラ本体の外部空間に連通する外側溝部と、前記カプラ本体の周方向において前記外側溝部とは異なる位置に形成され、前記カプラ本体の径方向に延びて前記カプラ本体の内部空間に連通する内側溝部と、前記外側溝部の内側端部と前記内側溝部の外側端部とを接続して前記カプラ本体の周方向に延びる接続溝部と、を有することが好ましい。この構成によれば、カプラ本体の中心軸を基準として規定される方向に各種溝部が延びていることにより、ベントを形成するための機械加工を容易に行うことができる。
【0009】
上記構成の音響校正器において、前記基端筒部材は、前記カプラ本体の軸方向に延びて前記カプラフランジと前記基端筒部材とを連結する基端側締結部材が締結される基端側締結孔を有し、前記接続溝部は、前記カプラ本体の径方向において前記内部空間の周面よりも前記基端側締結孔に近い位置に形成されていることが好ましい。
【0010】
上記構成によれば、内部空間の周面に対する遠い位置に接続溝部が配設されるため、カプラ本体の周方向における単位角度あたりのベント長さを大きくすることができる。その結果、より長いベントを形成することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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