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公開番号2024058529
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022198003
出願日2022-12-12
発明の名称情報処理装置、方法、及びプログラム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人小笠原特許事務所
主分類G08G 1/00 20060101AFI20240418BHJP(信号)
要約【課題】交通デジタルツインの完成度を向上させることができる情報処理装置を提供する。
【解決手段】複数の物体との通信を制御する情報処理装置であって、通信によって複数の物体から物体データを取得する通信部と、通信部で取得された物体データに基づいて、仮想空間上に現実空間と時刻同期した交通デジタルツインを構築する処理部と、交通デジタルツインにおいて物体データがない未確定エリアにおける物体の存在確率を、未確定エリアの周辺の物体データに基づいて決定し、決定した未確定エリアにおける物体の存在確率を、処理部に通知する決定部と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
複数の物体との通信を制御する情報処理装置であって、
通信によって前記複数の物体から物体データを取得する通信部と、
前記通信部で取得された前記物体データに基づいて、仮想空間上に現実空間と時刻同期した交通デジタルツインを構築する処理部と、
前記交通デジタルツインにおいて前記物体データがない未確定エリアにおける物体の存在確率を、前記未確定エリアの周辺の前記物体データに基づいて決定し、前記決定した前記未確定エリアにおける前記物体の存在確率を、前記処理部に通知する決定部と、を備える、情報処理装置。
続きを表示（約 1,300 文字）【請求項２】
前記決定部は、前記交通デジタルツインの完成度が所定の閾値以下である場合に、前記交通デジタルツインの前記未確定エリアにおける物体の存在確率を決定する、請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項３】
前記物体は車両であり、
前記決定部は、前記未確定エリアの前方及び後方に位置する車両の車間距離と、前記車間距離が維持される時間とに基づいて、前記未確定エリアにおける物体の存在確率を決定する、請求項２に記載の情報処理装置。
【請求項４】
前記物体は車両であり、
前記決定部は、前記未確定エリアの後方に位置する車両が交差点及び踏切を含む特定の場所で停止したときの停止線から車両までの距離に基づいて、前記未確定エリアにおける物体の存在確率を決定する、請求項２に記載の情報処理装置。
【請求項５】
前記物体は車両であり、
前記決定部は、前記未確定エリアを回避して走行する車両の数と車両による回避行動が継続している時間とに基づいて、前記未確定エリアにおける物体の存在確率を決定する、請求項２に記載の情報処理装置。
【請求項６】
前記交通デジタルツインが有する前記物体の存在確率に基づいて前記複数の物体同士の衝突が発生する確率を導出し、前記複数の物体同士の衝突が発生する確率に基づいて前記複数の物体へ指示する制御値を決定する制御部を、さらに備える、請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項７】
前記制御部は、前記物体に対してサービスを提供する１つ以上のアプリケーションが前記物体の挙動を予測することができる最長の時間と、前記１つ以上のアプリケーションが２つの前記物体が衝突するまでに掛かると予測した時間とに基づいて、前記複数の物体同士の衝突が発生する確率を導出する、請求項６に記載の情報処理装置。
【請求項８】
前記制御部は、前記複数の物体同士の衝突が発生する確率と、前記複数の物体間の相対速度とに基づいて、前記複数の物体が衝突したときの影響度を導出する、請求項７に記載の情報処理装置。
【請求項９】
前記制御部は、前記複数の物体が衝突したときの前記影響度と、前記物体の周辺状況とに基づいて、前記複数の物体へ指示する前記制御値を決定する、請求項８に記載の情報処理装置。
【請求項１０】
複数の物体との通信を制御する情報処理装置のコンピューターが実行する方法であって、
通信によって前記複数の物体から物体データを取得するステップと、
前記取得した前記物体データに基づいて、仮想空間上に現実空間と時刻同期した交通デジタルツインを構築するステップと、
前記交通デジタルツインにおいて前記物体データがない未確定エリアにおける物体の存在確率を、前記未確定エリアの周辺の前記物体データに基づいて決定するステップと、
前記決定した前記未確定エリアにおける前記物体の存在確率を、前記交通デジタルツインの構築に反映させるステップと、を含む、方法。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、複数の車両との通信を制御する情報処理装置などに関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１に、サーバーが、車両の状態及び車両の挙動を記述したデジタルデータ（車両データ）を複数の車両から受信し、この受信した車両データに基づいて、サーバー内に構築する交通デジタルツインを更新するシステムが、開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２０－０１３５５７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
車両データがないエリアでは、そこに物体が存在するのか存在しないのかが不明である場合がある。このような物体の存在が不明なエリアがあると交通デジタルツインの完成度が低下してしまう。このため、物体の存在が不明なエリアを低減させて、交通デジタルツインの完成度を向上させることが望まれる。
【０００５】
本開示は、上記課題を鑑みてなされたものであり、交通デジタルツインの完成度を向上させることができる情報処理装置などを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記課題を解決するために、本開示技術の一態様は、複数の物体との通信を制御する情報処理装置であって、通信によって複数の物体から物体データを取得する通信部と、通信部で取得された物体データに基づいて、仮想空間上に現実空間と時刻同期した交通デジタルツインを構築する処理部と、交通デジタルツインにおいて物体データがない未確定エリアにおける物体の存在確率を、未確定エリアの周辺の物体データに基づいて決定し、決定した未確定エリアにおける物体の存在確率を、処理部に通知する決定部と、を備える、情報処理装置である。
【発明の効果】
【０００７】
上記本開示の情報処理装置によれば、交通デジタルツインの完成度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
本開示の一実施形態に係る情報処理装置を含むデジタルツインシステムの概略構成図
情報処理装置が実行する物体の存在確率決定処理のフローチャート
物体の存在確率決定処理に使用する対応マップの一例
物体の存在確率決定処理に使用する対応マップの一例
物体の存在確率決定処理に使用する対応マップの一例
情報処理装置が実行する車両の制御指示処理のフローチャート
車両の制御指示処理を説明する具体的イメージ図
【発明を実施するための形態】
【０００９】
本開示の情報処理装置は、物体から取得する様々なデータによって構築されるデジタルツインにおいて直接的なデータがない未確定エリアが存在する場合、取得できたデータに基づいて未確定エリアにおける物体の存在確率を決定する。この決定した物体の存在確率をデジタルツインの構築に反映させて未確定エリアを補完することによって、デジタルツインの完成度を向上させることができる。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【００１０】
＜実施形態＞
［構成］
図１は、本開示の一実施形態に係る情報処理装置１００を含むデジタルツインシステム１０の全体構成例を示す概略図である。図１に例示するデジタルツインシステム１０は、情報処理装置１００と、複数の物体２００と、を含んで構成される。情報処理装置１００と複数の物体２００とは、直接又は図示しない通信基地局を経由して、通信可能に接続されている。
（【００１１】以降は省略されています）

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