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公開番号2024058015
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165091
出願日2022-10-13
発明の名称運転支援装置、運転支援システム、及び運転支援方法
出願人パナソニックオートモーティブシステムズ株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G08G 1/16 20060101AFI20240418BHJP(信号)
要約【課題】運転者が注意すべき対象に注意しにくい状態を把握して、運転者への情報提示を適切に行うことができる。
【解決手段】本開示にかかる運転支援装置は、車両の周囲を撮像する車外向けカメラが撮像した車両の進行方向の画像から予測される予測画像と、実際の状況が撮像された実画像と、の差である予測誤差を算出する予測誤差演算部と、予測誤差に基づいて、車両の運転者の注意状態を推定する注意状態推定部と、注意状態に基づいて、その時々の運転に対しより適正な注意状態、かつ/または運転操作への行動変容かつ/または意識変容を促す運転支援情報を出力する出力制御部と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両の周囲を撮像する車外向けカメラが撮像した前記車両の進行方向の画像から予測される予測画像と、実際の状況が撮像された実画像と、の差である予測誤差を算出する予測誤差演算部と、
前記予測誤差に基づいて、運転者の注意状態を推定する注意状態推定部と、
前記注意状態に基づいて、その時々の運転に対しより適正な注意状態、かつ/または運転操作への行動変容かつ/または意識変容を促す運転支援情報を出力する出力制御部と、を備える、
運転支援装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記注意状態推定部は、
前記画像内の複数領域のうち前記予測誤差が所定の閾値より大きい領域を抽出し、前記抽出した領域が前記複数領域の中央から偏っているか、一部に集中し過ぎているか、全体に分散し過ぎているか、の1つ以上の状態を推定する、
請求項1に記載の運転支援装置。
【請求項3】
前記注意状態推定部は、
時間的に連続する画像群の複数領域のうち前記予測誤差の時間分散値が所定の閾値より大きい領域を抽出し、前記抽出した領域が前記複数領域の中央から偏っているか、一部に集中し過ぎているか、全体に分散し過ぎているか、の1つ以上の状態を推定する、
請求項1に記載の運転支援装置。
【請求項4】
前記出力制御部は、
前記注意状態推定部が推定した注意状態が、偏っているときに偏りを正し、一部に集中し過ぎているときに分散させ、全体に分散し過ぎているときに集中させるように、視認行動を無意識に変容させる運転支援情報を出力する、
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の運転支援装置。
【請求項5】
前記出力制御部は、
前記注意状態推定部が推定した注意状態が、偏っているときに偏りを正し、一部に集中し過ぎているときに分散させ、全体に分散し過ぎているときに集中させるように、注意喚起する運転支援情報を出力する、
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の運転支援装置。
【請求項6】
前記車両内を撮像する車内向けカメラが撮像した前記運転者の顔画像から、前記予測誤差のうち前記運転者が視線を向けている領域を推定する視線推定部を更に備え、
前記注意状態推定部は、
前記予測誤差に加えて前記視線の向きにも基づいて前記運転者の注意状態を推定する、
請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の運転支援装置。
【請求項7】
前記注意状態推定部は、
前記運転者が視線を向けている領域の予測誤差と、視線を向けていない任意の領域の予測誤差と、に基づいて注意の惹かれやすさを推定する、
請求項6に記載の運転支援装置。
【請求項8】
前記出力制御部は、
前記注意状態推定部が推定した注意状態が、注意の惹かれやすさの高いときに、適正な注意状態に誘導させるように、視認行動を無意識に変容させる運転支援情報を出力する、
請求項7に記載の運転支援装置。
【請求項9】
前記出力制御部は、
前記注意状態推定部が推定した注意状態が、注意の惹かれやすさの高いときに、運転者に自覚させるように、注意喚起する運転支援情報を出力する、
請求項7に記載の運転支援装置。
【請求項10】
前記車両の各部の状態を検出する検出装置から得られる前記運転者による前記車両の操作情報に基づいて、前記運転者による運転の熟練度を判定する熟練度判定部を更に備え、
前記注意状態推定部は、
前記予測誤差に加えて前記熟練度にも基づいて前記出力制御部を制御する、
請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の運転支援装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、運転支援装置、運転支援システム、及び運転支援方法に関する。
