TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024056186
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-23
出願番号2022162912
出願日2022-10-11
発明の名称コンデンサ
出願人ニチコン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01G 2/08 20060101AFI20240416BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】コンデンサのコスト上昇を抑えつつ、コンデンサの放熱性の向上を図る。
【解決手段】コンデンサ1は、コンデンサ素子10Aなどと、コンデンサ素子10Aなどの第1の端面電極に接触する第1のバスバー20と、コンデンサ素子10Aなどの第2の端面電極に接触する第2のバスバー30と、第1のバスバー20と接触する放熱部40A,40Bと、コンデンサ素子10Aなどを封止する充填樹脂部50とを備え、放熱部40A,40Bは、z軸正側からz軸負側を見た平面視において第1のバスバー20の一部分と重なる位置に、充填樹脂部50から露出する露出面41A,41Bから、充填樹脂部50に埋設し、当該第1のバスバー20と接触する接触面42A,42Bに亘って存在する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
一方の端面に一の極性に対応する第1の端面電極が設けられ、他方の端面に他の極性に対応する第2の端面電極が設けられた、コンデンサ素子と、
外部接続端子部を有し、前記コンデンサ素子の前記第1の端面電極に接触して電気的に接続された第1の導体と、
外部接続端子部を有し、前記コンデンサ素子の前記第2の端面電極に接触して電気的に接続された第2の導体と、
前記第1の導体と隣接する放熱材と、
前記コンデンサ素子、前記第1および前記第2の導体の前記外部接続端子部を除く所定の部分、および、前記放熱材の一部を封止する封止樹脂部と
を備え、
前記放熱材は、前記第1の端面電極側から前記第2の端面電極側への方向から前記コンデンサを見た平面視において前記第1の導体の一部分と重なる位置に、前記封止樹脂部から露出している
ことを特徴とするコンデンサ。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記放熱材は、熱伝導率1.0[W/(m・K)]以上であることを特徴とする請求項1に記載のコンデンサ。
【請求項3】
前記放熱材が前記封止樹脂部から露出する露出面は、前記第1の端面電極と平行な平坦面であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンデンサ。
【請求項4】
前記放熱材が前記第1の導体に接触する第1の層と、前記第1の層と異なる材料で形成された第2の層とを含み、
前記第2の層の表面が前記封止樹脂部から露出していることを特徴とする請求項1に記載のコンデンサ。
【請求項5】
前記第1の層が前記封止樹脂部内部に存在する一方、前記第2の層が前記封止樹脂部の内部と外部とに亘って存在していることを特徴とする請求項4に記載のコンデンサ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、放熱構造を有するコンデンサに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、環境保護の観点から、あらゆる電気機器がインバータ回路で制御され、省エネルギー化、高効率化が進められている。特に、自動車業界においては、電気モータとガソリンエンジンで走行するハイブリッド電気自動車(以下、「HEV」と記載する。)や電気自動車(以下、「EV」と記載する。)が市場導入されるなど、省エネルギー化、高効率化に関する技術の開発が活発化している。
【0003】
このようなHEV・EV用の電気モータは使用電圧領域が数百ボルトと高いため、このような電気モータに関連して使用されるコンデンサとして、高耐電圧で低損失の電気特性を有するフィルムコンデンサが注目されており、更に市場におけるメンテナンスフリー化の要望からも極めて寿命が長いフィルムコンデンサを採用する傾向が目立っている。
【0004】
このようなフィルムコンデンサには、金属化フィルムコンデンサ素子(「金属化フィルムコンデンサ素子」を、単に、「コンデンサ素子」と記載する場合もある。)をケースに充填樹脂とともに樹脂モールドしたコンデンサがある。コンデンサとして、例えば、図7(a),(b)に示すように、複数(例えば、6個)のコンデンサ素子110、ケース400、コンデンサ素子110の一方の端面に形成された端面電極と接続される電極端子部210を有する第1のバスバー200、コンデンサ素子110の他方の端面に形成された端面電極と接続される電極端子部を有する第2のバスバー300、および、ケース400にコンデンサ素子110などが収容されている状態でケース400に充填される充填樹脂500を有するコンデンサ100がある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
