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公開番号2024058409
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165753
出願日2022-10-14
発明の名称エアバッグ装置及び乗員保護装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B60R 21/231 20110101AFI20240418BHJP(車両一般)
要約【課題】車両用シートの上部のシート後方側からシート前方側へ膨張展開するエアバッグが、乗員拘束時にシート上方側へ不用意に変位することを抑制する。
【解決手段】エアバッグ装置30は、車両用シート12の上部のシート後方側からシート前方側へ膨張展開するエアバッグ32を備えている。エアバッグ32は、前後チャンバ34とエアバッグ本体40とを有する。前後チャンバ34は、乗員Dの頭部Hの左右両側を通ってシート前方側へ膨張展開する左右一対の前後延在部34A、及び一対の前後延在部34Aの前端部をシート左右方向に繋ぐ連結部34Bを有する。エアバッグ本体40は、連結部34Bのシート後方側で前後チャンバ34に遅れて乗員D側へ膨張展開する。このエアバッグ本体40は、エアバッグ32による乗員拘束時に、エアバッグ32に対してシート下方向きの力を付与する下向力付与部としての頭拘束部40Aを有している。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
車両の衝突時にガスを発生するインフレータと、
前記ガスが供給され、車両用シートの上部のシート後方側からシート前方側へ膨張展開するエアバッグと、
を備え、
前記エアバッグは、
前記車両用シートに着座した乗員の頭部の左右両側を通ってシート前方側へ膨張展開する左右一対の前後延在部、及び前記一対の前後延在部の前端部をシート左右方向に繋ぐ連結部を有する前後チャンバと、
前記連結部のシート後方側で前記前後チャンバに遅れて前記乗員側へ膨張展開するエアバッグ本体と、
前記エアバッグによる前記乗員の拘束時に、前記エアバッグに対してシート下方向きの力を付与する下向力付与部と、
を有するエアバッグ装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記エアバッグ本体は、
前記前後チャンバよりシート下方側で前記乗員の胸部及び腹部を拘束する胸腹拘束部と、
前記胸腹拘束部による前記胸部及び前記腹部の拘束より先に、前記前後チャンバよりシート上方側で前記乗員の頭部を拘束する頭拘束部と、
を有し、
前記下向力付与部は、前記頭拘束部である請求項1に記載のエアバッグ装置。
【請求項3】
前記下向力付与部は、前記エアバッグ本体の上部に設けられ、前記拘束時に前記車両の天井に当接する天井当接部である請求項1に記載のエアバッグ装置。
【請求項4】
前記下向力付与部は、各一端部が前記一対の前後延在部に係止され、各他端部が前記乗員よりシート後方側で前記車両用シートのシートバック又は車体に係止され、前記拘束時に前記一対の前後延在部をシート後方斜め下方に引き込む左右一対の後方テザーである請求項1に記載のエアバッグ装置。
【請求項5】
前記エアバッグ本体は、膨張展開状態でのシート左右方向の寸法が下端部へ向かって漸減するように形成されている請求項1に記載のエアバッグ装置。
【請求項6】
車両の衝突時にガスを発生するインフレータと、
前記ガスが供給され、車両用シートの上部のシート後方側からシート前方側へ膨張展開するエアバッグと、
を備え、
前記エアバッグは、
前記車両用シートに着座した乗員の頭部の左右両側を通ってシート前方側へ膨張展開する左右一対の前後延在部、及び前記一対の前後延在部の前端部をシート左右方向に繋ぐ連結部を有する前後チャンバと、
前記連結部のシート後方側で前記前後チャンバに遅れて前記乗員側へ膨張展開するエアバッグ本体と、
を有し、
前記前後チャンバは、膨張展開状態でのシート左右方向の寸法がシート後方側よりもシート前方側で小さくなるように形成されているエアバッグ装置。
【請求項7】
前記エアバッグ本体は、膨張展開状態でのシート左右方向の寸法がシート後方側よりもシート前方側で小さくなるように形成されており、
膨張展開状態の前記エアバッグ本体における左右の側面に前記一対の前後延在部の前部がそれぞれ縫製されている請求項6に記載のエアバッグ装置。
【請求項8】
車両の衝突時にガスを発生するインフレータと、
前記ガスが供給され、車両用シートの上部のシート後方側からシート前方側へ膨張展開するエアバッグと、
を備え、
前記エアバッグは、
前記車両用シートに着座した乗員の頭部の左右両側を通ってシート前方側へ膨張展開する左右一対の前後延在部、及び前記一対の前後延在部の前端部をシート左右方向に繋ぐ連結部を有する前後チャンバと、
前記連結部のシート後方側で前記前後チャンバに遅れて前記乗員側へ膨張展開するエアバッグ本体と、
を有し、
膨張展開前の前記エアバッグは、前記エアバッグ本体を含む前側の部分が、シート左右方向の両外側からシート左右方向の中央側へ向けてそれぞれロール折りにされているエアバッグ装置。
【請求項9】
乗員が着座する車両用シートと、
