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公開番号2024059518
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-01
出願番号2022167240
出願日2022-10-18
発明の名称チップ抵抗器
出願人太陽社電気株式会社
代理人個人
主分類H01C 17/065 20060101AFI20240423BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】トリミング後の抵抗体の残幅を長くでき、ホットスポットの放熱を行なうことができ、抵抗体の上面に上面電極を形成する場合の印刷滲みの影響を小さくでき、さらには、抵抗体と上面電極の重なり領域を小さくすることができるチップ抵抗器を提供する。
【解決手段】抵抗体12の上面に上面電極14が形成され、抵抗体12における一対の上面電極14間に形成された一対の辺部である辺部12aと辺部12bにおいて、一方の辺部が他方の辺部の反対側に膨らんだ湾曲形状を有している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
チップ抵抗器であって、
絶縁基板(10)と、絶縁基板の上面に設けられた抵抗体(12)と、抵抗体と接続した一対の電極部(40)を有し、
一対の電極部における各電極部は、抵抗体の上面と絶縁基板の上面に重なる上面電極(14)を有し、
抵抗体が、電極間方向に対する直角方向である電極間直角方向における一方の側に設けられた第1辺部(12a)と、電極間直角方向における他方の側に設けられた第2辺部(12b)と、電極間方向における一方の側に設けられ、第1辺部の一方の端部と第2辺部の一方の端部間に設けられた第3辺部(12c)と、電極間方向における他方の側に設けられ、第1辺部の他方の端部と第2辺部の他方の端部間に設けられた第4辺部(12d)により囲まれた形状を有し、第1辺部と第2辺部が一対の上面電極間に形成され、
第1辺部は、第2辺部側とは反対側に膨らんだ湾曲形状を有するとともに、第2辺部は、第1辺部側とは反対側に膨らんだ湾曲形状を有することを特徴とするチップ抵抗器。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
抵抗体における電極間直角方向の幅が、抵抗体の電極間方向における中央側から端部側にいくに従い短くなり、抵抗体の電極間方向の中央位置を含む中央領域において、電極間直角方向の幅が最大となっていることを特徴とする請求項1に記載のチップ抵抗器。
【請求項3】
第1辺部と第2辺部が略円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のチップ抵抗器。
【請求項4】
抵抗体の厚みが、抵抗体の電極間方向における中央側から端部側にいくに従い薄くなり、抵抗体の電極間方向の中央位置を含む中央領域において、厚みが最大となっていることを特徴とする請求項1又は2に記載のチップ抵抗器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、チップ抵抗器に関するものであり、特に、チップ抵抗器における抵抗体の形状に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、チップ抵抗器における抵抗体の形状は、平面視において、通常、方形状であり、抵抗体における電極間方向と直角方向の幅は同一に形成されている。つまり、抵抗体は、電極間方向に同幅に形成されている。
【0003】
例えば、出願人の出願に係る特許文献1に開示されたチップ抵抗器においても、チップ抵抗器の形状は、平面視において長方形状となっていて、電極間方向の辺部である長辺は互いに平行に形成されていて、抵抗体は、電極間方向に同幅に形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-134452号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、チップ抵抗器においては、抵抗体にトリミング溝を形成する場合に、電極間方向と直角方向のトリミング溝が長いとトリミング後の抵抗体の残幅が短くなり、高電力の負荷に耐えることができない問題がある。
【0006】
また、抵抗体を電極間方向に同幅に形成した場合に、トリミング溝を設けた領域が幅の狭い領域となり、トリミング後の残幅部分がホットスポットになりやすく、トリミング溝は、電極間方向における中央付近に形成するので、結果として、ホットスポットが抵抗体の電極間方向の中央付近に形成され、ホットスポットが抵抗体の電極間方向の中央付近に形成されてしまうと、ホットスポットの放熱が困難となり、抵抗値変動の要因となるおそれがある。
【0007】
また、抵抗体の上面に上面電極を形成する場合に、抵抗体の電極間方向の辺部が絶縁基板(当該チップ抵抗器1つ分の絶縁基板)の端部に近い場合に、抵抗体の上面に印刷した上面電極ペーストが抵抗体の上面から流れる、いわゆる上面電極印刷時の印刷滲みにより、隣のチップ抵抗器の領域に流れてしまうという影響が発生してしまう。
【0008】
さらには、抵抗体が上面電極と重なる領域が広い場合には、TCRが大きくなってしまい、特に、サイズの小さいチップ抵抗器の場合には、抵抗体の面積に対して上面電極の大きさが大きくなってしまって、抵抗体と上面電極の重なり部分の面積が広くなるので、TCRが大きくなりやすいという問題がある。
【0009】
そこで、本発明は、チップ抵抗器において、トリミング後の抵抗体の残幅を長くでき、ホットスポットの放熱を行なうことができ、抵抗体の上面に上面電極を形成する場合の印刷滲みの影響を小さくでき、さらには、抵抗体と上面電極の重なり領域を小さくすることができるものを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は上記問題点を解決するために創作されたものであって、第1には、チップ抵抗器であって、絶縁基板(10)と、絶縁基板の上面に設けられた抵抗体(12)と、抵抗体と接続した一対の電極部(40)を有し、一対の電極部における各電極部は、抵抗体の上面と絶縁基板の上面に重なる上面電極(14)を有し、抵抗体が、電極間方向に対する直角方向である電極間直角方向における一方の側に設けられた第1辺部(12a)と、電極間直角方向における他方の側に設けられた第2辺部(12b)と、電極間方向における一方の側に設けられ、第1辺部の一方の端部と第2辺部の一方の端部間に設けられた第3辺部(12c)と、電極間方向における他方の側に設けられ、第1辺部の他方の端部と第2辺部の他方の端部間に設けられた第4辺部(12d)により囲まれた形状を有し、第1辺部と第2辺部が一対の上面電極間に形成され、第1辺部は、第2辺部側とは反対側に膨らんだ湾曲形状を有するとともに、第2辺部は、第1辺部側とは反対側に膨らんだ湾曲形状を有することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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