TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024054028
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-16
出願番号2022160599
出願日2022-10-04
発明の名称車体前部構造
出願人株式会社SUBARU
代理人個人
主分類B62D 21/00 20060101AFI20240409BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】複数の前面衝突形態において車体前部構造で衝突エネルギーを吸収させることにより、キャビンおよび電池パックの変形を防止できる。
【解決手段】車両Vの前部に設けられ、フロントサイドフレーム100と、サブフレーム200と、フロントサイドフレーム100と結合するクロスメンバ110と、を含む車体前部構造Sであって、車両上方端部とクロスメンバ110とが、フロントサイドフレーム100を挟むように配設された円柱形の柱状フレーム300と、サブフレーム200の車両前方側端部と柱状フレーム300の車両上方側部とを結合するブラケットフレームと、を備え、サブフレーム200は、柱状フレーム300よりも車両前方側の車幅方向外側面に脆弱部FPを有し、柱状フレーム300は、脆弱部FPの車両後方側において、サブフレーム200と結合している。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両の前部車幅方向両側において車両前後方向に延在された一対のフロントサイドフレームと、前記フロントサイドフレームの車両下方側に設けられ、車幅方向両側において車両前後方向に延在した一対のサブフレームと、車両前方側において車幅方向に延在し、前記フロントサイドフレームと結合するクロスメンバと、を含む車体前部構造であって、
車両上方端部と前記クロスメンバとが、前記フロントサイドフレームを挟むように配設され、車両下方側に延在する円柱形の柱状フレームと、
車両前後方向に延在し、前記サブフレームの車両前方側端部と前記柱状フレームの車両上方側部とを結合するブラケットフレームと、
を備え、
前記サブフレームは、前記柱状フレームよりも車両前方側の車幅方向外側面に脆弱部を有し、
前記柱状フレームは、前記脆弱部の車両後方側において、前記サブフレームと結合していることを特徴とする車体前部構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車体前部構造に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、車両の前面衝突においては、乗員の傷害を低減させる手段として乗員搭乗空間であるキャビンを変形させない事が有効であり、そのための様々な手段が設けられている。
これらの手段のひとつとして、近年、キャビンより前方の構造体で衝突エネルギーを吸収する構造が普及している。
一方で、車両がハイブリッド車両や電気自動車等の場合には、車両の動力源としての電池パックが、キャビン下部の床面に搭載されている場合がある。
電池パックには車両を駆動させる電力が蓄えられており、車両の前面衝突等により電池パックに変形や断線が発生した場合には、急激な異常反応が生じる虞もある。
そのため、ハイブリッド車両や電気自動車等の場合には、電池パックを損傷させないように、キャビンを変形させない構造に対する重要度が高まってきている。
【0003】
上記の要求に伴って、ハイブリッド車両や電気自動車等の電池を搭載した車両において前面衝突の衝撃が車両に加わった場合には、例えば、衝撃によるフロントサイドメンバの変形を制御することにより、衝突エネルギーが吸収されるとともに車両前部に備えられた駆動用モータを保護する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-083144号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、車両の前面衝突においては、例えば、車両の正面全面が衝突体に衝突するフルラップ衝突、車両の正面片側が衝突体に衝突するオフセット衝突、あるいは、オフセット率が25%程度のスモールオーバラップ衝突等、複数の衝突形態を考慮する必要がある。
そのため、それぞれの衝突形態において、キャビンあるいは電池パックより前方の構造体で衝突エネルギーを吸収することにより、キャビンおよび電池パックを変形させない構造が求められている。
【0006】
特許文献1に記載の技術においては、クロスメンバに設けられた脆弱部により、車両側面のフロントサイドメンバが車幅方向内側に折れ曲がることにより、複数の衝突形態で発生する衝突エネルギーをより確実に吸収する構造が提案されている。
しかしながら、特許文献1に記載の技術においては、クロスメンバより後方に設けられているキャビンあるいは電池パックの保護についての衝撃吸収構造に関する考慮がされていないため、車両の両側面に設けられているフロントサイドメンバの脆弱部より後方に衝突エネルギーが伝達された場合には、キャビンあるいは電池パックを変形させてしまう虞があるという課題があった。
【0007】
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであって、複数の前面衝突形態においても、キャビンおよび電池パックの変形を防止できる車体前部構造を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
形態1;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、車両の前部車幅方向両側において車両前後方向に延在された一対のフロントサイドフレームと、前記フロントサイドフレームの車両下方側に設けられ、車幅方向両側において車両前後方向に延在した一対のサブフレームと、車両前方側において車幅方向に延在し、前記フロントサイドフレームと結合するクロスメンバと、を含む車体前部構造であって、前記クロスメンバと上方端部とが、前記フロントサイドフレームを挟むように配設され、車両下方側に延在する円柱形の柱状フレームと、車両前後方向に延在し、前記サブフレームの車両前方側端部と前記柱状フレームの車両上方側部とを結合するブラケットフレームと、を備え、前記サブフレームは、前記柱状フレームよりも車両前方側の車幅方向外側面に脆弱部を有し、前記柱状フレームは、前記脆弱部の車両後方側において、前記サブフレームと結合している車体前部構造を提案している。
【発明の効果】
【0009】
本発明の1またはそれ以上の実施形態によれば、複数の前面衝突形態においても、キャビンおよび電池パックの変形を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態に係る車両を上方から見た構成図である。
図1に示された車体前部構造を上方から見た構成図である。
図2に示された車体前部構造をパワーユニット、前輪およびトーボードをはずした状態で上方から見た斜視図である。
本発明の実施形態に係る車体前部構造におけるフルラップ衝突時の車体前部構造の変形を上方から見た平面図であり、(a)は衝突前の平面図であり、(b)および(c)は前面衝突時の変形を時系列で示した平面図である。
本発明の実施形態に係る車体前部構造におけるスモールラップ衝突時の車体前部構造の変形を上方から見た平面図であり、(a)は衝突前の平面図であり、(b)および(c)は前面衝突時の変形を時系列で示した平面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
自転車の傘
7か月前
個人
サドル揺動装置
9か月前
個人
重量物移動台車
4か月前
個人
自動二輪車
11か月前
個人
二輪バイク補助輪
10か月前
個人
カウル取り付け器具
11か月前
井関農機株式会社
作業機
7か月前
個人
自転車
10か月前
個人
車両用横転防止装置
5か月前
個人
自転車用荷台
1か月前
井関農機株式会社
作業機
6か月前
井関農機株式会社
作業車両
11か月前
個人
クリアレインシェード
5か月前
日本精機株式会社
表示装置
7か月前
井関農機株式会社
作業車両
3か月前
三甲株式会社
保護具
5か月前
株式会社北誠商事
被覆構造体
7か月前
個人
スライドレインプルーフ
3か月前
株式会社クラベ
面状ユニット
3か月前
個人
電動カート
12か月前
個人
自転車の駐輪装置
10か月前
個人
ステアリングの操向部材
26日前
株式会社ホシプラ
台車
5か月前
個人
車両底面への噴流発生器
12か月前
帝人株式会社
車両構造体
3か月前
三甲株式会社
台車
7か月前
三甲株式会社
台車
13日前
祖峰企画株式会社
平台車
2か月前
三甲株式会社
台車
13日前
個人
自動二輪車に装着する被服
12か月前
三甲株式会社
台車
5か月前
ヤマハ発動機株式会社
車両
5か月前
豊田合成株式会社
ハンドル
8か月前
豊田合成株式会社
ハンドル
11か月前
個人
足踏みペダル式自転車
3か月前
豊田合成株式会社
ハンドル
11か月前
続きを見る