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公開番号2024051699
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022157997
出願日2022-09-30
発明の名称ドアラッチ装置
出願人株式会社ユーシン
代理人個人,個人
主分類E05B 81/40 20140101AFI20240404BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】フォークの回動を一時的に規制する規制部材の作動不良を防止できるドアラッチ装置を提供する。
【解決手段】ドアラッチ装置10は、フォーク21と、クロー25と、フォーク21の回動を規制可能な規制部材45と、駆動源31の駆動力によって回転可能なスピンドル33と、スピンドル33の回転によって第1の向きF1への移動と第2の向きF2への移動とが可能なスライダ38とを備える。スライダ38は開操作部40と規制操作部42を有する。中立位置から第1の向きF1への移動によって、開操作部40は、クロー25を押圧して係止位置から係止解除位置に開回動させ、規制操作部42は、規制位置から規制解除位置側への規制部材45の回動を規制し、係止解除位置へのクロー25の回動後、規制解除位置側への規制部材45の回動を次第に許容して、フルラッチ位置からオープン位置へのフォーク21の回動を次第に許容する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
ストライカを離脱可能なオープン位置と前記ストライカを保持するフルラッチ位置との間の回動が許容されるように、フォーク軸に軸支され、第1付勢部材によって前記フルラッチ位置側から前記オープン位置側に付勢されたフォークと、
前記フルラッチ位置の前記フォークに係止する係止位置と、前記フォークとの係止が解除されて前記第1付勢部材による前記フォークの回動を許容する係止解除位置との間の回動が許容されるように、前記フォーク軸に沿って延びるクロー軸に軸支されたクローと、
前記第1付勢部材による前記フルラッチ位置から前記オープン位置側への前記フォークの回動を規制する規制位置と、前記フォークの規制を解除した規制解除位置との間の回動が許容されるように、前記フォーク軸に沿って延びる回転軸に軸支された規制部材と、
駆動源の駆動力によって回転可能で、前記回転軸と直交する方向に沿って延びるスピンドルと、
前記スピンドルに螺合され、前記スピンドルの回転によって第1の向きへの移動と前記第1の向きとは反対の第2の向きへの移動とが可能なスライダと
を備え、
前記スライダは、
前記フォークと前記クローの間の中立位置から前記第1の向きへの移動によって、前記クローを押圧して前記係止位置から前記係止解除位置に開回動させる開操作部と、
前記中立位置から前記第1の向きへの移動によって、前記規制位置の前記規制部材に当接して前記規制解除位置側への前記規制部材の回動を規制し、前記開操作部による前記係止解除位置への前記クローの回動後、前記第1の向きへの移動に連動して前記規制解除位置側へ前記規制部材を回動させ、この規制部材の回動に連動して前記フォークを前記フルラッチ位置から前記オープン位置側へ回動させる規制操作部と
を有する、ドアラッチ装置。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記スライダの前記規制操作部及び前記規制部材のうち少なくとも一方は、前記フォークに近づくに従って前記スピンドルに近づく向きに傾斜し、前記第1の向きへの前記スライダの移動に連動して前記規制部材を前記規制解除位置側に回動させる回動許容部を有する、請求項1に記載のドアラッチ装置。
【請求項3】
前記スライダの前記規制操作部は、前記フォークに近づくに従って前記スピンドルから離れる向きに傾斜し、前記第1の向きへの前記スライダの移動に連動して前記規制位置の前記規制部材を前記規制解除位置とは反対側に回動させ、この規制部材の回動に連動して前記フォークを前記フルラッチ位置から前記オープン位置とは反対側に回動させる規制本体部を有する、請求項1又は2に記載のドアラッチ装置。
【請求項4】
前記スライダの前記開操作部と前記規制操作部は、前記回転軸が延びる方向に隣接して設けられている、請求項1または2に記載のドアラッチ装置。
