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公開番号2024058336
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165626
出願日2022-10-14
発明の名称積層コイル部品の製造方法、及び積層コイル部品
出願人TDK株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01F 41/04 20060101AFI20240418BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】積層時におけるコイル導体の荷崩れを抑制することで、不良品の発生を抑制できる積層コイル部品及びその製造方法を提供する。
【解決手段】積層コイル部品において、素体2は、引出導体12の次に積層されるコイル導体13Aを備える。また、積層コイル部品は、引出導体14の直前に積層されるコイル導体13Fを備える。コイル導体13Aは、積層時において、引出導体12の影響を受けやすい部分である。コイル導体13Fは、積層時において、引出導体12の影響を受けにくい部分である。これに対し、引出導体12と、コイル導体13Aとの積層方向における距離L1A、L1Bは、引出導体14と、コイル導体13Fとの積層方向における距離L2A、L2Bよりも大きくなるように、絶縁体シート50を積層する。これにより、積層時において、コイル導体13Aは、引出導体12から離れていることで、引出導体12からの影響を受けにくくする。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
所定のパターンの導体が形成された絶縁体シートを順に積層することで積層コイル部品を製造する積層コイル部品の製造方法であって、
最初に積層される第1の引出導体と、次に積層される第1のコイル導体との積層方向における距離は、最後に積層される第2の引出導体と、前記第2の引出導体の直前に積層される第2のコイル導体との前記積層方向における距離よりも大きくなるように、前記絶縁体シートを積層する、積層コイル部品の製造方法。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記第1のコイル導体と、前記第1のコイル導体の次に積層される第3のコイル導体の距離は、前記第1の引出導体と前記第1のコイル導体の距離よりも小さくなるように、前記絶縁体シートを積層する、請求項1に記載の積層コイル部品の製造方法。
【請求項3】
素体と、
前記素体内において、所定のパターンの複数のコイル導体を積層方向に積層することで形成されるコイル部と、
前記素体内において、前記コイル部と接続され、前記素体から露出する第1の引出導体、及び第2の引出導体と、を備え、
前記コイル部は、前記第1の引出導体と前記積層方向において隣り合う第1のコイル導体と、前記第2の引出導体と前記積層方向において隣り合う第2のコイル導体と、を有し、
前記第1の引出導体と前記第1のコイル導体との前記積層方向における距離は、前記第2の引出導体と前記第2のコイル導体との前記積層方向における距離よりも大きい、積層コイル部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層コイル部品の製造方法、及び積層コイル部品に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
素体と、当該素体の面に形成した外部電極と、を備える積層コイル部品が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1において、積層コイル部品は、素体内に形成されたコイル部と、コイル部と接続されて素体の一方の面に露出する引出導体と、素体の他方の面に露出する引出導体と、を備える。導体間の距離はいずれの箇所においても一定である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-082280号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような構成を有する積層コイル部品では、各引出導体及びコイル導体を積層するときに、一方の引出導体付近のコイル導体が、引出導体の影響を受けることによって荷崩れ(他の層のコイル導体に対してずれる)してしまう場合があった。これにより、積層コイル部品が狙いの特性を得られないという問題があった。
【0005】
本発明の一態様は、積層時におけるコイル導体の荷崩れを抑制することで、不良品の発生を抑制できる、積層コイル部品の製造方法、及び積層コイル部品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一つの態様における積層コイル部品の製造方法は、所定のパターンの導体が形成された絶縁体シートを順に積層することで積層コイル部品を製造する積層コイル部品の製造方法であって、最初に積層される第1の引出導体と、次に積層される第1のコイル導体との積層方向における距離は、最後に積層される第2の引出導体と、第2の引出導体の直前に積層される第2のコイル導体との積層方向における距離よりも大きくなるように、絶縁体シートを積層する。
【0007】
積層コイル部品は、最初に積層される第1の引出導体の次に積層される第1のコイル導体を備える。また、積層コイル部品は、最後に積層される第2の引出導体の直前に積層される第2のコイル導体を備える。第1のコイル導体は、積層時において、第1の引出導体の影響を受けやすい部分である。第2のコイル導体は、積層時において、第1の引出導体の影響を受けにくい部分である。これに対し、第1の引出導体と、第1のコイル導体との積層方向における距離は、第2の引出導体と、第2のコイル導体との積層方向における距離よりも大きくなるように、絶縁体シートを積層する。これにより、積層時において、第1のコイル導体は、第1の引出導体から離れていることで、第1の引出導体からの影響を受けにくくすることができる。以上より、積層時におけるコイル導体の荷崩れを抑制することで、不良品の発生を抑制できる。
【0008】
第1のコイル導体と、第1のコイル導体の次に積層される第3のコイル導体の距離は、第1の引出導体と第1のコイル導体の距離よりも小さくなるように、絶縁体シートを積層してよい。第1のコイル導体は、コイル導体間の距離よりも第1の引出導体から離れていることで、第1の引出導体からの影響を受けにくくすることができる。
【0009】
本発明の一つの態様における積層コイル部品は、素体と、素体内において、所定のパターンの複数のコイル導体を積層方向に積層することで形成されるコイル部と、素体内において、コイル部と接続され、素体から露出する第1の引出導体、及び第2の引出導体と、を備え、コイル部は、第1の引出導体と積層方向において隣り合う第1のコイル導体と、第2の引出導体と積層方向において隣り合う第2のコイル導体と、を有し、第1の引出導体と第1のコイル導体との積層方向における距離は、第2の引出導体と第2のコイル導体との積層方向における距離よりも大きい。
【0010】
この積層コイル部品によれば、上述の積層コイル部品の製造方法と同様な作用・効果を得ることができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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