続きを表示(約 4,600 文字)【背景技術】
【0002】
運転者は、信号機、道路標識、車線等に基づき、歩行者および障害物等に注意しながら、交通法規に従って車両の運転を行う。車両が走行する道路状況は、刻々と変化するため、道路状況の変化に応じて運転を支援する情報を提示できれば、安全運転等に資することができる。
【0003】
例えば特許文献1には、運転者の周囲環境および運転者の視線の動きに基づいて、運転者の注意機能低下状態を推定し、運転支援を行う手法が開示されている。また、特許文献2には、視線方向情報、走行環境情報、運転技能情報等に基づいて、運転者の視覚による認識のしやすさを示す視覚的認識度を算出し、運転者に提示する表示情報の表示位置等を制御する手法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-130389号公報
国際公開第2020/208804号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、疲労などによる注意機能低下が起こっていないときや、交通環境が視覚による認識をしやすいときであっても、人は認知要因の交通事故や交通ヒヤリハットを起こすことがある。したがって、特許文献1,2の技術であっても、運転者の認知要因の交通事故や交通ヒヤリハットを充分に抑制することは困難である。
【0006】
本開示は、運転者が運転に対して万全な状態であっても、かつ/または交通環境が認識しやすい状況にあっても、注意すべき対象に注意しにくい状態を把握して、運転者への情報提示を適切に行うことができる運転支援装置、運転支援システム、及び運転支援方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示にかかる運転支援装置は、車両の周囲を撮像する車外向けカメラが撮像した前記車両の進行方向の画像から予測される予測画像と、実際の状況が撮像された実画像と、の差である予測誤差を算出する予測誤差演算部と、前記予測誤差に基づいて、運転者の注意状態を推定する注意状態推定部と、前記注意状態に基づいて、その時々の運転に対しより適正な注意状態、かつ/または運転操作への行動変容かつ/または意識変容を促す運転支援情報を出力する出力制御部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示にかかる運転支援装置、運転支援システム、及び運転支援方法によれば、運転者の日常の運転で、運転に対して万全な状態であっても、かつ/または交通環境が認識しやすい状況にあっても、注意すべき対象に注意しにくい状態を把握し、その時々の運転に対しより適正な注意状態、かつ/または運転操作への行動変容かつ/または意識変容を促す情報提示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施形態1にかかる車両の構成の一例を示すブロック図である。
図2は、実施形態1にかかる運転支援装置の機能構成の一例を周辺機器とともに示すブロック図である。
図3は、実施形態1にかかる運転支援装置が予測誤差を算出する動作の流れを示す模式図である。
図4は、実施形態1にかかる運転支援装置が依拠する予測誤差と、実験の参加者が視線を向けた先との相関関係を表すグラフである。
図5は、実施形態1にかかる運転支援装置の情報提示動作の流れを示す模式図である。
図6は、実施形態1にかかる運転支援装置の他の情報提示例を示す模式図である。
図7は、実施形態1にかかる運転支援装置が行う運転支援処理の手順の一例を示すフロー図である。
図8は、実施形態1の変形例1にかかる運転支援装置が提示情報の数または量を変更する場合の例を示す模式図である。
図9は、実施形態1の変形例1にかかる運転支援装置が提示情報の種類を変更する場合の例を示す模式図である。
図10は、実施形態1の変形例1にかかる運転支援装置が提示情報の種類を変更する場合の例を示す模式図である。
図11は、実施形態1の変形例1にかかる運転支援装置が提示情報の位置を変更する場合の例を示す模式図である。
図12は、実施形態1の変形例2にかかる運転支援装置が、予測誤差が大きい領域が時系列で散在している場合に生成する運転支援情報の一例を示す模式図である。
図13は、実施形態1の変形例2にかかる運転支援装置が、運転者の注意状態に偏りがある場合の他の情報提示例を示す模式図である。
図14は、実施形態1の変形例2にかかる運転支援装置が、運転者の注意状態に偏りがある場合の他の情報提示例を示す模式図である。
図15は、実施形態1の変形例2にかかる運転支援装置が、運転者の注意状態に偏りがある場合の他の情報提示例を示す模式図である。
図16は、実施形態1の変形例2にかかる運転支援装置が、予測誤差が大きい領域が時系列で局在している場合に生成する運転支援情報の一例を示す模式図である。
図17は、実施形態1の変形例2にかかる運転支援装置が、予測誤差が大きい領域が時系列で遍在している場合に生成する運転支援情報の一例を示す模式図である。
図18は、実施形態1の変形例2にかかる運転支援装置が、予測誤差が大きい領域が時系列で増減していく場合に生成する運転支援情報の一例を示す模式図である。
