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公開番号2024051781
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022158109
出願日2022-09-30
発明の名称車両用のドアハンドル装置
出願人株式会社アイシン,トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人プロスペック特許事務所
主分類E05B 79/06 20140101AFI20240404BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】部品点数が削減され、フレームのパネル部材に対する固定強度の低下が防止され、さらにパネル部材への組付けの作業性が高められた車両用のドアハンドル装置を提供する。
【解決手段】ドアハンドル装置10aは、樹脂材料により形成されるベースフレーム11と、貫通孔であるネジ孔22が設けられた筒状部20を備えベースフレーム11に保持されているナット12と、ナット12に螺合可能なネジ部311を備えるとともにネジ部311の先端面に回転させるための工具を挿入可能な工具係合孔が設けられたボルト13とを備え、ベースフレーム11の車外側からナット12に螺合されたボルト13の頭部30とナット12とによって車両ドアのパネル部材を挟持することによって、ベースフレーム11がパネル部材に固定される。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂材料により形成されており、車両ドアの車外側の面を構成するパネル部材の車内側に配置されるフレームと、
金属材料により形成されており、貫通孔であるネジ孔が設けられた筒状部と、前記筒状部の軸線方向の一方の端部に設けられており、前記筒状部の外周面から外側に向かって突出する突起状のフレーム係合部と、を備えるナットと、
金属材料により形成されており、ネジ山が形成されたネジ部を備える軸部と、前記軸部の一方の端部に設けられる頭部とを備え、前記ネジ部の前記頭部とは反対側の端面には回転させるための工具を係脱可能な工具係合部が設けられるボルトと、
と備え、
前記フレームには、前記パネル部材に対向する面である第一の面と前記第一の面とは反対側の面である第二の面とを連通する貫通孔であって前記ナットの前記筒状部を収容可能に構成されるナット収容孔が設けられており、
前記ナットの前記筒状部が前記ナット収容孔に収容された状態で、前記筒状部の先端面は前記フレームの前記第一の面の側に露出するとともに、前記ナットの前記フレーム係合部は前記フレームの前記第二の面に係合し、
前記第一の面の側から前記ナットに螺合された前記ボルトの前記頭部と前記ナットの前記先端面とによって前記パネル部材を挟持するとともに、前記ナットの前記フレーム係合部が前記フレームの前記第二の面に係合することにより前記フレームを前記パネル部材に固定するように構成される、
車両用のドアハンドル装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の車両用のドアハンドル装置であって、
前記ボルトの前記軸部のうちの前記頭部に近い側の端部には、ネジ山が形成されていない胴部が設けられている、
車両用のドアハンドル装置。
【請求項3】
請求項1に記載の車両用のドアハンドル装置であって、
前記ナットおよび前記フレームは、前記ナット収容孔に収容された前記ナットの前記フレームに対する回転を規制する回転規制部を備える、
車両用のドアハンドル装置。
【請求項4】
請求項3に記載の車両用のドアハンドル装置であって、
前記ナットの前記筒状部は、一部に前記ネジ孔の軸線に略平行な平面を含み、前記ネジ孔の前記軸線を中心とする略円筒状の外形を備え、
前記フレームに設けられる前記ナット収容孔の内周面は、一部に前記ナット収容孔の軸線方向に略平行な平面を含み、前記ナット収容孔の前記軸線を中心とする略円形の断面形状を備え、
前記ナットの前記筒状部の外周面に設けられる前記平面が前記ナットの前記回転規制部であり、
前記ナット収容孔の内周面に設けられる前記平面が前記フレームの前記回転規制部である、
車両用のドアハンドル装置。
【請求項5】
請求項1に記載の車両用のドアハンドル装置であって、
前記ナットの前記ネジ孔の前記軸線方向に関して前記フレーム係合部が設けられる側の端部には、前記フレーム係合部が設けられる側の端面に向かうにしたがって内径が徐々に大きくなるガイド部が設けられる、
車両用のドアハンドル装置。
【請求項6】
請求項1に記載の車両用のドアハンドル装置であって、
樹脂材料からなり、前記ボルトの前記軸部の前記頭部に近い側の端部の外周に装着される略円筒状のブッシュを備え、
前記ボルトが前記ナットに螺合された状態で、前記ボルトの前記軸部のうちの前記ナットの前記先端面から突出している部分は、前記ブッシュに覆われている、
車両用のドアハンドル装置。
【請求項7】
請求項6に記載の車両用のドアハンドル装置であって、
前記ボルトの前記軸部は前記ブッシュに圧入されており、
前記ブッシュは前記ナットの前記ネジ孔に圧入されている、