図8(a),(b)に示すコンデンサ100では、第1のバスバー200の電極端子部210は、細長い方形状をし、前列の各コンデンサ素子110の第1の端面電極に接続する前板部211、長方形状をし、後列の各コンデンサ素子110の第1の端面電極に接続する後板部212、および、前板部211と後板部212との間において矩形波状に張り出した張出部213とを有するように構成されている。前板部211および後板部212は充填樹脂500内部に埋設されており、一方、張出部213は充填樹脂500外部に露出している。
【0006】
コンデンサ100に通電すると、コンデンサ素子110、第1のバスバー200および第2のバスバー300に流れる電流により発熱することになるが、充填樹脂500の外部に露出する張出部213の作用により、外部へ放熱しやすくなっており、放熱性は第1のバスバー200の厚み(図8(b)の上下方向の厚み)に依存する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開2020/241145号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、図8(a),(b)に示すコンデンサ100において、十分な放熱性を確保できない場合、第1のバスバー200の厚みを厚くすることで放熱性を高めることができるが、第1のバスバー200の厚みを厚くすることはコンデンサ100のコスト上昇につながってしまう。
【0009】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、コンデンサのコスト上昇を抑えつつ、コンデンサの放熱性の向上を図ることが可能なコンデンサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記の目的を達成するため、本発明に係るコンデンサは、一方の端面に一の極性に対応する第1の端面電極が設けられ、他方の端面に他の極性に対応する第2の端面電極が設けられた、コンデンサ素子と、外部接続端子部を有し、前記コンデンサ素子の前記第1の端面電極に接触して電気的に接続された第1の導体と、外部接続端子部を有し、前記コンデンサ素子の前記第2の端面電極に接触して電気的に接続された第2の導体と、前記第1の導体と隣接する放熱材と、前記コンデンサ素子、前記第1および前記第2の導体の前記外部接続端子部を除く所定の部分、および、前記放熱材の一部を封止する封止樹脂部とを備え、前記放熱材は、前記第1の端面電極側から前記第2の端面電極側への方向から前記コンデンサを見た平面視において前記第1の導体の一部分と重なる位置に、前記封止樹脂部から露出していることを特徴としている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

エイブリック株式会社
半導体装置
24日前
ローム株式会社
半導体装置
23日前
株式会社GSユアサ
蓄電素子
10日前
三菱電機株式会社
回路遮断器
19日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
24日前
東京パーツ工業株式会社
コイル装置
11日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
24日前
株式会社GSユアサ
蓄電設備
23日前
三菱電機株式会社
半導体ウエハ
25日前
株式会社村田製作所
コイル部品
24日前
キヤノン株式会社
液滴吐出装置
9日前
KOA株式会社
電子部品
24日前
株式会社村田製作所
コイル部品
24日前
株式会社村田製作所
コイル部品
24日前
NTN株式会社
圧粉磁心
9日前
ローム株式会社
半導体装置
18日前
住友電気工業株式会社
半導体装置
16日前
太陽社電気株式会社
チップ抵抗器
3日前
シャープ株式会社
通信装置
19日前
トヨタ紡織株式会社
加湿器
9日前
三菱電機株式会社
半導体装置
9日前
日本航空電子工業株式会社
コネクタ
25日前
富士電機株式会社
半導体装置
4日前
三菱電機株式会社
半導体装置
17日前
富士電機株式会社
半導体装置
3日前
ヒロセ電機株式会社
同軸端子
17日前
株式会社東芝
半導体装置
19日前
TDK株式会社
電子部品
17日前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
18日前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
18日前
富士電機株式会社
炭化珪素半導体装置
26日前
日本特殊陶業株式会社
サセプタ
9日前
日亜化学工業株式会社
発光装置
24日前
ヒロセ電機株式会社
同軸電気コネクタ
3日前
ニチコン株式会社
フィルムコンデンサ
4日前
日亜化学工業株式会社
発光装置
24日前
続きを見る