TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024058248
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165488
出願日2022-10-14
発明の名称絶縁フィルム、モーター及び、モーターの製造方法
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B32B 27/12 20060101AFI20240418BHJP(積層体)
要約【課題】厚さが薄いにもかかわらず、耐屈曲性、圧縮強さ等の機械特性が従来と同等であり、さらに、挿入性に優れ絶縁フィルムを提供する。
【解決手段】ポリアミド繊維からなる基材と、樹脂層をそれぞれ有する絶縁フィルムであって、前記樹脂層が絶縁フィルムの一方の最表面を構成し、その最表面の動摩擦係数が0.35以下である、絶縁フィルムとする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリアミド繊維からなる基材と、樹脂層をそれぞれ有する絶縁フィルムであって、
前記樹脂層が絶縁フィルムの一方の最表面を構成し、その最表面の動摩擦係数が0.35以下である、絶縁フィルム。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記樹脂が、ポリエーテルイミド、ポリアリールエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイド、ポリイミド、ポリエチレンナフタレートからなる群から選択される少なくとも一つである、請求項1に記載の絶縁フィルム。
【請求項3】
他方の最表面が前記ポリアミド繊維である、請求項1に記載の絶縁フィルム。
【請求項4】
最表面のポリアミド繊維の動摩擦係数が0.5以下である、請求項3に記載の絶縁フィルム。
【請求項5】
厚みが10μm以上200μm以下である、請求項1に記載の絶縁フィルム。
【請求項6】
MIT耐折試験(JIS P8115:2001)における、屈曲回数が3000回以上である、請求項1に記載の絶縁フィルム。
【請求項7】
圧縮強さが100N以上である、請求項1に記載の絶縁フィルム。
【請求項8】
ウェッジ紙である、請求項1~7のいずれか1項に記載の絶縁フィルム。
【請求項9】
スロット紙である、請求項1~7のいずれか1項に記載の絶縁フィルム。
【請求項10】
相間絶縁紙である、請求項1~7のいずれか1項に記載の絶縁フィルム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、薄肉化されたモーター用の絶縁フィルムに関し、特に、相間絶縁紙、ウェッジ紙又はスロット紙として好適に使用することができるフィルムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
家電機器、産業機器等の駆動力となるモーターには、従来、ステータコア内のスロットにおいてコアと巻線コイルとの間に介装される絶縁フィルムとして、相間絶縁紙、スロット紙及びスロット溝の開口を内側から閉塞するウェッジ紙が備えられている。これらの絶縁フィルムは、通常、ステータコアの端面の開口部からスロット内に挿入されることで組み込まれる。
【0003】
このような絶縁フィルムとして、耐熱性、電気絶縁性、機械的強度、表面の滑り性等に優れていることからポリエチレンナフタレートやポリエチレンテレフタレート等からなるポリエステルフィルムの両面にアラミド紙等と称される芳香族ポリアミド紙を積層した絶縁紙が知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-178197号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、モーターの性能がますます向上してきており、特に、小型で高効率なものが求められている。モーターの高効率化のため、巻線コイルの占積率を大きくする方法が採用される場合があり、それに伴い、相間絶縁紙、ウェッジ紙やスロット紙といった絶縁フィルムにも薄肉が求められ、加えて優れた挿入性も必要となりつつある。
【0006】
本発明は、このような状況下でなされたものであり、厚さが薄いにもかかわらず、耐屈曲性、圧縮強さ等の機械特性が従来と同等であり、さらに、挿入性に優れる絶縁フィルムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、鋭意検討した結果、ポリアミド繊維からなる基材と、動摩擦係数が特定以下である樹脂層を最表面に有する絶縁フィルムとすることにより、前記課題を解決し得る絶縁フィルムが得られることを見出した。
【0008】
即ち、本発明は、以下の態様を有する。
[1] ポリアミド繊維からなる基材と、樹脂層をそれぞれ有する絶縁フィルムであって、
前記樹脂層が絶縁フィルムの一方の最表面を構成し、その最表面の動摩擦係数が0.35以下である、絶縁フィルム。
[2] 前記樹脂が、ポリエーテルイミド、ポリアリールエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイド、ポリイミド、ポリエチレンナフタレートからなる群から選択される少なくとも一つである、[1]に記載の絶縁フィルム。
[3] 他方の最表面が前記ポリアミド繊維である、[1]又は[2]に記載の絶縁用フィルム。
[4] 最表面のポリアミド繊維の動摩擦係数が0.5以下である、[3]に記載の絶縁用フィルム。
[5] 厚みが10μm以上200μm以下である、[1]~[4]のいずれかに記載の絶縁フィルム。
[6] MIT耐折試験(JIS P8115:2001)における、屈曲回数が3000回以上である、[1]~[5]のいずれかに記載の絶縁フィルム。
[7] 圧縮強さが100N以上である、[1]~[6]のいずれかに記載の絶縁用フィルム。
[8] ウェッジ紙である、[1]~[7]のいずれかに記載の絶縁フィルム。
[9] スロット紙である、[1]~[7]のいずれかに記載の絶縁フィルム。
[10] 相間絶縁紙である、[1]~[7]のいずれかに記載の絶縁フィルム。
[11] [1]~[7]のいずれかに記載の絶縁フィルムを備えたモーター。
[12] [3]~[7]のいずれかに記載の絶縁フィルムを、ポリアミド繊維をコイルに接するように備えたモーター。
[13] [3]~[7]のいずれかに記載の絶縁フィルムを、ポリアミド繊維をコイルに接するように挿入する、モーターの製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明のモーター用フィルムは、厚みが薄く、厚みと、耐屈曲性、圧縮強さ等の機械特性とのバランスに優れ、さらに挿入性にも優れる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
挿入性試験を説明するための概念斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

東レ株式会社
積層体
8か月前
東ソー株式会社
積層体
7か月前
東レ株式会社
積層不織布
7か月前
ユニチカ株式会社
シート
8か月前
東レ株式会社
多層成形品
6日前
個人
生地
1か月前
東レ株式会社
積層フィルム
7日前
東レ株式会社
積層フィルム
5か月前
東レ株式会社
積層フィルム
7か月前
東レ株式会社
積層フィルム
1か月前
東ソー株式会社
多層フィルム
3か月前
三菱ケミカル株式会社
積層体
2か月前
三菱ケミカル株式会社
積層体
2か月前
三菱ケミカル株式会社
積層体
2か月前
三菱ケミカル株式会社
積層体
1か月前
東洋紡株式会社
離型フィルム
20日前
東洋紡株式会社
離型フィルム
20日前
セーレン株式会社
導電性編物
1か月前
平岡織染株式会社
複合体シート
7か月前
三菱製紙株式会社
離型フィルム
7か月前
東レ株式会社
多層積層フィルム
7か月前
三菱製紙株式会社
離型フィルム
8日前
東ソー株式会社
易開封性積層体
7か月前
東ソー株式会社
易開封性積層体
7か月前
株式会社エフコンサルタント
面材
11日前
三菱製紙株式会社
シートパレット
7か月前
株式会社カネカ
ポリイミド積層体
5日前
三洋化成工業株式会社
複層硬化膜
4日前
株式会社カネカ
ポリイミド積層体
1日前
株式会社 スワコー
光学フィルム
28日前
ダイハツ工業株式会社
表皮材
7か月前
三菱ケミカル株式会社
硬化性重合体
7か月前
東洋紡株式会社
包装用積層フィルム
1か月前
理研ビタミン株式会社
積層フィルム
6か月前
帝人株式会社
積層体の製造方法
3か月前
凸版印刷株式会社
化粧板
7か月前
続きを見る