車両用のドアハンドル装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用のドアハンドル装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の車両用のドアハンドル装置は、樹脂製のフレーム(特許文献1においては「ハンドル支持部材」と称される)を有している。このフレームには車幅方向に貫通する貫通孔が設けられており、この貫通孔には車外側から金属製の筒状のカラー(特許文献1においては「スペーサ」と称される)が挿入されており、このカラーには軸部と頭部とを有するナットの軸部が車外側から挿入されている。この貫通孔にはさらに車内側からボルトが挿入されており、ボルトはナットに螺合されている。特許文献1に記載の車両用のドアハンドル装置は、車両ドアに組付けられる前の時点では、カラーとナットの間にブッシュ(特許文献1においては「ナット位置規制部材」と称される)を介在させることにより、ナットの頭部がカラーから離れている状態に維持されるとともに、ナットおよびボルトの回転が規制される。
【0003】
特許文献1に記載のドアハンドル装置を車両ドアに組付けるには、まず、車両ドアのパネル部材(アウタパネル)の所定の部分がカラーとナットの頭部との間に位置するように、パネル部材に対してドアハンドル装置を配置する。そして、その状態でボルトを回転させることによって、カラーとナットの頭部とによってパネル部材の前記所定の部分を挟持する。これにより、フレームがパネル部材に締結固定される。
【0004】
特許文献1に記載のドアハンドル装置によれば、金属部品であるカラーおよびナットによってパネル部材が挟持されるから、フレームのパネル部材に対する固定強度を確保できる。これに対し、金属カラーが用いられずにフレームによってボルトとナットの軸力(ボルトとナットによる軸線方向の圧縮力)を受ける構成では、気温の上昇によって樹脂が軟化した場合に、フレームをパネル部材に固定する力(ボルトとナットの軸力)が低下する。従って、フレームの固定強度の点において、特許文献1に記載のドアハンドル装置は有利である。しかしながら、特許文献1に記載の車両用のドアハンドル装置においては、カラーとナットによりパネル部材を挟持する前にナットの頭部が浮いた状態にナットを保持するために、金属性のカラーおよびブッシュが必要である。このため、部品点数が多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6304209号公報
【発明の概要】
【0006】
(発明が解決しようとする課題)
上記実情に鑑み、本発明の目的は、ドアハンドル装置の車両ドアへの固定強度を維持しつつ、ドアハンドル装置の部品点数の削減を図ることである。
【0007】
(課題を解決するための手段)
本発明に係る車両用のドアハンドル装置は、
樹脂材料により形成されており、車両ドアの車外側の面を構成するパネル部材の車内側に配置されるフレームと、
金属材料により形成されており、貫通孔であるネジ孔が設けられた筒状部と、前記筒状部の軸線方向の一方の端部に設けられており、前記筒状部の外周面から外側に向かって突出する突起状のフレーム係合部と、を備えるナットと、
金属材料により形成されており、ネジ山が形成されたネジ部を備える軸部と、前記軸部の一方の端部に設けられる頭部とを備え、前記ネジ部の前記頭部とは反対側の端面には回転させるための工具を係脱可能な工具係合部が設けられるボルトと、
と備え、
前記フレームには、前記パネル部材に対向する面である第一の面と前記第一の面とは反対側の面である第二の面とを連通する貫通孔であって前記ナットの前記筒状部を収容可能に構成されるナット収容孔が設けられており、
前記ナットの前記筒状部が前記ナット収容孔に収容された状態で、前記筒状部の先端面は前記フレームの前記第一の面の側に露出するとともに、前記ナットの前記フレーム係合部は前記フレームの前記第二の面に係合し、
前記第一の面の側から前記ナットに螺合された前記ボルトの前記頭部と前記ナットの前記先端面とによって前記パネル部材を挟持するとともに、前記ナットの前記フレーム係合部が前記フレームの前記第二の面に係合することにより前記フレームを前記パネル部材に固定するように構成される。
【0008】
本発明によれば、フレームのナット収容孔に収容されている金属製のナットとこのナットに螺合されている金属製のボルトが直接にパネル部材を挟む(金属製のボルトとナットが直接にパネル部材に接触する)ことにより、フレームがパネル部材に固定される。このため、このような構成によれば、例えばボルトとナットとによってフレームをパネル部材とともに挟む構成に比較して、パネル部材を挟持する強度(すなわち、車両用のドアハンドル装置の車両ドアに対する固定強度)を高めることができる。特に、樹脂材料は高温環境下では軟化することがあるため、フレームとともにパネル部材を挟む構成では、高温環境下ではボルトとナットの軸力(ボルトとナットによる軸線方向の圧縮力をいう)が低下することがある。これに対して、本実施形態によれば、ボルトとナットが直接にパネル部材を挟んでいるため、フレームが軟化してもボルトとナットの軸力は低下しない。したがって、高温環境下における固定強度の低下を防止できる。
【0009】
そして、本発明によれば、従来のような金属製のカラーが不要である。このため、部品点数の削減を図ることができる。
【0010】
前記ボルトの前記軸部のうちの前記頭部に近い側の端部には、ネジ山が形成されていない胴部が設けられている、
という構成が適用できる。
(【0011】以降は省略されています)

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