TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024058161
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165335
出願日2022-10-14
発明の名称サセプタ
出願人日本特殊陶業株式会社
代理人個人,個人
主分類H01L 21/683 20060101AFI20240418BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】200℃を超えるような高温で使用できる、耐熱性の高いサセプタを提供する。
【解決手段】
サセプタ100は、SiCを主成分とする円板状のセラミック焼結体110と、セラミック焼結体110に埋設された板状の金属体120とを備えている。金属体120の厚さ(上下方向5の長さ)は、0.1mm以上である。金属体120は、セラミック焼結体110の上面111から下方に0.05mm以上離れた位置に埋設されている。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
上面、前記上面と上下方向において対向する下面を有し、SiCを主成分とする円板状のセラミック焼結体と、
前記セラミック焼結体に埋設され、前記上下方向の長さが0.1mm以上である板状の金属体と、を備え、
前記金属体は、前記セラミック焼結体の前記上面から下方に0.05mm以上離れた位置に埋設されていることを特徴とするサセプタ。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
前記セラミック焼結体と前記金属体は直接的に接合している請求項1に記載のサセプタ。
【請求項3】
前記セラミック焼結体は、内部に形成された流路を含む請求項1に記載のサセプタ。
【請求項4】
前記セラミック焼結体は、内部に形成された流路を含む請求項2に記載のサセプタ。
【請求項5】
前記金属体は、W、Mo、及びWとMoの合金からなる群から選ばれる少なくとも一種の金属を主成分として含む請求項1~4のいずれか一項に記載のサセプタ。
【請求項6】
前記金属体は、多孔体である請求項5に記載のサセプタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シリコンウェハ等の基板を保持するサセプタに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ウェハなどの基板を保持するサセプタが開示されている。特許文献1に記載のサセプタは、基板が載置されるセラミック焼結体(基板支持部)と、表面から0.2mm~50mmの深さに埋設された金属体(RFプレート)とを備える。特許文献1に記載のサセプタにおいては、セラミック焼結体は窒化アルミニウム(AlN)またはアルミナ(Al



)によって形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-300832号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、サセプタは、加工容易性、高熱伝導性、及び高周波電極の兼用の観点から、AlNなどのAl合金が用いられてきた。しかしながら、Al合金自体の耐熱性のため、200℃を超えるような高温での使用には制約があった。近年の半導体プロセスのハイパワー化に伴い、耐熱性の高いサセプタが要望されている。
【0005】
本発明は、かかる事情を鑑みてなされたものであり、200℃を超えるような高温で使用できる、耐熱性の高いサセプタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様に従えば、上面、前記上面と上下方向において対向する下面を有し、SiCを主成分とする円板状のセラミック焼結体と、
前記セラミック焼結体に埋設され、前記上下方向の長さが0.1mm以上である板状の金属体と、を備え、
前記金属体は、前記セラミック焼結体の前記上面から下方に0.05mm以上離れた位置に埋設されていることを特徴とするサセプタが提供される。
【発明の効果】
【0007】
金属体が、セラミック焼結体の上面から下方に0.05mm以上離れた位置に埋設されているので、金属体を高周波電極やヒータ電極として用いることができる。金属体の厚さが0.1mm以上であるので、金属体の強度を高めることができる。また、金属体の厚さ(上下方向の長さ)を0.1mm以上にすることにより、インピーダンスを小さく抑えることができる。このことは、金属体を高周波電極として用いる場合に特に有効である。なお、一般に、Al合金製のサセプタの使用温度は、約100℃~200℃である。これに対して、本発明のサセプタでは、セラミック焼結体がAl合金よりも高融点のSiCを主成分とするセラミック材料を焼結することにより形成されているので、500℃以上の高温で使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、サセプタ100の斜視図である。
図2は、サセプタ100の概略説明図である。
図3は、金属体120の概略説明図である。
(a)~(d)は、セラミック焼結体110の製造方法(仮焼体接合法)の流れを示す図である。
(a)~(d)は、セラミック焼結体110の別の製造方法(粉末ホットプレス法)の流れを示す図である。
図6は、実施例1~6の結果をまとめた表である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<サセプタ100>
本発明の実施形態に係るサセプタ100について、図1、2を参照しつつ説明する。本実施形態に係るサセプタ100は、例えば、半導体製造装置の内部でシリコンウェハなどの半導体ウェハ(以下、単にウェハ10という)を保持する台、又は、別のサセプタを保持する台として用いられる。なお、以下の説明においては、サセプタ100が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向5が定義される。図1に示されるように、本実施形態に係るサセプタ100は、セラミック焼結体110と、金属体120(図2、3参照)と、配線140(図2参照)とを備える。
【0010】
セラミック焼結体110は、直径約400mmの円形の板状の形状を有する部材であり、セラミック焼結体110の上面111にはウェハ10が載置される。セラミック焼結体110の厚さ(上下方向5の長さ)は10mm~50mmが好適である。なお、図1では図面を見やすくするためにウェハ10とセラミック焼結体110とを離して図示している。また、図2に示されるように、セラミック焼結体110の内部には、後述の第1流路162が形成されている。セラミック焼結体110は、炭化ケイ素(SiC)を主成分として含むセラミックス焼結体により形成されている。ここで、SiCを主成分として含むとは、SiCを90wt%以上含むことをいう。なお、SiCを主成分として含むセラミックス焼結体には、ホウ素(B)を成分として含む焼結助剤(B成分の焼結助剤)及び/又は炭素(C)を成分として含む焼結助剤(C成分の焼結助剤)が添加されていてもよい。これらのB成分の焼結助剤、C成分の焼結助剤は、それぞれ、5wt%以下の濃度で添加されていてもよい。また、SiCを主成分として含むセラミックス焼結体には、Al



、Al



-Y



、AlB

などのAl化合物が5wt%以下の濃度で添加されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

ローム株式会社
半導体装置
23日前
エイブリック株式会社
半導体装置
26日前
エイブリック株式会社
半導体装置
24日前
東京パーツ工業株式会社
コイル装置
11日前
株式会社GSユアサ
蓄電設備
23日前
株式会社GSユアサ
蓄電素子
10日前
ダイニチ工業株式会社
燃料電池装置
26日前
三菱電機株式会社
回路遮断器
19日前
ダイニチ工業株式会社
燃料電池装置
26日前
ダイニチ工業株式会社
燃料電池装置
26日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
24日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
24日前
ダイニチ工業株式会社
燃料電池装置
26日前
キヤノン株式会社
液滴吐出装置
9日前
ダイニチ工業株式会社
換気ファン装置
26日前
NTN株式会社
圧粉磁心
9日前
株式会社村田製作所
コイル部品
24日前
株式会社村田製作所
コイル部品
24日前
三菱電機株式会社
半導体ウエハ
25日前
株式会社村田製作所
コイル部品
24日前
KOA株式会社
電子部品
24日前
ダイニチ工業株式会社
燃料電池システム
26日前
太陽社電気株式会社
チップ抵抗器
3日前
住友電気工業株式会社
電線
26日前
ローム株式会社
半導体装置
18日前
住友電気工業株式会社
半導体装置
16日前
トヨタ紡織株式会社
加湿器
9日前
シャープ株式会社
通信装置
19日前
ヒロセ電機株式会社
同軸端子
17日前
日本航空電子工業株式会社
コネクタ
25日前
富士電機株式会社
半導体装置
4日前
株式会社東芝
半導体装置
19日前
富士電機株式会社
半導体装置
3日前
日本航空電子工業株式会社
コネクタ
29日前
三菱電機株式会社
半導体装置
9日前
三菱電機株式会社
半導体装置
17日前
続きを見る