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公開番号2024050257
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2022157006
出願日2022-09-29
発明の名称コイル部品
出願人株式会社村田製作所
代理人個人
主分類H01F 27/30 20060101AFI20240403BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】コイル部品の実装強度の低下を抑制する。
【解決手段】コイル部品10は、巻芯部、第1鍔部20、第2鍔部を有するドラムコアを備えている。また、コイル部品10は、第1金属端子41を備えている。第1金属端子41は、接着部410と、連結部420と、実装部430と、を有している。接着部410は、第1鍔部20に接着剤60を介して接着されている。実装部430は、第1金属端子41のうち最も第1正方向X1側に位置し、且つ第1鍔部20に対して第1正方向X1側に離れている。連結部420は、接着部410及び実装部430を繋いでいる。第1鍔部20は、対向面22Bと接着面ASとを有している。対向面22Bは、実装部430と向かい合っている。第1鍔部20は、対向面22Bと接着面ASとの間に、接着面ASに向かうほど、第1軸Xに平行な方向において対向面22Bからの距離が大きくなる第1傾斜面22Cを有している。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
柱状の巻芯部、及び前記巻芯部の中心軸に平行な方向の第1端に接続している第1鍔部、前記巻芯部における前記第1端とは反対側の第2端に接続している第2鍔部を有するドラムコアと、
前記第1鍔部に取り付けられた第1金属端子と、
前記巻芯部に巻回され、第1線端が前記第1金属端子に接合されたワイヤと、
を備え、
前記中心軸に直交する特定の軸を第1軸とし、前記第1軸に平行な方向のうちの一方を第1正方向とし、
前記第1鍔部は、前記第1正方向において前記巻芯部に対して外側に張り出しており、
前記第1金属端子は、
前記第1鍔部に接着剤を介して接着している接着部と、
前記第1金属端子のうち最も前記第1正方向側に位置し、且つ前記第1鍔部に対して前記第1正方向側に離れている実装部と、
前記接着部及び前記実装部を繋ぐ連結部と、
を有しており、
前記第1鍔部は、前記実装部と向かい合う対向面と、前記接着部が接着される接着面と、を有しており、
前記第1鍔部は、前記対向面と前記接着面との間に、前記接着面に向かうほど、前記第1軸に平行な方向において前記対向面からの距離が大きくなる傾斜面を有している
コイル部品。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記中心軸に平行な方向のうち前記巻芯部から前記第1鍔部に向かう方向を外方向としたとき、
前記接着部は、前記第1鍔部の外面のうち前記外方向を向く面に接着されている
請求項1に記載のコイル部品。
【請求項3】
前記第1鍔部は、前記接着面と前記傾斜面との間に平面状の平坦面を有し、
前記対向面に対する前記平坦面の傾斜角度は、前記対向面に対する前記傾斜面の平均傾斜角度に比べて小さい
請求項1に記載のコイル部品。
【請求項4】
前記第1鍔部は、前記接着面と前記平坦面との間に面取り面を有し、
前記対向面に対する前記面取り面の平均傾斜角度は、前記対向面に対する前記平坦面の傾斜角度に比べて大きい
請求項3に記載のコイル部品。
【請求項5】
前記第1軸に平行な方向での前記実装部から前記第1鍔部までの最短距離は、前記第1軸に平行な方向での前記実装部の最小の寸法よりも大きい
請求項1に記載のコイル部品。
【請求項6】
前記中心軸に平行な方向のうち前記第1鍔部から前記巻芯部に向かう方向を内方向としたとき、
前記第1軸に平行な方向での前記実装部から前記第1鍔部までの最短距離は、前記傾斜面の前記内方向の端から前記接着面までの前記中心軸に平行な方向での最小の寸法よりも大きい
請求項1に記載のコイル部品。
【請求項7】
前記中心軸に平行な方向のうち前記第1鍔部から前記巻芯部に向かう方向を内方向としたとき、
前記傾斜面の前記内方向の端から前記接着面までの前記中心軸に平行な方向での最小の寸法は、100μm以上且つ300μm以下である
請求項1に記載のコイル部品。
【請求項8】
前記傾斜面を第1傾斜面としたとき、
前記第1鍔部は、前記対向面及び前記第1傾斜面に隣り合う第2傾斜面を有し、
前記第2傾斜面は、前記対向面から遠ざかるほど前記第1軸に平行な方向において前記対向面からの距離が大きくなるように傾斜している
請求項1に記載のコイル部品。
【請求項9】