【請求項5】
前記スライダは、前記中立位置にあるときに前記規制部材を前記規制解除位置に保持する一方、前記中立位置から前記第1の向きへの移動によって、前記規制部材の保持を解除して前記規制位置への回動を許容する規制部材保持部を有する、請求項1又は2に記載のドアラッチ装置。
【請求項6】
前記スピンドルの前記クロー側の端部には、前記駆動源の駆動力を受けるギアが配置され、
前記規制部材保持部は、前記ギアの径方向外側に位置し、前記スピンドルに沿って前記クロー側に延出する延出部を有する、請求項5に記載のドアラッチ装置。
【請求項7】
前記規制部材は、前記第1付勢部材の付勢力よりも弱い付勢力の第2付勢部材によって、前記規制解除位置から前記規制位置側に付勢されている、請求項5に記載のドアラッチ装置。
【請求項8】
前記スライダは、前記中立位置から前記第2の向きへの移動によって、前記フォークを前記オープン位置側から前記フルラッチ位置に閉回動させる閉操作部を有する、請求項1又は2に記載のドアラッチ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ドアラッチ装置に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両のハッチバックドアの閉鎖と開放を電動で行うことが可能なドアラッチ装置が開示されている。このドアラッチ装置は、中立位置から第1の向きへのセクタギアの回動によって、クローをフォークに係止した係止位置からフォークへの係止を解除した係止解除位置に開回動させる。これにより、フォークがキックバネによってフルラッチ位置からオープン位置に回動するため、車体に対してハッチバックドアを開放できる。また、中立位置から第2の向きへのセクタギアの回動によって、ストライカを保持するフォークをハーフラッチ位置からフルラッチ位置に閉回動させる。これにより、車体に対してハッチバックドアをウェザーストリップの弾性力に抗して閉鎖できる。
【0003】
閉状態のハッチバックドアにはウェザーストリップの弾性力が作用している。そのため、ドアラッチ装置の開作動時、クローによる係止が解除されたフォークは勢いよく回動するので、ケーシングへのフォークの衝突音等を含むドアの開放音が生じ得る。このドア開放音を低減するために、特許文献1のドアラッチ装置では、クローを係止位置から係止解除位置に開回動させるときに、オープン位置へのフォークの回動を規制し、この規制を徐々に解除するようにした規制部材が設けられている。規制部材は、板状で、フォークの回転軸に対して交差する方向に延びセクタギアの回転軸と平行な回転軸まわりに揺動可能であり、セクタギアの操作部によって操作される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開番号WO2020/090926
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
規制部材は、フォークの回動を規制する規制位置とフォークの規制を解除した規制解除位置との間を移動できる全長を確保する必要がある。また、フォークの回動を規制した状態の規制部材には、付勢されたフォークの押圧力が規制部材の長さ方向に対して交差する方向に作用する。よって、板状の規制部材が弾性的に変形し、フォークの回動を規制できないという作動不良が生じ得る。
【0006】
本発明は、フォークの回動を一時的に規制する規制部材の作動不良を防止できるドアラッチ装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、ストライカを離脱可能なオープン位置と前記ストライカを保持するフルラッチ位置との間の回動が許容されるように、フォーク軸に軸支され、第1付勢部材によって前記フルラッチ位置側から前記オープン位置側に付勢されたフォークと、前記フルラッチ位置の前記フォークに係止する係止位置と、前記フォークとの係止が解除されて前記第1付勢部材による前記フォークの回動を許容する係止解除位置との間の回動が許容されるように、前記フォーク軸に沿って延びるクロー軸に軸支されたクローと、前記第1付勢部材による前記フルラッチ位置から前記オープン位置側への前記フォークの回動を規制する規制位置と、前記フォークの規制を解除した規制解除位置