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公開番号
2024095598
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-07-10
出願番号
2023218010
出願日
2023-12-25
発明の名称
電線被覆材
出願人
日星電気株式会社
代理人
主分類
H01B
7/295 20060101AFI20240703BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】
電線被覆材への負荷を抑制することで、良好な難燃性を示す電線被覆材を提供することにある。
【解決手段】
導体もしくは複数本の被覆電線の周囲に設けられる電線被覆材を、少なくとも第1被覆層と第2被覆層とを積層して構成する。第1被覆層は所定の温度において収縮性を示す材料で構成し、第2被覆層は所定の温度において膨張性を示さない材料で構成する。所定の条件における熱重量測定法にて、第1被覆層を構成する材料の熱重量変化率を、第2被覆層を構成する材料の熱重量変化率より大きくする。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
導体もしくは複数本の電線を被覆する電線被覆材であって、該電線被覆材は少なくとも第1被覆層と第2被覆層とが積層されて構成されているとともに、該第1被覆層は所定の温度において収縮性を示す材料で構成されているとともに、該第2被覆層は該所定の温度において膨張性を示さない材料で構成されていることを特徴とする電線被覆材。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
導体もしくは複数本の電線を被覆する電線被覆材であって、該電線被覆材は少なくとも第1被覆層と第2被覆層とが積層されて構成されているとともに、
熱重量測定法にて、パージガスを乾燥空気として20℃から昇温速度20℃/minで加熱し、600℃に達した時の熱重量変化率を測定した際、
該第1被覆層を構成する材料の熱重量変化率は、該第2被覆層を構成する材料の熱重量変化率よりも大きいことを特徴とする電線被覆材。
【請求項3】
該第1被覆層を構成する材料の熱重量変化率は、該第2被覆層を構成する材料の熱重量変化率よりも10%以上大きいことを特徴とする、請求項2に記載の電線被覆材。
【請求項4】
該第1被覆層を構成する材料の熱重量変化率は30%以上であることを特徴とする、請求項3に記載の電線被覆材。
【請求項5】
該第2被覆層を構成する材料の熱重量変化率は30%より小さいことを特徴とする、請求項4に記載の電線被覆材。
【請求項6】
該第2被覆層に難燃剤が含有されていることを特徴とする、請求項1~5の何れか一項に記載の電線被覆材。
【請求項7】
該難燃剤は該第2被覆層の接炎時にチャー層の形成を促すものであることを特徴とする、請求項6に記載の電線被覆材。
【請求項8】
該第2被覆層の肉厚は、該第1被覆層の肉厚以下であることを特徴とする、請求項7に記載の電線被覆材。
【請求項9】
導体もしくは複数本の電線を被覆する電線被覆材であって、該電線被覆材は少なくとも第1被覆層と第2被覆層とが積層されて構成されているとともに、該第1被覆層は所定の温度において収縮性を示す第1シリコーンゴムで構成されているとともに、該第2被覆層は該所定の温度において膨張性を示さない第2シリコーンゴムで構成されていることを特徴とする電線被覆材。
【請求項10】
導体もしくは複数本の電線を被覆する電線被覆材であって、該電線被覆材は少なくとも第1シリコーンゴムで構成された第1被覆層と、第2シリコーンゴムで構成された第2被覆層とが積層されて構成されているとともに、
熱重量測定法にて、パージガスを乾燥空気として20℃から昇温速度20℃/minで加熱し、600℃に達した時の熱重量変化率を測定した際、
該第1シリコーンゴムの熱重量変化率は、該第2シリコーンゴムの熱重量変化率よりも大きいことを特徴とする電線被覆材。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、絶縁電線や多芯ケーブル等に使用される電線被覆材に関わるものであり、特に難燃性の絶縁電線等に使用される電線被覆材に関するものである。
続きを表示(約 900 文字)
【0002】
絶縁電線や多芯ケーブルは、導体や複数本の電線の周囲に被覆材を設けた構造を有しており、被覆材はゴムや樹脂を主原料とした材料で構成される。
【0003】
絶縁電線や多芯ケーブルは用途に応じて必要な特性が異なり、自動車用や建物用の電線は絶縁性に加え、難燃性も要求されることが多い。
【0004】
難燃性を向上した電線被覆材としては、被覆材に難燃剤を含有させたもの(例えば特許文献1)や、被覆材を多層構造にしたもの(例えば、特許文献2、3)などが知られている。
【0005】
特許文献2に記載の難燃性ケーブルは、難燃シースの層間に加熱によってガス化する接着剤層を設け、加熱時に層間に空間を形成することで断熱効果を付与し、難燃性を向上させている。
【0006】
特許文献3に記載の多層絶縁電線は、外層が比較的低温で膨張開始するように構成することで、多層絶縁電線内部への伝熱を抑制し、難燃性を向上させている。
【0007】
しかしながら、特許文献2、3に記載の手法では、接着剤層のガス化や外層自体の膨張によって外層に負荷が掛かり、外層の亀裂や破裂が発生する恐れがある。外層の亀裂や破裂が発生すると、外層の存在によって得られていた難燃性の向上効果が低下してしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2020―80303号公報
特開昭62-172607号公報
特開2019-139882号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の課題は、電線被覆材への負荷を抑制することで、良好な難燃性を示す電線被覆材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、電線被覆材の構造を鋭意検討した結果、以下の構造を採用することで電線被覆材への負荷が抑制され、良好な難燃性を示す電線被覆材を得るに至った。
(【0011】以降は省略されています)
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