前記第1鍔部は、前記第2傾斜面に対して前記対向面とは反対側に隣り合う平面状の第2平坦面を有し、
前記対向面に対する前記第2平坦面の傾斜角度は、前記対向面に対する前記第2傾斜面の平均傾斜角度に比べて小さい
請求項8に記載のコイル部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、コイル部品に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載のコイル部品は、巻芯部及び2つの鍔部を備えている。巻芯部は四角柱状である。2つの鍔部は、巻芯部の両端に接続している。各鍔部は、巻芯部の中心軸線と直交する第1正方向において、巻芯部から外側に張り出している。これら巻芯部及び鍔部は、コイル部品のコアを構成している。
【0003】
上記のコイル部品は、複数の金属端子、及び2本のワイヤを備えている。各金属端子は、実装部を有している。実装部は、当該金属端子の中で最も第1正方向側に位置している。この実装部は、コイル部品を基板等に実装する際に当該基板に接触する部分である。実装部は、鍔部のうちの第1正方向を向く面に、接着剤を介して接合している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-89804号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のようなコイル部品は、基板等に実装される。このとき、金属端子の実装部が、はんだを介して基板等に接合される。ここで、コイル部品の熱膨張係数と基板等の熱膨張係数は異なることから、両者の間には熱変形の程度に差が生じる。そのため、温度変化に伴い、金属端子の実装部と基板等との間に介在しているはんだに力が作用する。その結果、金属端子の実装部と基板等との間のはんだにクラック等が生じるおそれがある。
【0006】
なお、金属端子の実装部がはんだを介して基板等に接合する例を上述したが、実装部が基板等に接合されるものであれば、その接合態様に拘わらず同様の課題が生じる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明は、柱状の巻芯部、及び前記巻芯部の中心軸に平行な方向の第1端に接続している第1鍔部、前記巻芯部における前記第1端とは反対側の第2端に接続している第2鍔部を有するドラムコアと、前記第1鍔部に取り付けられた第1金属端子と、前記巻芯部に巻回され、第1線端が前記第1金属端子に接合されたワイヤと、を備え、前記中心軸に直交する特定の軸を第1軸とし、前記第1軸に平行な方向のうちの一方を第1正方向とし、前記第1鍔部は、前記第1正方向において前記巻芯部に対して外側に張り出しており、前記第1金属端子は、前記第1鍔部に接着剤を介して接着している接着部と、前記第1金属端子のうち最も前記第1正方向側に位置し、且つ前記第1鍔部に対して前記第1正方向側に離れている実装部と、前記接着部及び前記実装部を繋ぐ連結部と、を有しており、前記第1鍔部は、前記実装部と向かい合う対向面と、前記接着部が接着される接着面と、を有しており、前記第1鍔部は、前記対向面と前記接着面との間に、前記接着面に向かうほど、前記第1軸に平行な方向において前記対向面からの距離が大きくなる傾斜面を有しているコイル部品である。
【0008】
上記構成によれば、傾斜面の存在により、第1金属端子の接着部と第1鍔部の接着面との間に存在する接着剤が、第1金属端子の実装部と第1鍔部の対向面との間に至りにくい。つまり、第1金属端子の実装部と第1鍔部の対向面との間に、確実に空隙を生じさせることができる。その結果、コイル部品が基板等に実装された状態で、コイル部品と基板等との間に、熱変形の程度に差が生じても、その差を、実装部及び連結部が弾性変形することにより吸収できる。
【発明の効果】
【0009】
コイル部品と基板等との間に、熱変形の程度に差が生じても、その差を、実装部及び連結部が弾性変形することにより吸収できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、コイル部品の斜視図である。
図2は、コイル部品の平面図である。
図3は、図2における3-3線の一部拡大断面図である。
図4は、第1金属端子近傍の拡大斜視図である。
図5は、内方向を向いて第1鍔部を視たときの図である。
図6は、外方向を向いて第1金属端子を視たときの図である。
図7は、第1負方向を向いてコイル部品を視たときの図である。
図8は、図5における8-8線の一部拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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