との間の回動が許容されるように、前記フォーク軸に沿って延びる回転軸に軸支された規制部材と、駆動源の駆動力によって回転可能で、前記回転軸と直交する方向に沿って延びるスピンドルと、前記スピンドルに螺合され、前記スピンドルの回転によって第1の向きへの移動と前記第1の向きとは反対の第2の向きへの移動とが可能なスライダとを備え、前記スライダは、前記フォークと前記クローの間の中立位置から前記第1の向きへの移動によって、前記クローを押圧して前記係止位置から前記係止解除位置に開回動させる開操作部と、前記中立位置から前記第1の向きへの移動によって、前記規制位置の前記規制部材に当接して前記規制解除位置側への前記規制部材の回動を規制し、前記開操作部による前記係止解除位置への前記クローの回動後、前記第1の向きへの移動に連動して前記規制解除位置側へ前記規制部材を回動させ、この規制部材の回動に連動して前記フォークを前記フルラッチ位置から前記オープン位置側へ回動させる規制操作部とを有する、ドアラッチ装置を提供する。
【0008】
スピンドルの回転によって第1の向きに移動するスライダの規制操作部によって、フォーク軸に沿って延びる回転軸に軸支された規制部材を規制位置に保持し、この規制部材によってフルラッチ位置からオープン位置へのフォークの開回動を規制する。この状態のフォークには、ウェザーストリップの弾性力と第1付勢部材の付勢力が作用し、規制部材にはフォークによる押圧力が作用するが、この押圧力は規制部材を圧縮する方向に作用するため、規制部材の変形を抑制ないし防止できる。よって、フォークの回動を一時的に規制する規制部材の作動不良を防止できる。しかも、セクタギアと比較してスピンドルは小型であるため、ドアを電動で開放及び閉鎖可能なドアラッチ装置を小型化できる。
【発明の効果】
【0009】
本発明のドアラッチ装置では、フォークの回動を一時的に規制する規制部材の作動不良を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
バックドアに配置した本発明の実施形態に係るドアラッチ装置の概略図。
ドアラッチ装置の分解斜視図。
ラッチ機構と電動開閉機構を正面上方から見た斜視図。
ラッチ機構と電動開閉機構を背面下方から見た斜視図。
ラッチ機構と電動開閉機構の分解斜視図。
クローズ部材の分解斜視図。
非作動位置のクローズ部材とスライダの斜視図。
スライダとクローズ部材によるラッチ機構の閉作動時の動きの一過程を示す斜視図。
スライダとクローズ部材によるラッチ機構の閉作動時の動きの他の一過程を示す斜視図。
スライダと規制部材の斜視図。
図10とは異なる角度から見たスライダと規制部材の斜視図。
図10のXII-XII線断面図。
規制解除位置の規制部材とスライダの斜視図。
スライダと規制部材によるラッチ機構の開作動時の動きの一過程を示す斜視図。
スライダと規制部材によるラッチ機構の開作動時の動きの他の一過程を示す斜視図。
電動開閉機構によるラッチ機構の開作動時の動きを示す平面図。
電動開閉機構によるラッチ機構の開作動時の動きを示すグラフ。
電動開閉機構によるラッチ機構の閉作動時の動きを示す平面図。
オープン状態のドアラッチ装置の平面図。
ハーフラッチ状態のドアラッチ装置の平面図。
フルラッチ状態のドアラッチ装置の平面図。
クロー回動開始状態になった開作動時のドアラッチ装置の平面図。
フォーク規制状態になった開作動時のドアラッチ装置の平面図。
オーバーラッチ状態になった開作動時のドアラッチ装置の平面図。
フォーク徐行状態になった開作動時のドアラッチ装置の平面図。
開作動完了状態のドアラッチ装置の平面図。
リターン状態になった開作動時のドアラッチ装置の平面図。
フォーク回動開始状態になった閉作動時のドアラッチ装置の平面図。
フルラッチ状態になった閉作動時のドアラッチ装置の平面図。
閉作動完了状態のドアラッチ装置の平面図。
非常状態からの復帰時の動きを示す平面図。
閉作動時にモータが停止した非常状態から開作動が行われた状態を示す平面図。
非常状態からの開作動の一工程を示す平面図。
非常状態からの開作動の他の一工程を示す平面図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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