図19は、実施形態1の変形例2にかかる運転支援装置が、予測誤差が大きい領域が時系列で殆ど発生しない場合に生成する運転支援情報の一例を示す模式図である。
図20は、実施形態1の変形例2にかかる運転支援装置が運転者の漫然運転を抑制する場合の他の提示例を示す模式図である。
図21は、実施形態1の変形例2にかかる運転支援装置が運転者の漫然運転を抑制する場合の更に他の提示例を示す模式図である。
図22は、実施形態1の変形例3にかかる運転支援装置が画像を2分割して運転支援情報を生成する場合の一例を示す模式図である。
図23は、実施形態1の変形例3にかかる運転支援装置が画像を2分割して運転支援情報を生成する場合の他の例を示す模式図である。
図24は、実施形態1の変形例4にかかる運転支援装置の機能構成の一例を周辺機器とともに示すブロック図である。
図25は、実施形態1の変形例4にかかる運転支援装置の情報提示例を示す模式図である。
図26は、実施形態1の変形例5にかかる運転支援装置の機能構成の一例を周辺機器とともに示すブロック図である。
図27は、実施形態1の変形例5にかかる運転支援装置の情報提示例を示す模式図である。
図28は、実施形態1の変形例5にかかる運転支援装置の他の情報提示例を示す模式図である。
図29は、実施形態1の変形例5にかかる運転支援装置が潜在情報を提示させるメータディスプレイの構成の一例を示す模式図である。
図30は、実施形態1の変形例5にかかる運転支援装置の潜在情報のメータディスプレイへの提示例を示す模式図である。
図31は、実施形態1の変形例5にかかる運転支援装置が生成した提示情報を、HUDとメータディスプレイとに分割して表示させる例を示す模式図である。
図32は、実施形態1の変形例5にかかる運転支援装置が生成した提示情報を、HUDとメータディスプレイとに分割して表示させる他の例を示す模式図である。
図33は、実施形態1の変形例5にかかる運転支援装置が潜在情報を提示させるピラーディスプレイの構成の一例を示す模式図である。
図34は、実施形態1の変形例5にかかる運転支援装置の潜在情報のピラーディスプレイへの提示例を示す模式図である。
図35は、実施形態1の変形例5にかかる運転支援装置が生成した提示情報を、HUDとピラーディスプレイとに分割して表示させる例を示す模式図である。
図36は、実施形態1の変形例5にかかる運転支援装置が生成した提示情報を、HUDとピラーディスプレイとに分割して表示させる他の例を示す模式図である。
図37は、実施形態1の変形例5にかかる運転支援装置が生成した提示情報を、HUDとスピーカとに分割して提示させる例を示す模式図である。
図38は、実施形態1の変形例5にかかる運転支援装置が生成した提示情報を、HUDとスピーカとに分割して表示させる他の例を示す模式図である。
図39は、実施形態1の変形例5にかかる運転支援装置の潜在情報のHUDの外周領域への提示例を示す模式図である。
図40は、実施形態1の変形例5にかかる運転支援装置が潜在情報を提示させるLEDディスプレイの構成の一例を示す模式図である。
図41は、実施形態1の変形例5にかかる運転支援装置の潜在情報のLEDディスプレイへの提示例を示す模式図である。
図42は、実施形態1の変形例5にかかる運転支援装置が生成した提示情報を、LEDの点滅によってLEDディスプレイに提示させる例を示す模式図である。
図43は、実施形態1の変形例5にかかる運転支援装置が生成した提示情報を、LEDを複数色で点灯させることによってLEDディスプレイに提示させる例を示す模式図である。
図44は、実施形態1の変形例5にかかる運転支援装置が潜在情報を提示させるミラーディスプレイの構成の一例を示す模式図である。
図45は、実施形態1の変形例5にかかる運転支援装置の潜在情報のミラーディスプレイへの提示例を示す模式図である。
図46は、実施形態1の変形例6にかかる運転支援装置の機能構成の一例を周辺機器とともに示すブロック図である。
図47は、実施形態1の変形例6にかかる運転支援装置の情報提示例を示す模式図である。
図48は、実施形態1の変形例6にかかる運転支援装置の他の情報提示例を示す模式図である。
図49は、実施形態1の変形例6にかかる運転支援装置の更に他の情報提示例を示す模式図である。
図50は、実施形態1の変形例7にかかる運転支援装置の機能構成の一例を周辺機器とともに示すブロック図である。
図51は、実施形態2にかかる運転支援装置の機能構成の一例を周辺機器とともに示すブロック図である。
図52は、実施形態2にかかる運転支援装置が行う運転支援処理の手順の一例を示すフロー図である。
図53は、実施形態3にかかる運転支援装置の機能構成の一例を周辺機器とともに示すブロック図である。
図54は、実施形態3にかかる運転支援装置が行う運転支援処理の手順の一例を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら、本開示にかかる表示処理装置、表示処理方法、及び表示処理プログラムの実施形態について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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