前記車両用シートの上部のシート後方側に搭載された請求項1、請求項6又は請求項8に記載のエアバッグ装置と、
を備えた乗員保護装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エアバッグ装置及びエアバッグ装置を備えた乗員保護装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に開示されたエアバッグ装置は、衝撃入力時に高圧のガスを発生するインフレータと、インフレータからのガスの供給を受けて車両用シートのシートバックから膨張展開する袋体(エアバッグ)と、を備える。エアバッグは、車両用シートに着座する乗員の胴体を挟んでシートバックとは反対側に展開する胴体支持部と、乗員の頭部を挟んで車両用シートの幅方向における両側にそれぞれ展開するとともに、胴体支持部に接続する一対の頭部支持部と、を備える。エアバッグには、展開状態において一対の頭部支持部の間で上下方向に貫通し、乗員の頭部を避ける逃げ部が形成されている。
【0003】
下記特許文献2に開示されたエアバッグ装置は、インフレータと、インフレータから供給されるガスにより展開するエアバッグと、を備える。エアバッグは、座席の背面側に展開する後方膨張部と、後方膨張部のシート幅方向両側から前方に延びる一対の側方膨張部と、一対の側方膨張部から中央側へ延び中央で相互に連結されて乗員の前方を覆う一対の前方膨張部と、を有する。このエアバッグでは、後方膨張部、側方膨張部、前方膨張部の順でガス流路が形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-018593号公報
特開2019-218013号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に開示されたエアバッグ装置では、乗員に対してシート後方側からシート前方側へ展開する胴体支持部(エアバッグ本体)が、乗員の頭部の左右両側にそれぞれ展開する一対の頭部支持部(前後チャンバ)によって支持される。同様に、上記特許文献2に開示されたエアバッグ装置では、乗員に対してシート後方側からシート前方側へ展開する一対の前方膨張部(エアバッグ本体)が、乗員の頭部の左右両側にそれぞれ展開する一対の側方膨張部(前後チャンバ)によって支持される。
【0006】
上記各先行技術では、エアバッグによる乗員拘束時に、乗員の胸部からの入力がエアバッグ本体に加わることにより、エアバッグが前後チャンバの基端部回りにシート上方側へ逃げてしまう可能性がある。また、エアバッグによる乗員拘束の中期から後期には、車両衝突の衝撃によって前傾する乗員の上半身と乗員の大腿部との間にエアバッグ本体が挟まれることにより、エアバッグ本体がシート前方斜め上方へ押し出される可能性がある。
【0007】
本発明は上記事実を考慮し、車両用シートの上部のシート後方側からシート前方側へ膨張展開するエアバッグが、乗員拘束時にシート上方側へ不用意に変位することを抑制できるエアバッグ装置及び乗員保護装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の態様のエアバッグ装置は、車両の衝突時にガスを発生するインフレータと、前記ガスが供給され、車両用シートの上部のシート後方側からシート前方側へ膨張展開するエアバッグと、を備え、前記エアバッグは、前記車両用シートに着座した乗員の頭部の左右両側を通ってシート前方側へ膨張展開する左右一対の前後延在部、及び前記一対の前後延在部の前端部をシート左右方向に繋ぐ連結部を有する前後チャンバと、前記連結部のシート後方側で前記前後チャンバに遅れて前記乗員側へ膨張展開するエアバッグ本体と、前記エアバッグによる前記乗員の拘束時に、前記エアバッグに対してシート下方向きの力を付与する下向力付与部と、を備えている。
【0009】
第1の態様のエアバッグ装置では、車両の衝突時にインフレータから発生するガスがエアバッグに供給され、エアバッグが車両用シートの上部のシート後方側からシート前方側へ膨張展開する。このエアバッグは、前後チャンバと、エアバッグ本体と、下向力付与部とを有している。前後チャンバは、車両用シートに着座した乗員の頭部の左右両側を通ってシート前方側へ膨張展開する左右一対の前後延在部と、一対の前後延在部の前端部をシート左右方向に繋ぐ連結部を有している。エアバッグ本体は、前後チャンバの連結部のシート後方側で前後チャンバに遅れて乗員側へ膨張展開する。下向力付与部は、エアバッグによる乗員拘束時に、エアバッグに対してシート下方向きの力を付与する。これにより、エアバッグがシート上方側へ不用意に変位することを抑制できる。
【0010】
第2の態様のエアバッグ装置は、第1の態様において、前記エアバッグ本体は、前記前後チャンバよりシート下方側で前記乗員の胸部及び腹部を拘束する胸腹拘束部と、前記胸腹拘束部による前記胸部及び前記腹部の拘束より先に、前記前後チャンバよりシート上方側で前記乗員の頭部を拘束する頭拘束部と、を有し、前記下向力付与部は、前記頭拘束部である。
(【0011】以降は省略されています)

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